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霜降り明星・粗品がまたやりおった。ボカロ界期待の新人Pの新曲「希う」

以前、粗品の作るボカロ曲がめっちゃ良い、という旨の記事を書いたのだが、何か予想を大幅に上回る反応を頂いてかなりうれしかったです。読んでくれた人たち、ホントにありがとう。
ということで、また粗品が新曲を出したので早速感想を記事にしていこうと思う。風が吹けば桶屋が儲かるように、粗品が新曲を出せばおれが記事を書くのだ。そういうふうに、できている。それではまずは曲を聴いてみよう。

粗品/希う feat. 初音ミク

コイツホンマに芸人か?今作で三作目だが段々とクオリティが素人が作るソレではなくなってきてる。粗品が今までの人生でどのくらいの作曲経験があったのかはわからないけど、ちょっとやそっとの経験や知識じゃ三作目でこのレベルの曲はなかなか書けないんじゃなかろうか。やはりセンスか。天性のセンスなのか?
今回も最後まで”あの頃”のボカロ感たっぷりで大満足。めっちゃ良い。けれども以前の2曲と比べると少しテイストが変わっているように感じた。まずは冒頭のアカペラ部分。人間の声と違ってかなりクセのあるボーカロイドにアカペラで歌わせるのはかなり挑戦的だと思う。それでもそれほど違和感を感じないのは調声の絶妙さやメロディの親しみやすさがあるから。こんなんマジでセンスないとできない芸当やろ…。
それと楽曲の中身もだいぶ変化している、と思う。イントロの半音ずつ上がっていくアレンジにもあるように、コードも半音ずつ上がっていく進行が多く見られた。そして特に印象的なのは曲後半で拍子が変わっていく部分だろう。おれはめちゃめちゃ音楽に詳しい訳じゃないから何分の何拍子とかはよく分からないけど、間違いなくこの曲の肝となっている部分になっている。オタクは変拍子大好きだからな。粗品はその辺もよく分かっとる。
曲の最後らへんで拍子が変わるのもボカロ曲ならではだし、”ユジー”さんの『ミルククラウン・オン・ソーネチカ』とか”トーマ”さんの『骸骨楽団とリリア』など多くの有名曲でも使われているやり方だ。ていうか久しぶりに『ミルククラウン』聴いたけどマジで良い曲すぎて、泣いた…。

歌詞も相変わらず難しい言葉ばっかりで全然意味わからんけど、以前の曲と比べるとめちゃめちゃ漢字が増えている。なんか”n-buna”さんが書きそうな歌詞だなって初見で思った。違ったらごめん。
まぁ、とにかく梅雨が好きって感じの歌なんだろう。詳しいことは分からん。おれは考察厨ではないし、歌詞の深い意味を分析したり熟考している人たちはコメント欄に山のようにいるのでそこを見てください。ていうか粗品も考察され待ちであえて難しい言葉使っている節ありそう。頭良いからな、粗品。サムネの女の子が取っているポーズも前の曲から順に「S・O・S」と来てて、あと4曲で「SOSHINA」になるんじゃないか、みたいな考察もされていて面白い。こういう伏線とかギミックを考えるのは漫才のネタ作りと似ている部分もあるだろうから、そういう意味でもこれからの新曲にも期待感が持てる。正直言って早く次の曲聴きたい。今までのペースを見るに一か月単位でアップロードされているから、次の新曲は七月かな。うわ~おれ待ちきれねぇよ…。

と、いうことでいかがだったでしょうか。それではまた次回、粗品Pが失踪しなければ、一か月後また会いましょう。読んでくれてありがとうございました。

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