見出し画像

年中常夏のマレーシアで、秋の味覚である栗を食す

栗が大好物なわたしは、毎年秋になるとケーキ屋さんでモンブランを買い求め、年末が近くなると栗の甘露煮の瓶詰めを買って大好物のくりきんとんを大量生産したものだった(おせちにはほんのちょっと使って、そのあとトーストにのせたりパイシートに包んで焼いたりするのが良い◎)。将来は、庭に栗の木を植えて、毎年栗を好きなだけ食べたいと本気で思っている。

しかし、今いるマレーシアに秋はない。ゆえに栗もない。SNS上には日本の友人たちが挙って(?)モンブランや栗の写真をアップしている中、どこへ行っても栗がないし、栗味のお菓子すらなかなか見当たらない。困った。。

ということで今日は、マレーシアで辛い思いをしている栗好きの方々に向けて、わたしが食べた貴重な栗についてお話したいと思う。

1.EQ Hotelのモンブラン

※わたしが食べたのは10月中旬で、現時点で食べれるのかどうかは不明。

画像1

写真はtake awayしたときのもの。CMCO期間中につき外出を個人的に控えているが、店内で飲食することも可能。

厚めのしっとりしたタルト生地の上に生クリーム、マロンクリームがのっているもの。日本で流行っていると思われるマロンクリームが主役のモンブランとは異なり、タルトとバランスを取ったタイプのもの。中にはカットされた栗も入っていたが、栗のごろっと感が感じられるほどではない。

以前こちらでショートケーキを食べたことがあった際、甘すぎず、スポンジの柔らかさ・甘さも程よく、まるで日本のケーキのようだ!と感動したけれど、こちらには日本人パティシエの方がいるんだとか。納得。

EQ Hotelは、モノレールRaja Chulan駅から徒歩1~2分のところにある。モンブランにありつけるのは、Ground FloorにあるオールデイダイニングNipah、L2 FloorにあるEtoileというカフェだ。

◆場所
EQ, Equatorial Plaza, Jalan Sultan Ismail, Kuala Lumpur, 50250 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur


品数が限られているので、事前にメール(dineateqkl@kul.equatorial.com)で予約しておくことをおすすめする。即レスで対応してくれて、好感が持てた。

2.Jaya Grocerで買った栗で渋皮煮

1年以上ぶりにモンブランを口にできたときは感動したものの、やっぱりもっとごろっとした栗を食べたいという欲は高まるばかりだった。

そんな中、Jaya Grocerで買い出しをしているときに、野菜売り場にひっそりと売られていた栗を発見(店内混雑のため写真なし)。1パック10粒ほどはいって5RM程度と破格だったので、迷わず2パックほど購入した。

そういえば、栗を意味する英語は「marron」ではなくて「chesnut」。前者はフランス語なので要注意。(恥ずかしながら最近知った)


帰宅後、Youtubeや最近よくお世話になっているレシピサイトcottaで栗の処理方法を検索。渋皮煮を作ってみることにした。

◆栗の渋皮煮レシピ(備忘録)

ポイントは「とにかく栗をやさしく扱うこと」、それだけ。

材料
・栗          20粒(皮なしで350g程度)
・ベーキングパウダー  大匙1×3~4回
・砂糖         栗の重量の50%程度
・醤油         小匙1
・赤ワイン       小匙1
作り方
・栗をキレイに洗い、1時間以上水につける。
・包丁で栗の鬼皮を剥く。渋皮も剥いてしまわないように、丁寧に。
★栗を一つずつ丁寧に鍋底に置いていき、静かに栗が隠れる程度まで水を張る(水をじゃーっと出すと栗が割れる原因になる)
★ベーキングパウダー大匙1を入れて、弱火~中火くらいで煮る。
★泡が吹きこぼれないように注意しながら、灰汁を取り、煮汁が黒々してきたら火を止める。
★栗をひとつずつざるにあけ(ざるにじゃ―っとあけると栗が割れる)、丁寧に水で洗う。
★キッチンペーパーや竹串を使って、渋と筋を取り除く。
・★の工程を3~4回繰り返す。煮汁が薄くなり、渋や筋が目立たなくなる程度まで。
・栗をひとつずつ鍋底に置いていき、栗が隠れる程度まで水を張る。沸騰したら火を弱め、砂糖を少しずつ入れていき、全量入れたところで落とし蓋をする。
・煮汁がとろっとしてきたら火を止め、醤油と赤ワインを投入し、冷めるまで放置。→完成!

画像2

つやっつやの渋皮煮が完成!

やってみてわかったが、栗仕事はとてつもなく骨の折れる作業だった。鬼皮が固く、つるっと滑ってしまうので、包丁を持つ右手も、栗を持つ左手もそれなりに力が必要になり、手首も指も疲弊する。いくら栗好きとはいえ何度も後悔した。それでも、一口食べてみたら文字通り、幸福、口福。疲れも吹っ飛ぶおいしさであった。

大事に一粒一粒作った渋皮煮、これから大事に食べようと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?