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"毎日お知らせありがとう"
「私もイベントに行きたいと思っているんですが、行ってもいいんでしょうか?」
というメッセージをいただくことがあります。
そんなこと…当たり前じゃないですか、とっても嬉しくて、どうしてそう思ってくださったのか、ちょっと時間をかけて伺いたいくらいです。
でも、
ほぼ毎日何かしら、自分のイベントや発信したもののお知らせをしている中で
こういうお声をかけていただくと
たとえば「お知らせする時、内輪感がもう少し外せるといいのかなぁ」など、とても参考になるしそういうことを教えてもらえることで「やっぱり発信していてよかったなぁ」と改めて思います。
・同じお知らせばかりすると景色になってしまう(効果が薄れる)
・宣伝ばかりすると嫌われる
こんなふうに言う演者の人もいるし、私もそう思っていた時期もあったし、正直なことをいうと
自分の顔や歌を載せたりすることは、実は今も得意ではないです。
だいぶ慣れたとはいえ、それでもなぜこんな風にやっているか
今日は私がSNSで毎日発信をするようになるまでの流れをざっと書いてみたいと思います。
情報を書く、の練習や情報収集に使っていた
イタリアに住んで貯金の切り崩しではなく暮らせるくらいの仕事を得るまでの中、本当に色々なアルバイトをしてきました。その中の一つがライターの仕事。もともとSNSは写真のメモリを開けるために載せているだけだったのですが
当時ライターを始めるにあたり
より有益な情報を伝言ゲームにならないようにする練習として、SNSを活用するようになりました。
なぜ顔出しをしないの?
かたやイタリアのSNSといえば自撮りの文化。チャットアプリでさえ突然景色とともに本人のアップの写真が送られてきて、幸せそうな顔に頬が緩みます。
そんな文化圏に生きながら、景色や食べ物の写真ばかり載せているところが見つかり「なんで自分を載せないの?」と言われたのをきっかけに「まあそんなものかな」と自分のことを書き、写真を載せるようになりました。
それまで自分のことをかくには気が引けていたけれど、少しずつ「なう」を書いていったところ
友人が思いの外褒めてくれて、それから現地での経験や感動したことなどを書くようになりました。
コロナ禍で始めたYouTube
そこからしばらくして、前々から予定していた帰省翌日にイタリアはロックダウンしました。
「時間ができたからイタリア語を学びたい。」とたくさんの日本の同業者からレッスンの打診をいただきました。でも悲しくもこの歌という業界、明らかに全体の仕事がへっていて、お金をいただいてレッスンをする、ということには少し抵抗がありました。
と同時に、前年度日本に納税していなくて給付金にも限りがあり、滞在許可証の更新もできなくなった私は、とにかく日銭を稼ぐため、ウン年ぶりの慣れない日本の勤労な人たちに溢れる環境で必死で務める日々で
希望してくださった全員分を安価でレッスンするような時間捻出はとてもできず、ただ需要はありそうだということでYouTubeのビデオを更新することにしました。(ただ当時はAIによる字幕もまだ今ほど便利になっておらず10分の動画作成に6時間くらいかかかっておりました…笑)
▲当時のビデオを最近また公開はじめしました。チャンネル登録がまだの方はぜひお願いいたします…!
結果として新たな出会いや仕事にもつながる
そしてコロナも落ち着いてきたころ、日本の音楽家の中でも思いがけない人数の方に「あの時YouTube見てました!」と言っていただいたり、また発信をしていたことでお仕事につながることも、ありがたいことにたくさんありました。それら全て、私にとってかけがえのない宝物です。
▲新しいことに挑戦して、先陣きってくれた飯塚学さんには感謝しかないぜ。
その中でも大変お世話になっているのがこちら
プッチーニのプロフィール。先程のチャンネルとはまた別です。いろんな形でお世話になっているのですが、それらはまたお話するとしてすごくざっくりいうと、
こちらでのビデオに作曲家G.B.Draghi(またの名をPergolesi)をとりあげたことがきっかけで、2024/7/23には奥様女中とスタバトマーテルのリアル公演に出演させていただけることになりました。
▲まだ少しお席ご用意できます!ぜひお越しくださいませ♪
クラウドファンディングをひとりでやることの重圧と救われた一言
ありがたいことに上記以外にもネット上では存じ上げていた方々とのコラボレーションのお話がたくさんありました。
その中の1つの共同企画で、いままではいわゆる「いっちょかみ」マインド楽しんでいたクラウドファンディングを、ある時文字通り1人でやることになりました。
ご提案いただいて流れでやることになったとはいえ、ちょっとごっそり抜け毛が増える程度にプレッシャーのあった出来事でした。
この頃はコロナも落ち着きはじめて、日本にいる時間も長くなり、今日そろそろ結果を数字に出したいという目標もふつふつとでてきていたので勝手に背負った部分もあったとは思います。
ただこの時、絶対に達成したいという想いを本当に持っていたのは世界でただ私だけでした。
すでに応援してくれている人は「そうじゃなくても応援しているし、それでも充分だ、がんばってるじゃないの」という気持ちでいてくれてそれは本当に救いになったけれど
たてた目標にはそれなりの根拠があって(特に地方公演は予想を超える出費が重なり結果大赤字だった。1箇所での公演にしぼらなくて本当によかったと思う。)
最初の1週間の経過を見た時には文字通り膝から崩れ落ちたし、頭をかかえました。
この時、同時期にクラファンをして成功した人たちに相談をしたり、とにかく足を動かしまわりのひとたちに首が痛くなるほど頭を下げながら、その人たちがやっていた今からでも真似できることや、自分だったらできる他のことはないかと、できることはなんだってやるぞという気持ちでとにかく走り回り、探し回っていました。
そしてその時雨の日も風の日も絶対にできることが
宣伝にかかわる内容で毎日更新をしていくことでした。そもそもクラファンを始めたら毎日更新をする予定ではあったけれど、内容がどんどんもりもりに。笑
だれかに何度もコメントやメッセージするわけではないし、これだけSNSがはやっていて、
そもそも全ての投稿をチェックしている人もそういないだろう。
それでいうと、1回投稿するだけでは流れてしまう可能性が高い。
と同時に「大事なことは何度でもいうことで伝わり方が色濃くなっていくかもしれない」とうっすら望みをかけて
とにかくなるべくリアルタイムでクラウドファンディングの話を発信することにしました。
その時感じたこと、学習したこと、嬉しいこと、悔しいこと。など。
そしてそれを通して届けたい人、届けたいもの、そのためにお願いしたいこと。
とにかく正直に、思ったことを包み隠さず話しながら何かが1つ、誰か1人にでも伝わればいいなと毎日願っていました。
そして目標はさておきゆるゆると数字に表れ始め、最終日を迎えた頃にSNSのDMにきたメッセージに
「麻美さん!たまたま最終日に仕事がおちついて今クラウドファンディング参加しました!
趣味にぴったりな企画だし、こどもにも何か音楽に触れる機会を作りたいと思っていたけどこれまでどれがいいかわからなくて…
毎日何か載せていらっしゃるなとは思っていたんですけど(すみません!)繁忙期があって読めたのはたまたま今日でした。
毎日更新、大変だっただろうけどおかげで申し込めました!感謝です!!!!」
とほぼまんまのメッセージをいただきました。
この言葉は、それまでも支えてくださった方々の「応援しているよ」のパワーをも、何倍もにふくらませてくれるものでした。
応援してくれる人の方をまっすぐ向く
「企画がささらない」とか「クラウドファンディングってわからないし怪しいです」とか「忙しいから読みたくない」とか「自分にはとてもそんな効果のなさそうなことはできない」など
そういう言葉も浴びたりしたけど
そんなことは全部どうでも良くなったし、
きっとそんな言葉をいうほど大変な何かがあるんだな。ということにして、素敵な言葉をくださったり応援してくれるような人に届く行動に的を絞ることにしました。
今では日常の投稿はそっと見守り本業のお知らせとなると、タイムライン以外(リアルの世界)でも拡散をしてくださる人が増えました。ありがとうございます!!
し、本業以外にも自分が本当に好きなものを書くとその物が売れたりするようになってきました。
これは本当に嬉しいことです。いいものはみんなで分け合えたほうがいいし広がって行った方がいいんだもの。
ひとりじめしていたって、ひとりっきりでそれを支え切れるわけでもないですしね^ ^
ずっと続いて欲しいものは適宜人にも話す。これもクラファンをしたことで改めて大切にしていることです。
お知らせや発信は筋トレのようなもの
まだまだお知らせの仕方の最適解は見つかっていないけれど(変わっていくとも思うし)、それから1年弱たち、だいぶ当時より軽い感覚でできるようになったかなと思います。
それでも得意とはまだまだ言えないけれど、「やらないと決めたものはしっかり崩し、仮に大変でも続けていきたいものは続けられるようになんとかしようとする」というネズミの国にならってどっこいしょとやっていけたらと願っております。
そんなわけで、まずは7/23の公演、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。(すでにお申し込みの皆様改めましてありがとうございます!楽しみにお待ちしております!)
各種SNSや公演情報はこちら
7/23はぜひ関内ホールにお越しください♪
📝Giovanni Battista Draghi
またの名をPergolesi
Stabat Mater/奥様女中(字幕つき)
📅2024/7/23 17:45開場/18:00開演
関内ホール小ホール
とってもチャーミングで素敵なみなさまと、わしゃわしゃできますこと、楽しみでございます。
わたくしはオペラブッファの基礎の確立と言われる、ノリツッコミ万歳の愉快な玉の輿ストーリー
"奥様女中"に出演いたしますが、"Stabat Mater"というキリストの母マリアの子をなくす哀しみを描いた音楽の二本立てです。
感情のジェットコースター!
音楽も訳も演出もなにもかも、とってもとっても楽しみでございます。
▲私へのお申し込みはこちらからお願いいたします。
フライヤーの問い合わせ先や別途各出演者へのお申し込みも可能です。
コンサートがお好きな方も、初めてだよという方も、何卒よろしくお願いいたします^ ^
大切な時間を使って最後まで読んでくださりありがとうございます。 いただいたサポートはその時その時で私が選んだところへの募金として使わせていただきます。