明島あさこ

小説「松岡葵の生徒会日記」(幻冬舎)発売中! 脚本も勉強中です 1989年生まれ 愛媛…

明島あさこ

小説「松岡葵の生徒会日記」(幻冬舎)発売中! 脚本も勉強中です 1989年生まれ 愛媛県出身 好きな言葉は「誇りはたかく 夢はふかく」

最近の記事

落選した小説、読んで

「純愛」    明島 あさこ  あぁ、ヤったんだな、と思った。  俺の乗る路線バスは、いつも少しずつ混んでいく。窓際から順に座席が埋まっていき、高校が見えてくるころには、いい感じの間隔で吊革に掴まれるくらいに人が立つ。冬になるとコートの分だけ狭くなった気がするけれど、それでも自然に呼吸ができるくらいの余裕はある。そんな混み具合。自分ちの近くにバスが来るときはガラ空(す)きだから、うしろの扉が開いてすぐの席にいつも座る。あとから乗ってきた人が「あぁ席空いてない」という

    • サンタクロースという概念

      「サンタさんってホントにいるの?」 に困惑したことのある方々へ 私はここに、ひとつの考えを残す  まず、人物としてのサンタさんはいるのか  これは、イエスだ (イエス・キリストじゃなくてね、Yesね、クリスマスだけに)  フィンランドの山の中に、赤い服を着た白いひげのおじいさんは住んでいる  サンタクロース村には事務所もあり、労働環境もどうやら整えられているそうだ  行けば記念撮影もできるそうなので、人として存在するのか聞かれたら、フィンランドへ行こう  では、サンタ

      • 受賞スピーチ(の原稿)

        ――2022年12月20日、授賞式にて  まずはじめに、謝りたいことがあります。  S1グランプリは、シナリオ・センター生しか受賞しないと思っていました。  締切までに書いて出す練習をしよう、そう思って出していました。  今日、シナリオを勉強されている方々とお会いする機会をいただけたこと、大変ありがたく思っております。  今回、奨励賞をいただいた「こんぺいとうを一粒」は、昔付き合っていた男女が、それぞれしあわせに暮らしていたけれど、突然、再会します。  と、だけ伝えると、

        • 松岡葵の生徒会日記

          バラバラだった心が、つながっていく。 冴えない会長とクセのある役員たち。 「史上最低」とまで呼ばれた失敗ばかりの 生徒会が汚名返上のため立ち上がるーー。 仕事を通じて成長する中学生たちの青春を描く、 ささやかだけど特別な1年間。 🍂あらすじ🍂 生徒会長に立候補し、見事に当選を果たした葵。 だが、「生徒会って何する人たち?」と言われるなど 周囲の風当たりは強めで、理想とは程遠かった。 おまけに、一体感ゼロで訳ありなメンバーたち…… 葵たちは数々のイベントを無事に乗りき

        落選した小説、読んで

          noteはじめてみた

          Twitterは文字数に制約があり、語弊が生まれる Instagramは写真以外の部分にいいねがついているのか分からない 本の感想だけじゃなくて作家さんそのものの魅力も語りたいし、ドラマや映画の話もしたいし 誰も興味ないであろう、私の創作についてや随筆も書きたい あと、できれば不必要に炎上したくない 誰も傷つけない言葉とかないからね タイムラインで無意識に攻撃しないようにはしたいけど 言いたいこと言えない世の中はポイズンなのよ 赤ちゃんも涙止めて聴き入るほどだから、人間の

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