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ジャニーズ事務所会見で印象に残った言葉から学べること「努力する『場所』を間違えるな」
こんにちは。演劇・エンタメ分野をビジネス視点で語るAsakawaです。
現在、エンタメ業界ではご存じの通り激震が走っております。
ジャニーズ事務所が前社長による性加害を認めたからです。
これによりこれまでジャニーズ事務所所属のタレントを起用してきた多くの企業は見直しを求められており、既に今後の起用は見送ると発言している所も出始めています。
ジャニーズ事務所が各メディアの出演枠を独占とまではいかなくても、大きく優遇されいたのは確実と言っていいような状況から一変して、様々なコンテンツの顔ぶれが変化していくことも予想されています。
そんな中、私があの会見で印象に残っていた言葉があります。
「本当にご理解いただきたいこととしては、みんながそういうこと(性加害)があって、今スターになっているわけではなく、一人ひとりのタレントが本当に努力して今の地位を勝ち取っているので、そこだけは本当に失望・誤解していただきたくないです」
この藤島ジュリー氏の言葉のポイントとしては、
必死に努力した結果、今この地位に居る
ということです。
これに関しては嘘ではないと思っています。
いくら事務所の推薦で、コネで、出演が決まった人がいたとしても、じゃあその人が努力をしていないのかと言われたらそんなことはないでしょう。
むしろ大役を任されているならきっと人並み以上の努力をしてきているはずです。
ジャニーズタレントの面々を見ても人柄も良さそうだし、面白いキャラだし、多くの人に好感を持たれるような人がどんどん台頭してきている印象があります。
が、しかしでは、
そのような面白い人材は他にいないのか?
ジャニーズタレントよりも日々努力している人は他にいないのか?
と言われたらこれもそんなことはありません。
エンタメ業界を目指している人は大勢いらっしゃいます。必死に努力を積み重ねている優秀な人はきっと他にもたくさんいることでしょう。
しかし、素質はあるし求められている努力もしている、そんな人達は皆んな売れていくのかと言われたら残念ながらそうはいきません。
では何が重要になっていくのかと言われたら今回の記事のテーマである、
努力する『場所』を間違えるな!
に繋がっていくのだと私は思っています。
ジャニーズ事務所はテレビ局、出版社、エンタメ外の大手企業など多くの会社と深い繋がりがあります。
つまり、このジャニーズ事務所に認められたら、ここでの競争に勝ち抜けば出世できる土壌が出来上がっているのです。
様々な問題を抱えていた事務所とはいえ、ここで努力して認められたらこのエンタメ業界でステップアップできる可能性があった場所であるのは間違えなかったのでしょう。
要は努力する場所をここに選び、レッスンなどに励んできた人達は
芸能界で売れる、というのを目的にするなら一応、正しい選択をしていたことになります。(もちろん、今となってはこんな闇が明るみになったのでこれからは敬遠されてしまうでしょうが)
ここで認められたら直接的に道が開かれる、こんな場所でこそ努力する価値がある、
私がこの記事で伝えたいのはこの点です。
逆に、
ここで死にもの狂いで努力しても別に売れていくのに繋がるわけではないよ・・・
という場所も存在します。
それはどんな場所かと言うと分かりやすく特徴を上げるなら、
売れるタレントを育てていくよりも、ただ単にレッスンの方に力を入れているだけの場所になります。
ぶっちゃけ言うとこの厳しい世界で生き残っていけそうな人材を厳選して育て上げるよりも、誰でも良いからこの世界を目指す人をターゲットにしてレッスン料を取って稼いだ方が楽なのです・・・😓
なのでよく聞かれるのは事務所所属オーディションを開いて人を集めて・・・、
残念ながら現時点ではあなたを所属させることは出来ませんが可能性は感じます。そこで一定期間のレッスンを受けてもらい、そこでの成長具合を見て改めて判断してみようと思います〜・・・、
などと言った文言の通知をしてレッスン料を取るのはよくある手口です・・・💦
この例はたまたまいつも行っている美容院が臨時休業していたので代わりの場所へ行ったところ、そこでたまたま髪を切ってもらった人から親戚の子供が〜と言うことで教えてもらいました。私が俳優やっていましたと言ったらそれに関する話になったのです。
ちなみにその方はレッスン料がべらぼうに高かったので断ったそうです😅
こんな風に出演、所属オーディションのつもりで受けたのに後から高額のレッスンを受けてもらうと持ちかけられたら注意した方が良いのは別記事でも話しましたね。↓
たとえ本当に見込みのありそうな人材でも必要に応じてレッスンを受けるのは当たり前なのでしょうが、片っ端から人を受け入れている所はそのレッスン料を取るのが目的とみた方が良いってことです。
私が専門学校に通っていた時もある事務所が学校を訪問して、養成所入所試験を行なってもらったのですがなんと受けた人(30人ほど)が全員がその日のうちに合格させましたからね 笑 (合格させたからと言ってその養成所に入らないといけないわけではないので、全員は来ないことも見越しての全員合格かもしれません)
一応、その中でもランクがあるらしくて一番上のランクと認められた人は料金が全額免除みたいな特典があったそうですが、そんな人は一人もいなく殆どの人は一番下のランクでした。
そうなんです。もしもこの人は絶対に売れる!と思わせられたらレッスン料なんて取りません。そんなものは仕事をさせてそれ以上の額を回収すればいいのですから。
このようにこの業界は志望者からレッスン料を取る方が熱心である傾向があるので、そのような場所で努力をして褒められてもあまりそれが売れていくのには繋がらないことを理解しておきましょう。
そういう意味ではその専門学校もその部類に入ります。多くの制作会社やテレビ局はそんな専門学校にどんな人材が今年はいるのか興味はないでしょうし、そこに良い人材がいたとしても学校側がつてがないなら伝えてくれるのかどうかはあまり期待できません。
が、講師に音響監督がいるとなんと知り合いのスタッフにも聴かせることを目的としてボイスサンプルを録るなんて粋な計らいをしてくれる人もいるので、そこら辺は運でしょうね〜。
なぜサッカーでは試合で活躍すればヨーロッパのクラブチームへステップアップすることに繋がるのか?
それは日本のトップ、プロリーグの試合で活躍したからです。
言い換えるならお客さんも含めて多くの人々が注目しているのです。
これがただの草試合だとそうはいかないでしょう。
現在、日本代表として主力で活躍している選手にも学生時代は、プロデビューしたばかりの頃はあまり注目されていなかった人はいます。
理由の一つにはサッカーの強豪校として知られる学校には居なかった、全国大会の出場歴がないのが挙げられるでしょうし、それ故に強いクラブチームからのオファーがなかったからかもしれません。
言い換えるなら多くの人々が注目している場所への露出が少なかったからです。
部下の働きを正当に評価してくれない会社の下で働いてもその努力が報われることはなく、都合の良いようにこき使われるだけです、
売れているタレントと同じように努力していても、その場所を間違えてしまったらそれが報われることは少ないよ、というお話でした。
しっかりとその場所を見極めましょう!
では今回は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。
現在「自分のビジネス」を構築中なのでこれはためになったと感じてくれましたら是非サポートをお願いします!