今日の出会い
個人的に進めているプロジェクトに集中していたら、いつの間にかこんな時間になっている。何かに没頭するときのこのアドレナリン、人の脳みそってどうなっているんだろうか。集中力の発揮タイミングが自分でもコントロールできなくて困る。
少しでも頭を落ち着けなくちゃと、文章と向き合っている。
今日も特にいつもと変わりのない月曜日だった。ちょっとイレギュラーだったことと言えば、メルカリでまた1冊書籍を売ったこと(これはいずれ私の生活のレギュラー化するだろう)と、草間彌生のエキシビションのチケットを購入したことだ。草間彌生美術館では今『毎日愛について祈っている』というエキシビションをやっている。
なんて素敵なタイトルだろうと思う。この言葉だけで入場料を取ってもらって構わない。
今日はそのエキシビションのHPの中で、彼女のこんな詩に出会った。
草間彌生は1929年、昭和4年生まれで現在93歳らしい。私の亡き祖母と同じ年に生まれた彼女は、いまなお現役の「前衛芸術家」である。
今日は無性に動いている草間彌生を見てみたくなって、Googleで動画検索をしてみた。2016年、彼女が87歳の時に行われた個展の記者発表の映像を見つけた。その記者発表で彼女は、涙ぐみながら感謝の言葉を述べ、彼女の芸術に対して何かしらを感じてほしい、という想いを必死に伝えていた。(話し方に抑揚がなく、滑舌もあまり良くないからか、大半はうまく聞き取れなかったのだけど)
想像を絶する程に長く苦しい人生を歩んでこられたのだろうな、と、漠然とそんなことを思った。
それはきっと彼女が天才だからでも芸術家だからでもなく、人生とはきっと等しく長くて、そして苦しいのだろう。
私の歩んできた道なんぞまだまだ短く、求道の輝く星の片鱗さえ見えておらず。焦らず行かねば。暗愚のぬかるみを、ゆっくりと一歩一歩。所詮私はおろか者なのだということを肝に銘じながら。愛について祈りながら。
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