号泣バイト
久々にバイト。
あんま断ると仕事来なくなっちゃうので、行くことにしていた。
しかし、当日実家に預け、現場近くのコンビニで時間調整していたら息子からスカイプ。
「今すぐ帰ってきてよお!仕事休んでよお!」
と、殺す勢いで泣き叫んでいる。
仕事は約束だから守らないといけないんだよ、なるべく早く帰れるようにお願いしてみるから、と声掛けするものの泣き声は増すばかり。
そうこうしているうちに仕事の時間になり現場へ。泣き喚くが電話を切る。
出勤早々おっちゃんにお願いする。
「すみません、息子がもうどうにもならない状況で。明日休ませてください。今日もなるべく早く上がれると助かります。やるべきことはやりますので。」
おっちゃんは理解があるので、オッケオッケ水回り終わったら上がっていいよと快諾。
トイレ・洗面・エアコンパーツ洗い・風呂をできる限り効率よく済ませていく。
汗が吹き出す。トイレ掃除の間ゴム手袋をつけていたが、どんどん汗がたまる。トイレ掃除やってるうちに手袋と腕の隙間から汗が流れてきて、洗面台で手袋を取ったら「ビチャア!」と汗がこぼれた。
その後は素手。やむなし。
3台分のエアコンパーツを風呂場で、壊さないように柔らかいブラシで洗い、1台分ごとに拭き上げる。ほんとうは一気に洗いたいがパーツが混ざると厄介かと思われるので。その場の判断。
エアコンが終わったら洗面。ほとんど汚れていないので拭き上げで済んだ。
洗面後は風呂。アルカリ洗剤で手が荒れないことを願うばかり。
掃除中は腕時計を外すため、風呂場にいると今が何時なのか全くわからない。
汗がノンストップダラダラ。汗拭き用のタオルはどんどん濡れてしぼんでいく。胸ポケットに突っ込んでいたら、浴槽を洗うためかがんだときに洗剤の中に落ち、終わった…
あまり汚れていない風呂だったものの、浴槽がステンレスなので水アカが目立つ。しかし落ちない。どうしようもない。
昼過ぎに仕事を終えて、アパートへ直帰。スピーディにシャワーを浴び、実家へ。
学校に滞在はできなかったが行くには行ったらしい。よしとしよう。ずっと泣いていて大変だったそうだ。
イヤイヤ言いつつもなだめすかし励ましつつ宿題をさせ、やっと落ち着いた。
バイトは行けるときは行きたい。今は月イチぐらいしか行けていない。
腕を上げたい。できることを増やしたい。
しかし、泣き叫ぶ登校しぶりの息子と比較すると、何を優先すべきかわからなくなる。今日のように義母に負担をかけたくない。学校も連れて行きたい。
シングルマザーで働かざるを得ない人は、不登校や登校しぶりの子どもの対応をどうしているんだろう。
こういった事情を援助してくれる制度は今後できるのだろうか……保育園より働けないよ。疲れる。
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