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【エッセイ】妄想1週間 月

 律儀なことに、休みでもいつもの時間に一応目が覚める。少しだけ目を開けて、まぶたが重いのでまた閉じた。
 うつらうつらとし、天井やカーテンのひだを見てまた目を閉じる。今日は起きても起きなくてもいいと思っていたが、さすがに寝ていられなくなり、それでも少し布団の中でねばってから伸びをして起き上がった。昼過ぎだった。
 お茶を飲みながら、いつか誰かにもらった焼き菓子をつまむ。そのままたまった録画を見た。ひと月も前のドラマから見始める。
 夕方になり、お腹が減って冷蔵庫を開ける。たぶん何もないと思っていたが、(賞味期限が過ぎた)納豆と卵があった。ご飯はチンするやつがある。納豆チャーハンとインスタントみそ汁でいこう。
 このごろ、食欲があまりない。料理は嫌いではないが、気力もない。調理したのは久しぶりだ。
 忍たま乱太郎を見ながら食べた。平日のこの時間にテレビを見るのはいつぶりだろう。エンディング主題歌で不覚にも涙ぐむ。こんなに応援されることなんて、もうないだろうなどと思ってしまう。
 どうやら明日以降も続く内容なので、1週間分予約録画した。
 ぼんやりした1日だった。何も考えたくなくて、何も考えられなかった。スクワットを20回して、風呂に入って寝る。

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