見出し画像

見ず知らずの人がジョギングで張り合ってきて困るお話。

こんにちは、今日も読んでいただいてありがとうございます!
私はジョギングを趣味にしております。いつも、大きな公園のジョギングコースを走っています。

そんなに速くは走れません。抜かすことよりも、抜かされることのほうが多いです。自分のペースを守って、ゆったりしたスピードで、だいたい8キロほどを走ります。

市民ランナーは、皆さんだいたい自分のペースを把握していて、このスピードなら、この距離を走りきれるというある程度の経験をもとに走っていると思います。ダイエット、健康維持など目的は様々なれど、一人一人が黙々と、みずからのペースを堅持して走っています。

だから基本的に、抜きつ抜かれつ、みたいなデッドヒートが市民ランナーのトレーニングのあいだで起こることはないんです。1秒でもペースが違えば、ちょっとずつその差は確実に開いていきます。

でもですね、ときどきいるんです。なぜか過剰に他人を意識してくる人が……。

私が、ある日、公園内を走っていると、前方に中年男性の走っている姿が見えてきました。私よりも断然おそいペースです。当然、そのまま抜かしていきます。
その瞬間でした。
中年男性のペースが、一気にぐんと上がりました。私の横にふたたびならび、抜き返してくるのです。

いいんです、どんどん抜かしていただいて、そのままのペースで離れて行ってくれれば。どうぞ、どうぞ、行ってください。

男の人の背中が小さくなっていきます。
が、私はなんとなくこの先の展開の予想がついています。こういうタイプの人に何度も出会った経験があるのです。

先のほうで小さくなっていた男性の背中が、ふたたび、どんどん大きくなってきます。みるみるうちに近づいてきます。無理にペースアップをしているので、バテているのはあきらかです。肩で、ハァハァ、息をして、見るからにしんどそう……。

私自身は自分のペースをずっと守って走っているだけなのですが、また男性を抜かすような状態に自然となりますよね。

すると、男性がキッとした視線でこちらを見てきます。またしてもペースを上げて、私にならび、抜き返し……。

面倒臭いんですけど……!
何度も申し上げますが、私のペースはいっさい変わってません。男性のほうが勝手にこちらを意識して、張り合ってくるのです。ペースを乱高下させてつらかろうに、何がなんでも私が抜かすことを許そうとしません。
そんなに私に抜かされるのがムカつきますか……?

ところで周囲にジョギングしている人はたくさんいるにもかかわらず、私が標的にされるのはなぜなんでしょう……? たぶん、張り合うのにちょうどいいスピードなんだと思います。ペースメーカーみたいにされてるのです。

抜いたり、抜き返したりを、何度も繰り返した挙句、その人はコースをそれて、公園の外に去っていきました。なんとも晴れやかで満足そうな顔です。

しかし、私は疲労困憊ですよ。
ペースアップで離れていった男性が、またバテて近づいてくるたび、めちゃくちゃ気をつかうわけです。いっそのこと、こっちも無理に速度を上げて、絶対についてこられないくらいのペースで置き去りにすればあきらめてくれるかと考えたり、コースをショートカットして大きく距離をとるべきかと思案したり……。

こういうタイプの人は、もれなく男性ですね。
たとえは少し違うかもしれないですが、サウナのなかで、見ず知らずの人と、どっちが先に出るかで無言で張り合っているようなタイプの人に近いかもしれません。

その人にとっては、誰かと張り合うことが、大きなモチベーションとなっているのでしょう。スポーツ選手ならいいんですけど、たとえば会社のなかでそういう人物がいるとちょっと面倒臭いですね。

いろんな人がいますね~。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?