なまえをよぶ
ときどき師匠と電話をします。
それは今もその前も変わらず。
レッスンを受けられる距離であってもそこまで頻繁に受けていたわけではないし
毎週来たいなら来てもいいけれど、自分の弟子たちが一人でも上手になれる道具をあげられたらもっと嬉しい。
と結構早くから言われていました。これは私だけに向けられた言葉でもないし、本心なのだなぁと思います。
歌う上で私に合ったものをくださったことはもちろん
話していく中でまたその行動を見る中で大切なことをたくさんいただいたのもあって
何か考えたいことがある時や疑問が湧いた時シンプルに質問を投げても受けてくれると信頼しきっている人の一人です。それは歌以外でも。
そんなわけで、特に自分がどこかで歌う前はなんとなくタイミングをみて電話することが多いです。
どんな時でも歌える<どんな時でも幸せ→どんな時でも歌える
師匠のところに着いたばかりの頃、これまでの積み重ねを改めて自覚して、焦りに焦っていた時期がありました。
その時に名前を呼んでくれることに気づいたのだけれど、それに続けてこうおっしゃいました。
努力はするものだけれど、それよりも大切なことがある。それは麻美がいつも幸せでいることだよ。
たとえばこれからどんなに大きくなって誰にプロだからと言われようと、自分の幸せと引き換えに歌うようなマネはしてはだめだよ。
何かがうまくいかない時に努力が足りないとそれ以上思わないで。その時は何かがたりなかっただけ。努力なんてしてるに決まってるって自分でわからない?麻美のような人が努力しないわけがないじゃない。
幸せでなきゃいけない。これは何があっても揺るがないこの世の唯一の正論と言っていい。
そう思えない時はそう思えるまで何度でも電話しなさい。出られる時に出るから、懲りずに毎日電話しなさい。
その時には必ず、自分が幸せになるために一つ欲しいものを言える準備をしなさい。それについての話をしよう。
…これは私の性格というか性質を分かった上での優しい言葉なのですが
実際にそこまで言ってもらうと、なかなかそういう理由で電話したくなることは起きないもので。でも大きなお守りにはなります。
ただ、レッスンのスタイルは同じ方向性になってゆきました。
会ってあいさつをしたら、すぐにアウトプットからはじめます。
「今こう感じている。近い将来こう(これができるように)なりたい。だからこれ(もしくはこうなるなにか)がほしい。」
そして道具をだしてもらうのです。
ほんとうに大切なことを話す時、何度も相手の名前を呼ぶ
あさみさん、あさみさん。
師匠はほんとうのほんとうに大切な話をしたいとき、結論を切り込む前に何度も名前を呼びます。
これは無意識だと思うのですが、Senta(i),とかAscolti(a)とか、「聞いて。」という比較的よく聞く枕詞をあまり使わないのです。
でもその代わりに、名前を呼んでくれます。
明るく優しく、でも芯のある声で。
これは自分もそうでありたいなぁと思うことの一つです。
そういえば電話を出る時も同じ。いつも嬉しそうに名前を呼んでくれる。さらにご機嫌な時はフルネームで呼んでくれる。
そして、「今度はいつ電話がかかってくる?♪」と言ってくれるのです。嬉しい親心。
お忙しいかただけれど、いつも電話して良かったなと思います。
なまえをよぶ声から呼び主の想いは伝わる
たくさんの行動や言葉をもって今も支えていただいていますが、その中でも良い関係を築けた相手であればあるほど"なまえをよばれること"に心地よさを感じるなぁと思います。
これはほかの人たちとの関係性でも言えることだし、呼ばれるのはあだ名でもいいのだけれど、その呼び方に安心する人たちはやっぱりいるのです。きっと何か伝わるのでしょうね。
自分が誰かのなまえをよぶ時も、そんな想いをのせられたら嬉しいです。
つれづれにお付き合いくださってありがとうございます。
明日からまた素敵な一週間をお過ごしください🍀
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