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鏡のクーラント - 公演を終えて。

7月19日、20日。目黒区民センターホールにて。
俳優の朝霞ルイさんの芸歴20周年を記念する公演『鏡のクーラント』に
「楽隊」として出演させていただきました。

鏡のクーラント

クーラントとは、バロックダンスの舞曲の一種で、
その中でも「宮廷舞踏の王」と言われるほどの最高格の踊りだそうです。
朝霞さんのお名前でもある、"ルイ"14世にまつわる物語であり、
鏡(Miroir)というモチーフも朝霞さんの劇団名にもなっているということで
まさに20周年の記念にぴったりの演目でした。

楽隊含む出演者、総勢14名!

舞台監督、照明、音響などのスタッフさんも、自主公演とは思えないくらい
たくさんいらっしゃって、素晴らしかったです……!!!
私も自主企画をする身ですので、この規模、考えただけでなかなかに震えが止まらなくなってしまいます。
色々な方面への気配りと連絡、纏め、ディレクション、広報、などなど…
それに主役(ルイ14世と双子の弟ジェームズの1人2役)。

バロック舞曲の数々

今回は、演劇での演奏に欠かせない即興演奏もありつつ、
バロックの有名な舞曲をいくつも演奏しました。
バロックでは、ヴィヴァルディやバッハといった作曲家の器楽曲は、
クラシック出身者なら嫌でも通りますが(…嫌ではないけど難易度高)、
今回演奏したような、舞踏会などで実際に踊られる曲に触れる機会は
なかなかなく、本当に貴重な経験でした。

[演奏曲](私が演奏したもののみ)
Jean - Baptiste - Lully : Pavane Des Saisons
J.S.Bach : Violin Sonata No.1 Adagio
Andre Campra : Forlana - Le Carnaval de Venise 1699
La Matelotte
Jean - Baptiste - Lully : Ballet Royal de la Nuit
Jean - Baptiste - Lully : Air d'Apollon du Triomphe de l'Amour
Jean - Baptiste - Lully : Courante in E Minor
La Marie

私はモダンヴァイオリンですが、少しでもバロック的なアプローチができるように、試行錯誤しながら演奏しました。
装飾音の入れ方など、まだまだ本物とは行かなかったかもしれませんが、
演奏していて楽しかったです。
ご来場の皆様が少しでも17世紀フランスの雰囲気を感じられていたら嬉しいなと思います。

効果音や即興演奏

数年前から演劇での演奏をさせていただく機会が増え、
即興的なアプローチ(私の特技)が活かせる場を嬉しく思います。
今回も様々な場所で──特に不穏な場面で、いろいろな奏法を試しました。

特に、ルイ14世の双子の弟ジェームズが、段々と欲望に飲み込まれていくシーンでは、ヴァイオリンの駒の上やそのごく近い場所を演奏する奏法を用いて、不気味で耳障りな音を出しました。
スル・ポンティチェロ(sul ponticello)という奏法ですが、終演後お客様から「ポンティチェロが良かったよ!」とお声がけいただき、マニアックなところまで注目してくださって嬉しかったです。

左から、山本さくらさん・Rieさん、佐藤まどかさん
手前は私

私の集めている面白楽器の、
・ウォーターホーン
・スプリングドラム
もいい感じで活躍させられました。
ウォーターホーンは、今回パーカッションの山本さくらさんが担当して
くださいましたが、すごく上手に音を出してくれて、嬉しかったです!
フルートの佐藤まどかさんと山本さくらさんは、普段からバロックダンスをされていて、曲のリズムの取り方など色々と教えてくださいました。
実際に踊られる方のご意見はすごく勉強になりありがたかったです。

劇場稽古中

お越しになった皆様へ

今回の公演をご覧になりました皆様へ、
主催のレ・ミロワール様がアンケートを実施されています。
もしよろしければこちらから、ご感想などをいただけましたら幸いです。

出演者+スタッフの皆様

8月18日「鏡のクーラント」映像上映会◆劇喫茶ミロワール

今、ちょうど入ってきた情報ですが!!!
今回の公演の映像上映会が来月あるそうです♪

劇喫茶ミロワール 《8月の開催》
2024年8月18日(日) @自由が丘Mum
https://ameblo.jp/les-miroirs/entry-12860791752.html
*詳しくは上記URL先をご覧ください♪

最後までご覧くださりありがとうございました♪

あさいまり

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