サンタクロースという概念

「サンタさんってホントにいるの?」

に困惑したことのある方々へ

私はここに、ひとつの考えを残す

 まず、人物としてのサンタさんはいるのか
 これは、イエスだ
(イエス・キリストじゃなくてね、Yesね、クリスマスだけに)
 フィンランドの山の中に、赤い服を着た白いひげのおじいさんは住んでいる
 サンタクロース村には事務所もあり、労働環境もどうやら整えられているそうだ
 行けば記念撮影もできるそうなので、人として存在するのか聞かれたら、フィンランドへ行こう

 では、サンタとは何をする人なのか、という視点で考える

サンタを
“1年間良い子にしていた(というテイの)子どもに24日の夜から25日の明け方にかけてこっそりプレゼントを贈る人”
と、定義したとする

 もし、25日の朝、目が覚めて、自分宛てにプレゼントが置かれていたとしたら、それはサンタがいる何よりの証拠であろう
 たとえ、欲しかったおもちゃではなく参考書が置かれていたとしても

 よく考えてみれば、クリスマスというだけでプレゼントがもらえるなんて、不思議なはなしだ
 どうしてもらえるのか、考えたことがある子どもはいるのだろうか
 「どうせ親だろ」といきってる子はなおさら
 サンタクロースは仕事としてプレゼントを配っているかもしれないけれど、親になったというだけで、子どもにお祝いごとでもないのにプレゼントを与えなければいけない決まりなどない
 信仰や経済状況によって、やらなくたっていい
 
 それでももし、“クリスマス”を理由にプレゼントが与えられたとしたなら、そのプレゼントを与えた人物を“サンタ”と呼ぶのではないか
 なにか見返りを求めるでもなく、与える人を、サンタと呼んではいけないのか

 サンタクロースを概念とするならば、多くの家庭に、きっと昨夜、サンタクロースは訪れただろう

 もちろん、先に述べたように、信仰、経済状況、信念……サンタクロースは必須ではないし、当たり前に与える愛情表現でもない
 サンタが来たことがないからといって、落ち込む必要はない
 ただ、概念としてのサンタになることはできるので、興味があれば挑戦するのも悪くないだろう

 でも、最後にひとつだけ
 サンタの定義を
“トナカイの引く空飛ぶソリに乗ってやって来て煙突から家屋に侵入し寝ている子どもの枕元にプレゼントを置く赤い服を着てひげを生やした人物”
と、すると
いるかいないかは……住宅状況とかによるんじゃないですかね