【番外編】妻の靴：フルブローグの黒い靴【Church's】

フルブローグの黒い靴が、欲しい

婦人靴では選択肢が限られる。真っ先に思い浮かぶのはトリッカーズ。ヤンコも見にいったそうで、結果、最初から分かっていたことだけど、チャーチ一択だったと。いつ買ったのかと妻に聞いてみると「確か、2009年」と言って話し始めた。「ちょうどその頃一部のセレクトショップ等で婦人のチャーチやパラブーツをたまに見かけるようになって、女性の「本格靴」を売るのは需要が少ないから大変だってショップの店員さんもこぼしていたけれど、その発言を裏付けるかのように、ほっこりした感じのガーリーなお洋服に足元は「男靴」、というような、ちょっと違和感のあるようなコーディネートがわりと普通に提案されていたりもして。この違和感はどこから来る？と、服好きの友人と盛り上がったこともあった、そうそう「男靴」それから「おじ靴」なんていう言葉も出てきたりしてね」。

閑話休題。
フルブローグの黒い靴。チャーチのバーウッドが欲しい。
どこで買おうかと思案した妻は、海外オークションサイトに流れ着いたそうだ。まあ、ここで新品を手に入れるのは無理だろうと最初から期待していなかったという話だが、幸運にも自分のサイズが見つかり、サイズが小さいからなのかライバルも現れないまま、あっけなく手に入れてしまったと。予算内で（ここ大事）。

家に届いた日に撮影

写真は、購入して数日後、無事に自宅に届いたときに撮った写真だそうです。ぽってりとしたエッグトゥ、大きめの穴飾り。この洗練されていない、野暮ったい感じが最高。本人曰く、ツイードのパンツやキルトスカートといったような、なんでもない普通の格好にちょうどいいと。実際、よく履いている印象です。

次の写真は小雨の降る中、僕の父親の墓参りへ行った時の一枚。ポリッシュドバインダーだから雨もへっちゃらで、うきうきで桜の花びらを踏みしめてた。

ここの桜の木は数年前に切られてしまって、もう、ない。

これは10年位前かな。一週間ほど入院をして、退院の日。病み上がりでパンプスで歩くには不安があるし、かといってスニーカーの気分でもないと言うので、それならバーウッドがいいんじゃない？と。僕が提案した。

ここからは現在の写真。購入してから14年。いい感じに履き込んでますね。スレも結構あるし。本人そんなのあまり気にしてないみたいだし。

このもさもさっとしたシューレースがまさにチャーチ

履き口（アキレス腱部分）に革割れ・裂けがあったので、革あて補修しました。

シューソックスを交換。

もう一足、バーウッドが欲しい

思った以上に出番が多いので、もう一足バーウッド買ってもいいかなと、割と早い段階から妻は言い出していた。全く同じものを買うか、色違い（バーガンディ）を買うのもいいか、どうしようかと、時々思い出したように話していたんですが。

結果は。はい、スタッズです。
本人曰く、こんなのあったらいいなというのがそのまま目の前に現れた感じで思わず、ミウッチャありがとう！って思った（違う？）と。

新品を格安で購入したそうですが、サイズが少し大きくて気になるらしく、妻から依頼があったので、調整しました。履き口周り内側革あて補修。これをすることにより、履き口周りのフィット感が格段に向上。ローファーの踵抜けが気になっている方にもおすすめです。

妻の好きな、黒のバーウッド

このスタッズは、誰の発案なんでしょうね。
余談になりますが、今年はミュウミュウとチャーチのコラボレーションシューズなんていうのも出ていたり。面白いね。

ところで、バーウッドは履いたことあるの？と妻に訊かれた。そういえば買ったことないね。ブローグ物で僕が持っていたのは、チェットウインドの濃い茶色。旧73ラスト（ここ大事）。伊勢丹のセールで買ったやつね。