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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.38

既存のお客様へはDMで予告をしていたので、まずはご連絡を取っていき、旧タイプのものとウォーターサーバーの交換だ。
ただ、これについてはそうそうスンナリとはいかなかった。
まず、DMの開封率の問題。単純に新しいMCMのめぐみのことが十分には知れ渡っていないのだ。

そして、実はこちらが難物。価格の問題だ。
先に述べた五項目の三つ目の、商品の価格変更に関する当社としての理屈は、今後の新規顧客には100%訴えられたとしても、既存のお客様には何十%も減耗してしまう。なんと言っても10%以上の値上げとなるのだ。そして、既存のお客様の中には、前にも述べた通りMCMのめぐみの稀少性についてご理解いただけていない方々がいるのだから当然だ。そういう方々にとっては新MCMのめぐみである必要も無く、今のMCMのめぐみでも十分な訳なのだから。

そこで私は、慌てて交換を促して、解約になる様な藪蛇は避けようと思い、既存のMCMのめぐみの販売も10ヶ月間並行して続け、ゆったりとした新商品への移行を図ることにした。また、どうしても値上げには難色を示されるお客様には、天然水へのスイッチをお薦めさせていただいた。

これまでMCMのめぐみの『健康』という価値を必要以上にアピールしてこなかったことも、今回の値上げのことも、言ってしまえば当社の事情だ。いわば自業自得なのだった。

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そして、新ウォーターサーバー『GD-501HS』の初ロットに品質的な問題が発生した。
設置して、ボトルをセットした途端、一気に水が漏れるという不具合が発生したのだ。
丸々ボトル一本全部がザーッとだ。
もちろん全台数という訳ではないものの、起きてはならない大変な不具合だ。

私は、すぐに出荷を止め、不具合品を回収すると同時に、韓国のメーカーに連絡を取って来日させた。
最初、彼らは自分たちに非が有るとは全く考えていなかった様で、気楽に構えている様に見えたが、回収したサーバーで水漏れの状況を再現させてみて、初めて顔色が変わった。

症状から鑑みて、不具合の箇所は大体決まっている。空気の調整を行なう機構の部品に問題があるのだ、
彼らは該当パーツを持ち帰った。それから約一ヶ月後、改良を加えた問題箇所の部品を輸入。在庫のサーバーのものと交換し、8月に再度出荷を再開した。
改良した『GD-501HS』の順調な様子を確認出来たところで、先延ばしにしておいた代理店顧客向けへの新MCMのめぐみの販売を開始した。

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サクッと簡単に言ってしまうと、この2015年7月の新生サプリメント in ウォーター MCMのめぐみのリリースを以て、ようやく長年に亘った不具合との戦いが終止符を迎えた。
単発的な不具合の発生がゼロになったとまでは言わないが、従来のものとは種類が異なる。問題は根治したのだ。

不具合発生時にかかる代替えのお水、サーバー交換などの費用が無くなったのは大きい。これで、お手入れセットの無償進呈なども行なわなくて済むのだ。それに、解約だって減るに違いない。
また、新MCMのめぐみの完成は、代理店のモチベーションも上げてくれ、新規設置件数は毎月着々と発生していった。

しかし、例の営業会社の顧客の解約は未だ続いていた。そして、一番難儀をしたのは、既存のMCMのめぐみのお客様の、新MCMのめぐみへのリプレースだった。やはり値段が上がることは相当なハードルで、解約を招くこともしばしばだった為に、我々も慎重にならざるを得なかった。すっかり腰が引けてしまった我々は、新MCMのめぐみへの切り替えをスムーズには進めらてはいなかったのだった。

やるべきことはやった。
だが、少し遅かった。


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