日記129 税のこと

 ずっと前から疑問に思っていることがある。公務員は、何か支出をしたり購入物を使用したりするとき、市民/国民のみなさまからいただいた大切な税金だから大事に使おう、としばしば言われるが、しかし税金が公的な支出の財源であるというのは、果たして正確なのか、ということである。外形的には国民から徴収した税や印紙収入、そして公債発行等があって、基本それと同額の支出が予算で組まれるから、自然そういう見方になるのも仕方がない。しかし、政策的にはどうもちがう動機があるんじゃないかという気がしてならない。
 行政府等国家が政策を立案、成立させ実施し、それを運用するためには、人件費をはじめとしてさまざまな支出が必要である。国は通貨を発行できるから、理屈の上ではどれだけお金を刷っても鋳造してもいいことになる(むろん理屈だけの話である)。だがそうするとどえらいインフレを引き起こすことになるがゆえ、致し方なくそれを防止するためにその支出分を市中から回収しなければならないのだ。こういう理屈で税は徴収される必要があるんじゃないかと僕は前から疑問に思っている。
 ところでMMTってこういうことを論じてたりする?

(2024.2.12)

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