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新人お題シリーズ(3) 新社会人のキャリア形成「20代のうちにすべきことは?」

新人お題シリーズ第3弾は、このお題。
さてさて、このお題に関しては、少し一般論とはかけ離れたものになるかもしれません。
それと、第2弾で回答した内容「企業の目的のベクトルと違う方向の自分の成長は、働く上での目的にはなり得ない」という言葉とも矛盾したものに感じられるかもしれません。わたしの中では矛盾はないのだけれど、ものごとはどの方向から語るかで言うべき内容が変わるもの。たくさんの言葉を紡ぐから、それを全体的にとらまえて、自分のものとして落とし込んでもらえることを期待します。

◆人はみな自分のために生きている
企業の目的のベクトルと違う自分の成長は、働く上での目的にはなり得ない。と書いたのは、就業時間中の仕事の目的や目標を問われたら、自分よがりなものを問われているわけではないよ、ということを言いたかったわけですが、人の人生を考えてみたら、人は仕事のために生きているわけではないですよね。家族のため?それはきっと家族を幸せにしたいという自分の願いを叶えるためでしょう。人はみな、自分のために生きている。
自分がその時ワクワクすること、自分が夢中になれること、自分が幸せを感じられること、そういう時間を増やすために人は行動をするし、常にそこに向かっているし、「自分を大切にする」ってことは「自分の好きなものに正直になる」ってことでもあります。これが大前提。

◆何のためにキャリア形成をするのか?
キャリア形成ってなに?誰が言い出したんでしょうね。キャリア形成をするとどんないいことがあるんでしょう?キャリア形成という言葉のの裏には自分でレールを敷く、というニュアンスが見え隠れしています。まるでいい高校に入っていい大学に行ったらいい会社に入れるよ。みたいなことの延長のような言葉ですよね。社会って本当に、そんなに単純でしょうか?
「キャリア形成」が気になるあなたは、「キャリア形成」という言葉を発する時に、自分の心の中に何があるのか、考えてみてください。
漠然とした「不安」がありませんか?
自分で道を切り開く「自信がない」って思っていませんか?
しっかりと計画して「失敗したくない」って感じている?
何のためにキャリア形成をするのか?という問いに「不安なんです、失敗したくないし、自分でいつも切り開いていくのは怖いんです」って心が叫んでいるのが聞こえたら、さあ今こそ俯瞰で自分を眺めて、自分を笑い飛ばしてください。あんた、ちっちぇーなっ!って。もうちょっと視野広げてみろよ、ってね。

◆人生は計画通りにいかない
今あなたは、30代の自分や40代の自分をどう想像していますか?わたしは20代前半のとき、就職すらせずに絵を描いていましたから、付き合って同棲してた彼氏が普通に稼いできてくれて、主婦やりながらずっと絵を描いていたいな。なんて考えていました。それが今や…(以下略)。あまり一般的じゃない道を歩んできた私の経験は役に立たないかもしれませんが、20代の頃の当時の同僚の今(40代)を見ていると、今も生き生きと魅力的な仕事をし続けている人には共通のものがあるように思えます。
彼ら彼女らはみなあのころ、キャリア形成なんてちっとも考えていなかった。目の前のものにぶつかって、目の前のものに必死で、仕事もギリギリまで自分を追い込んでアウトプットし、負けず嫌いで勝ちを重ねることに執着していた。勝ちとは周囲の評価ではなく自分の中で決めた勝ち負けの、勝ち、ね。自分の良心に背かず負けないように戦ってきた人たちです。もちろん遊びにも好奇心を持って飛び込んで、恋愛事情もまあいろいろだったね(笑)でもきっと誰しも今の自分を、20年前には想像できていない。人生は計画通りにいかない。

◆20代は、普遍的なキャリアを身につけろ
これから先の道を、20代の今決める必要がありますか?目の前のことすら固められていないのにレールを敷きますか?道は、目の前のひとつひとつをしっかりと固めていけば自ずと先に繋がります。遠い先を計画しても、結局やらねばならないことは目の前の足場がためです。さくっと置いただけの石はすぐに崩れて足元すくわれます。
20代のキャリアに必要なことは、自分の中の軸をしっかりと築き上げること。
自分のためにさまざまなチャレンジをして、自分から逃げず、自分で勝ちを重ねること。
知らなことを知っていく中で、自分が夢中になれるものを見つけ、仕事を自分の夢中になれるものになるよう、自分の手で変えていく能力を身につけること。
単純なものではなく、複雑なものに飛び込んで、自分の頭で考える。
そうしていると30になる頃にはしっかりとした自分の軸ができてきて、その先のキャリアは今想像できるよりもずっと大きく広がっていると思いますよ。

枠や形を絶賛成長期の今定義することは、身長を伸びないようにしているようなもの。
ものごとの芯や真を見て自分の中の制限をはずし、自分のために自分と戦おう。そうして勝ちを、重ねてください。それがキャリアです。

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