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笑みの安らぎ

笑壷(えつぼ)

 私実は、自信だったり楽観的な思考だったりがかなり薄いんです。それに対して周りからは意外とも言われるんですが、妙なところで完璧主義なので一度ダメだったらズブズブと沼っていくことが多々あります。そんな窮地でも色んな方々の温かい言葉に救われたりして乗り切ってきましたが、やはり落ち気味の気分には「笑み」が一番の薬ですね。
私は現在アメリカにいるのですが、たまには日本人と日本語を交わしたい!なので、時差はありますが定期的に日本にいる友達とゲームをしたり、長い間話したりしています。便利な世の中ですね〜。やはり親しい友達であったりみんなでワイワイとゲームをすると自然に笑みも溢れてきますし、面白い話題に対しては爆発的な笑いだって生まれます。すると自然と心が楽になったり、抱えていた悩みや葛藤に対して冷静に熟考対処できたりと、良い事尽くしな「笑み」。また日本語には笑いの壺という表現もあります。それは人によって、あるいは国によって何が面白いか、などは違っていたりしますが、アメリカのノリだったりジョークは日本人の感性からするとどこか破茶滅茶で、でも楽観的でノリノリな感じがしますよね。日本のような言葉遊びのあるジョークとは違いますが、見ていてとても楽しいです。

 そんな『笑いの壺』という言葉。『壺』という言葉自体には 「急所、要点」などの意味もあるため「笑いの感性の急所」という意味になるそうです。『笑壷(えつぼ)』という言葉は「笑いの壺」と同義ですが、この『笑壷』という言葉を使った表現は様々あり、また人数によって意味が変わります。
一人の場合、『笑壷』は何かを自分の思い通りにしてほくそ笑む様を指します。『笑壷に持ち込む ▶︎ 思い通りになって大いに喜ぶ』や『笑壷にはいる ▶︎ 人を陥れること』などがあります。陰湿な感じです。

(笑壷に入るは『思う笑壷』とも言われます。ですが思う壺という言葉、こちらの壺は昔行われていた博打でサイコロを出す皿のことを壺皿と言い、壺振り師が思った通りの目を出すことができたことから「期待したとおりになること」という意味に転じます。現代で言えば、カジノでルーレットのディーラーが思ったところに玉を落とせるようなものです。)

 その一方、大人数の場合の『笑壷』は「笑いの渦が広がって、全体が笑いに興じる様子」という意味になります。

さしもおぢ怖れつる心に、いつの間に変りけむ、今は皆笑壺の会なりけり

(源平盛衰記)

その場に居合わせた皆々がみんな笑いに興じることを『笑壷の会』とも表現しました。なんだか『壺』と『会』が揃うと少し怪しい何かに見えますが、とても温まる表現です。みんなで入る笑壷の方が楽しく賑やかだとうことです。再三再四ですが「笑み」が一番の薬です。
今年も残す日数はあとわずか。それらが楽しく笑いの絶えない日々になりますように!笑壷はみんなで!(※壺湯はおひとり様で)

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