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ヨルダン、王の道

エジプトからフェリーでヨルダンへ。

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イスラムという共通の価値観でつながっているアラブ世界では、国という概念が希薄だ。
国なんてものは、世界大戦の戦勝国の都合で勝手に線引きされたでっちあげにすぎない。
それよりも自分たちは中世イスラム帝国で隆盛したアラブ人だという意識を強く持っている。
それでも国境を越えると、人の気質や空気に若干の変化を感じる。

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ヨルダンは立憲君主制、王様がいる。
隣国のエジプトでは長期に渡った独裁政権で、ムバラク後もゴタゴタと荒れて落ち着きを見せない。
一方、王国というのは何だかよくわからないけど敬われる謎の権威を持つ王様がいて、ある種の信仰心によって国全体に結束感を持たせやすい。
日本の天皇にも同様の効果が見られる。

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イスラム圏で初、なんと女性の方から「写真撮って!」と来た。

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騒ぎに乗じてもう二方やってきたが、この人はチップが欲しかったみたい。

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馬車とベンツ。

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ラクダとバーガーキング。

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モナリザとシーシャ。

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遊牧民ベドウィン。

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ベドウィンはアラブ人、アラブ文化、アラビア語のルーツだとも言われている。

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火星。

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人を寄せつけない砂漠の奥地にひそむ隠れ家のような要塞都市。

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ここペトラは、古代ナバタイ人の王国都市遺跡。

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ギリシャの影響を受けている。
エジプトの遺跡と同様にここも、偶像崇拝NGのムスリムによって顔面破壊されている。

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「ペトラ」はギリシャ語で「岩石」という意味。
イギリス英語で「石油」のことを「ペトロール」というし、マレーシアの「ペトロナスツインタワー」はオイルマネーによって建設されたビル。
語源を知っていると言葉の響きでいろいろ連想できる。

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King's Highway。
王の道。

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さんざん山を登り降り登り降り。
その後、ひたすら下降。
海抜0mまで下っても、まだまだ下へ下へ滑り落ちていく。

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世界一の低地。
僕の高度計では-480mと出たが、公式には-418m。

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死海。

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マラウイ湖から始まったアフリカ大地溝帯、グレートリフトバレーの北端。

ネーミングは海だが、海ではなく閉ざされた湖。
流入河川はあっても流出河川はない。
水分は蒸発によってのみ失われ、土壌から流れ出る塩分や湖底から湧き出る温泉の成分などがたまりやすく、塩分濃度は海水の10倍にもなる。
一部の細菌類を除いて、生物は生息できない。

岸が白くなっているのは、塩の結晶。

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対岸はイスラエル。

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泳いで行けそうに見えるけど、多分撃ち殺される。

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