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最後から2番目のスカラ座 C.グノーのロミオとジュリエットをガレリア席で。


気軽にスカラ座にこれるのも後少しと思うと少しさみしくなる。

来週末に備えて超朝型生活生活に切り替えているところだけれど、昼公演があると聞いて、ロミオとジュリエットを観てきました。

今度私もジュリエットのアリアを歌わせていただくので早く聴きにきたかったのですが、気づけば本日最終日。間に合ってよかった!

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ダムラウ様が歌うとあって、ほとんどのチケットが前売りでなくなってしまい、当日のガレリア席狙いで当日突撃。
天蓋席ですが映画くらいのお値段(この日は13ユーロ)で聴けてしまうお得なお席です。

▼今日は先に本日のBGMのせちゃう


事前にチケットオフィスでこの日の天蓋席のチケット点呼は何時からですか?と聞くと、12:00だよ!
といわれたものの、12:00に行くとなにやらすでに第1点呼は終わった様子。

聞けば昼公演の場合
9:00に整理番号配布
12:00に整理券配布、その後番号順にチケットオフィスに案内
14:30開演

という流れだった模様。
もちものはパスポートなど身分証。
チケットオフィスでの個人コードナンバー取得が必須です。
(時々ルールが変わりますのでご旅行の際は公式サイトでチェックを♬ )

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▲スカラ座を正面に見て左、ミュージアムの脇にあるアーケード下で点呼があります。

もちろんだけれどこんな時にクレームを言う文化はイタリアにはない。(日本でも特に言わなかったけれど)

この公演を観に行くチャンスは今日しかなかったので、とにかく売り切れておらずチケットを買えたことに感謝あるのみです♬

そして9:00に行かなかったおかげで午前中ゆっくり練習できたので結果◎。

国籍をはじめ色々なバックグラウンドの人たちが集まる場所。
いつも面白いなぁと思うのは、全員がきちんと並んで待てるわけではないということ。笑

イタリアにいると、並ぶという文化がない地域や声が大きい人が得する場所もあるんだなぁといつも思います。

かといって一貫して時間通り・順番通りを徹底してくれるのはイタリアでも北のほう、そして世界の認める劇場という自負のある場所だからなのだろうとも。

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以下完全に感想文です。同業の端くれとは思えない文になるかもしれませんが、評論等はしないタイプです。

勉強に行った上でも感想としてまずでてくるのが、

音楽付きの劇だなぁ。でした。

クラシック音楽になぜかよくイメージとしてもたれやすい小難しさもなく物語に没頭できたのは、きっと有名なお話だからというだけではないと思います。

最初のオーケストラの音からすでに色(色気)を放っていて、このあと短い間に2人の死ぬほどの恋に育つなにかが聴く人の中にもわきあがるのを感じます。


歌詞も演技も演出もなにもかも、次に自然に出てくるのはそれしかないと思えるほどにパッションが届いてきたし

少年少女の真っ白な心に恋の色の雫がおちてじわじわと染まっていくようななめらかさと、激しい情愛と、両方を感じて鮮やかな世界でした。

息遣いもなにもかもが美しく、キラキラと生きていて

競っていたわけではないし競うものでもないけれど

↑この時に感じた「初めて観たものに対して思ったスゴイ!!」と同じくらいの

すごい!かっこいい!

がありました。

年齢は大人になったいまも、私はかっこいい大人たちにめっぽう弱い。そしてそんな大人たちはみんな楽しそうだ。

実際にダムラウさんもグリゴーロさんも、出てくるだけでかっこよさがあふれでているんだよなぁ…。華があるなんでもんじゃないし、遊び心があって。

色々な意見や趣味があるようですが、私は歌も本当に素晴らしいと感じました。

これがスターだ!!!

という姿を見ることができて、光をわけていただいたような感じがします。元気な日差しを浴びて日光浴したあとのようなあったかい気持ちと開放感。

指揮者のL.Viottiさんの音楽もまた色気たっぷりですっかり魅せられて、また彼が振る機会には聴きに行きたいなぁと思いました。次はイタリアオペラ(今回はフランスの作品)も聴いてみたいな♬

そしてきたる日本滞在の間にジュリエットの譜読みを全幕分しよう!という気持ちになったのでした♡フランス語学習へのモチベーションも急上昇。

今日はBGMをもう一つ♬ロメオとジュリエットの美しいデュエットです。

こんな色気がほしいなぁ。














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