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満員電車【ファンタジー ショートショート】

僕は知っている。
午前2時に妖怪列車が通るのを。

ある晩、僕は夜中、鳥の声で目を覚ました。
気になった僕は、パジャマのままこっそり家を抜け出して、それがどこから聞こえるのか探しに行った。
どうやらアヒルの声だった。
僕の家から道を一本挟んで向こうに、洋服の縫製をしている会社があった。
どうやらアヒルの声はそこの屋上からしているようだった。
なぁんだ、あそこでアヒルを飼ってるんだなあ、そう思って帰ろうとしたとき、遠くの方で何かが光って見えた。
光はあっという間に近づいてきて、僕はそのものすごい勢いの何かにぶつかるんじゃないかと、慌てて道の端に避けた。
よくよく見ると、それは電車だった。
線路もないところなのに。
その列車は満員だった。満員で、窓から顔を出している人もぎゅうぎゅうだった。
いや、人じゃない。
アニメで見たことのあるやつだ。
からかさお化けに一反木綿(一反木綿は飛んだほうが早いんじゃないか?)。塗り壁。べろーんと舌を出してるやつもいる。
とにかくぎゅうぎゅうに詰まって、その列車は通り過ぎていった。
妖怪のうちのいくつかは僕に気づいたみたいだったけど、そのまま通り過ぎていった。
通り過ぎた後は、しいんと静まり返っていた。
いつもの僕の家の近所の感じだ。
けど、僕は、あの電車は幻だなんて思わなかったし、妖怪のことも怖いなんて思わなかった。
ただ、妖怪も満員電車に詰め込まれて、忙しいんだなあと思った。
お父さんも、毎日満員電車に乗って会社へ行って、大変なんだなあと思った。

僕はお父さんに手紙を書いた。
いつもありがとう。
あの妖怪たちも、子どもたちから父の日の手紙、もらったのかなあ。


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昨日の記事に貴重なアドバイスありがとうございました。

昨日は日曜の疲れが溜まって落ち込んでいました(日曜に気分が優れなかった為、ちょっと体を動かしていたのですが、回復を焦りすぎたようです(汗))。

体の疲れもほどほどにしないとストレスになりますね‥(T_T)


冷静になって考えると、職場環境に悩みはないので、もう一度派遣会社と交渉して、時短が難しければ、退職しようと思います。

今日、所属課の保健師さんと話して、復帰してもらえて嬉しいとおっしゃって頂けて、ほんとに涙が出そうでした(ToT)

一応、難病を開示して働いているので、ハローワークにある難病サポーターに連絡を取って、派遣会社との間にはいってもらえるか、確認してみようと思います(以前、直雇用の時、なかなか職場の理解が得られず、職場へ説明にいきましょうか、と言ってくださったので)。


先程も書きましたが、どうも午前中の調子が優れず、頂いたコメントに対して、歪んだ見方をしてしまい、否定的とも取れるお返事を書いたのではないかと、反省しております。

せっかくアドバイス頂いたのに‥‥と悔いると共に、涙が出そうです。本当にすみません。

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