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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.54

若干、時は遡って2017年8月25日。
突然の架電を受けた上で、思わぬ来客を迎えた。
KOTRA(大韓貿易投資振興公社)の日本地域本部の担当者である金(キム)さんだ。

KOTRAとは、貿易振興及び海外市場調査のために1962年に韓国政府によって設立された独立行政法人で、世界84カ国・129海外拠点を以て、韓国企業の海外進出をサポートしているのだった。
日本で言えばジェトロ(独立行政法人日本貿易振興機構)といったところか。
KOTRA日本地域本部は東京・大阪・名古屋・福岡の四ヶ所に拠点を設置しているが、どういう訳かわざわざ大阪の事務所からのお出ましだった。どうやら自らの顧客は、地域を跨いででも飽くまで自分たちで面倒を見るらしい。まぁ、良く言えば。
悪く捉えれば、まぁ、ほら、色々とね、あるでしょう?

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キムさんは、顧客であるPASECO Co., Ltd.の担当者を引き連れてやって来たのだった。
PASECOは、1974年に設立された韓国の老舗メーカーで、韓国の株式市場コスダック(KOSDAQ)へ上場している。その始まりはストーブ用の芯製造工場に端を発し、現在では、暖房器具に加えてキッチン用品やキャンプ用品等も製造販売している。
27ヶ国を超える国々へ輸出しており、中東においては市場No.1のシェアなのだそうだ。

そして、ストーブに限っては、日本でも公式サイトを保有してもいる。


PASECOのリュウさんは営業責任者であったが、日本語はヒアリングはともかく、喋る方は流暢ではなかった。
彼の代弁者としてキムさんから受けた説明はこうだ。
PASECOは、その昔の或る時期、ウォーターサーバーの製造販売も行なっていたのだが、一時撤退してしまっていた。しかし、最近ウォーターサーバー事業を再開し、既にアメリカや中東などへ輸出も行なっている。
規模拡大を図る為、日本市場へも販売網を広げよ、とのトップダウンが降り、その意向に沿うべく、なんとしても成功させると意を決して日本にやって来た。
と、そういうことだった。

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ついでに言えば、既に粗方の日本に於ける宅配水事業の会社には訪問済みなのだそうだ。そして、どうもあまり歓待はされなかった様子であった。
なかには、気分を害するほど軽く見られた場面もあったと語った。
ふ〜ん。なるほど、それでウチの様な弱小企業にまでお鉢が回って来たという訳か。あっそう、そうでしゅか。

まぁ、それは良い。
ともかく、早速、既製品のカタログを見せてもらうことにした。
『PWD-1500』というのが最新機種であるという。見た目はスッキリとしたシンプルさで上品そうにも見えた。内部構造の違いによってグレード分けがされている様だ。


そして、サプリメント in ウォーター MCMのめぐみの現行サーバー『GD-501HS』に比べて、幾つか優位ポイントが有った。

まず、筐体サイズ。
『GD-501HS』は業界一のスリムなボディーは良しとして、正直言って背が高い。ボトルを乗せないでの本体サイズで高さが1,140mmもあるのだ。それでなくとも12kgもある重いボトルを持ち上げるのは大変なのに、ウチの顧客は結構な割合でお年を召した方が多いので、その難儀さは推して知るべしなのだ。
対して、『PWD-1500』は115mmも低かった。これは嬉しい。

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世の中には、筐体の下部にボトルをセットする「らくらくサーバー」なる物も有るが、これはこれで問題も多い。
例えば配管が下からサーバー上部までと、従来の物よりもかなり長い。これはカビの発生リスクを上昇させる。配管が長いだけカビの温床となってしまうのだ。
さらなる問題点は、モーターで水を汲み上げるので、停電等で電力の供給が断たれれば単なる箱と化してしまうのである。
やはりスタンダードには、それ相応の成り立ちとメリットが有るのだ。


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