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ご縁がちらつく時のはなし

去年の2月の前半、そういえばなにをしていたかというとスペイン、フランスで音楽ツアーをしていました。というのを、同ツアーの元同僚がSNSに書いていて思い出しました。

▲今回のトップ画はこちらから。29公演目の街アルテアの景色です。インスタグラムの歌活アカウントを始めたのもこのツアーがきっかけ。みっちり旅公演ということもあり、その一つ一つをリアルタイムで載せていきたかったからです。

このツアーのお話の2週間前にパリとヴェルサイユに遊びに行く機会があり、しかもヴェルサイユ訪問は突然の予定変更によるものでした。

そこでふと「ここで歌いたいなぁ」と思った途端に、ヴェルサイユを含む3ヶ月のツアーのお話が舞い込んできました。

それまでは短期で歌いに旅することはありましたが、毎週決まった曜日の音楽教室のお仕事もあったし、できても隔週という状況で。

が、この時は講師卒業のタイミングと重なってしっかり任期満了とツアーと両方が叶いました。

良い経験ながらも心身ともになかなかにハードな旅でしたが、ここでまた一回りたくましくなれましたし、移住予定がもともとあったフランスだけでなく、スペインの知らなかった地も身近になり、ヨーロッパ内でのフットワークを軽くしてくれた気がしています。

地図上に友達と呼べる人たちがいる点が増えるのも嬉しいですしね♬

この時のヴェルサイユのように、トントンと進むご縁もあればなかなかに時間がかかるがなんだかんだと繋がっているご縁もある。

例えばイタリアに来たのもそう。そろそろ歌の道を諦めようかと思った頃に飛び込みで入った日本のマスタークラスがきっかけで渡伊がきまりましたし

今度の渡仏の相談に乗ってもらっていた人のマイブームが南仏でその話を聞きつつ「私もいきたいなぁ」と思っていたら、種まきの一歩として受けたコルシカ島のコンクールで、「南仏でコンサートをオーガナイズしたい」という方から名刺を頂いたり。

その後新しい仕事の話は進めていないヴェルサイユですが、たまたま手鏡を忘れて出かけた先の友人宅で"それならこれあげる!"と思い切りヴェルサイユがプリントされたお土産の手鏡をもらったり、なんとなぁくちらつくご縁を感じています。

それまではどちらかというと気持ちは0か100かで生きていた感じがしますが、イタリアに来てから、何度首の皮一枚のありがたみを噛み締めたことか…だいぶ自分に対しても丸くなったと思います。笑

今ではそういう時は

きっとタイミングよく叶ったり結果がでたりするのだろうなと、他のことをしながらのらりくらりと考えるようにしているのですが。

でもやはりタイミングがきてトントンと進む瞬間って何だか嬉しいですよね。

そういう時ってたいてい望みがシンプルで明確・かつフットワークが軽くなっている気がします。

▲ツアー前にこんなことを言ってくれるイタリアの友人たち。これか、フランスに行く私にこの人たちはまた同じことを言ってくれています。もうすっかり第2のふるさと♡イタリアにも残りたい気持ちはイタリアに届いていて、今年の夏にはまた歌わせていただけそうです。

今度移る先はパリ。これも、書類の仕様がイタリアと違ったりして色々不安はありましたが、今のところ一つずつミッションがクリア"されていっていて"、多分これもご縁がなんだなぁと思わずにはいられません。

仕事の都合上このタイミングまで限られた人にしか渡仏の話はしていなかったけれど、なぜか話した人たちがことごとく「知り合いがいるから紹介できる!私たちも遠隔で助けるから!」と大応援をしてくれていて、なんだかもうグッと来てしまう。

イタリアに来た時と同じく、住めば都な話だけでなく住むからこそ大変な話もたくさん聞きますが、しっかり自分のフィルターを通して感じたことをひとつずつ噛み締めていきたいなぁ〜と思っています。

書きながらはと思いましたが、イタリアの時と違うのはこの選択に眉をひそめる人が1人もいないというところです。時事的に心配される可能性も充分あるのに、不思議なもので。

前回イタリアで"ベースゼロ"の生活を始めたのは20代。まさか30代になって国を移るとは想像していませんでした。

でも、きっとご縁があるならばなるようになるはず。そんな軽やかな気持ちで、一つ一つのことを味わっていければと思っています。

まずは来週、帰国前最後の人前で歌う機会。一音入魂です!

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