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分かり合えないのは、自分の分かりづらさが原因


テラコッタです。


恋愛、友情、会社の同僚、先輩後輩
人間関係には様々な形がありますが、そこに不満や問題を抱える事は誰しも必ず経験する事ではないでしょうか?
今回はそんな、人間関係の悩みについて考えてみます。


本来の「協調性」の意味

人間関係に纏わる問題を抱えないようにする為に「相手に合わせる」という手法を誰しもがとるようになると思います。日本の教育でも「協調性」を意識させる教育が浸透している為、それが人間関係を良好に保つ為の建設的な方法だと慣習的にみんなが考えているように思います。

しかし、そういった「協調性」は時として、「自分の主張」を抑えてまで発揮されている事が多いように感じます。自分を捨ててまでして「協調性」を保つ事は、果たして本当に正しいと言えるのでしょうか?

少なくとも
「なんで自分の気持ちを分かってくれないんだろう」とか
「あの人は何を考えているのかわからない」とか
こういった不満が垂れ込むのは、この行き過ぎた「協調性」が原因だと私は思っています。

行き過ぎた協調性とは何かというと、「協調性」を「譲り合い」と誤解する事です。
本来「協調」とは自分の主張と多方の主張の落としどころを見つける事が重要になります。つまり、本当の協調は「自己主張」と「譲渡」の両立ができて初めてできる事、という事です。
(それに、そもそもみんながみんなに譲り合いをしていたら、一体何に合わせているのか分からなくなりませんか!?)

とはいえ、日本人の私たちは「協調」という言葉をどうしても「相手に譲る事」と誤解してしまう傾向がありますし、いきなり認識を変える事も難しいと思います。日本の政治家も、外交では諸外国に対して控えめな姿勢が顕著に表れていますし、「しっかりしろよ!」と思う事も多々ありますよね。でもそうした姿勢を平気で「協調路線」なんて言ったりしています。

まぁ、協調に関する考え方が変えられないのであれば、「「協調性」に代わる新しい概念を身に着けて真の協調性を手に入れよう!」という事で、今回は「アサーション」という概念についてご紹介します。


「アサーション」とは

みなさんは「アサーション」という言葉に聞きなじみはありますか?
アサーションについては心理学者である野末武義氏の著書「夫婦・カップルのためのアサーション」でも取り上げられています。

アサーション

野末武義「夫婦・カップルのためのアサーション」
https://www.amazon.co.jp/dp/4760832610?tag=note0e2a-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1


アサーションはコミュニケーションに関する考え方・スキルの一種で、もともとは外来語なのですが、日本では1980年初頭あたりからあらゆる場所で主にカウンセリングで使われ始めました。

アサーションとはざっくり言うと
「自分も相手も尊重する自己表現」の事です。

これはあらゆる人間関係の中で使える、いや寧ろ使っていかなくてはならないコミュニケーションスキルだと思います。

自分の意見を主張しつつ、相手の意見も聞きだし、双方にとって有益な方法で妥協点を見つけようとする建設的なコミュニケーションの取り方ができれば、人間関係のいざこざの大半は解消されるのではないでしょうか。

アサーションを行う上で重要な考えは以下のようなものです。
・自分の気持ちや考えや欲求を率直に正直に表現する。
・相手の意見に耳を傾ける。
・妥協点を見つける。
・感情的にではなく、冷静に話せるように心がける。

そもそも人間関係に関する悩みのほとんどは「意思疎通ができていない」事が原因であり、その状況を作り出しているのは「相手に対する自分の分かりづらさ」です。

例えば「恋人ともっと会えない」とか「友だちのノリについていけない」とか「義母とあまり話せない」とか「上司に逆らえない」とか
こういった問題は全て自己主張ができない事が一番の不満になっており、その結果、相手もどうしていいのか分かっていない状況になっているので更に問題は大きくなっていくのだと思います。

これを単に「自己主張」だけで解決を図っては、余計に問題が深刻化しかねません。そうではなく、自己主張と譲渡の両立をしよう。伝え方を学ぼう。つまり、アサーティブコミュニケーションをしよう。というのが、今回の私からの提案でした。

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