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下りも前進

以前にこの記事の中で"降りていく生き方"という本を紹介しました。

最近読み返したわけではないのだけれど、この本は20歳前後で繰り返し読んで、内容が頭に残っています。

前回はどうやらQOLの導入としてこの本の話をしたようですね。

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本の概要について書くとそれだけで終わってしまいそうなので、こちらからどうぞ。





最上級に何かをしたくない・やめたい時


今年の3月から、色々な方とお話をしていく中で"何かをやめたい"というご相談をうけることが比較的多かったような気がします。

また、止まる自分、背を向ける自分に苦しむ姿を感じたりもしました。それはこの時期だからという人、たまたまこの時期に重なった人、さまざまです。


さて、先ほどの本では各々のキャパシティを車のモーターに例えているのですが

車体を改造してモーターを交換…という方法もあるけれど、モーターを冷ますという作業が必要な場合がありますよね。

場合によってはやめる、休むことについてもこういう風にとらえると有効だなぁと思えます。

少し前に、有名な製薬会社の広告が、"休めないとき頑張る"から"しっかり休んで治す"主旨にかわったと話題になっていましたが、

最近になってこれがきちんと前向きな行動であることがすごいはやさで浸透してきたことを感じる人…きっと少なくないはずです。



目の前が下りとそうでない道の二手に道が分かれていたとき


人の山を荒らさず各々の山を守る、という価値観についてもどこかに書いたと思うのですが、そうやって自分の山の中を進むときに道が分かれていたとします。

一つは明らかな下り道。となれば行きの道であればそうでない方に進むのが自然なのかもしれません。

でも、その先には飲み水のわく泉があるかもしれません。もしくは、下って見えたのは一瞬で、その先は一気に山頂に向かえる道だという可能性もあります。

歩き疲れてその場に座った時、やっと足下の花の美しさに気づけることもあります。

遠くの音やほのかなかおりを感じるように、強くはなくでもたしかに、降りることや休むことの必要性を感じている場合があるのだと思います。



どちらに進んでもいい。引き返してもいい。


これはやりたいことをやらないでという話では決してないのですが、

目の前の人たちがどちらに進むにしても、できるかぎりその選択を一緒に信じたいなぁと思っています。

たとえその時一段下がっても、足を一歩進めたことに変わりはありません。

そもそも地下をマイナスで表示するから下がる=ネガティブと思ってしまうのかもしれないけれど、そうとも限らない。

途中で引き返すこともまた同じこと。そして、また進み出すことも。

その時によって見える景色はきっと多少ちがうけれど、なるべく美しく思える(見える)瞬間が多いといいなぁといつも願っています。

それではまずはゆっくり休んで、そしてまた素敵な一週間をお過ごしください。




とりとめのない話にお付き合いくださってありがとうございます。

よかったらこちらでもお付き合いいただけますと幸いです。

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