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『#真相をお話しします』を読んでみた

こんにちは!読んでいただきありがとうございます。
長い間更新をさぼってしまった、、、、気楽にいこう!

『#真相をお話しします』(結城真一郎著)を読んだので、感想を書いていこうと思います。ネタバレはしません。

ミステリー小説は何となく怖い印象があって読んだこともないのに苦手意識を持っていたけど、自分の思考の枠の外に出てみたい気持ちもあったので、手に取ってみました。

この小説は2023年本屋大賞ノミネート作品の中の第10位に選ばれたもので、きっと面白いだろうと期待して読みましたが、期待を裏切らず続きが気になりすぎてすぐに読み切ってしまいました!!

面白さは期待どおりでしたが、内容はしっかり私を裏切ってきた(爆笑)短編5編から成る本ですが、5回の驚きを楽しめて、サクッと読めて、ミステリー初心者にはおススメです!※暴力的なシーンが苦手な人は除く。

読んだ後の感想

「惨者面談」「ヤリモク」「パンドラ」「三角奸計」「#拡散希望」の5話から成る小説ですが、5話とも “そ、そんなことあるぅ??(゚Д゚;)”と思わされました!!

タイトルだけ見ると “?” って感じなのですが、各短編を読み終わった後にタイトルを眺めると、物語の全容をばっちり4文字で表現しきっていることがすごすぎて血の気が引きました(笑)

この5つの物語から感じたことは、それぞれの登場人物には守りたいものがあって、それを守るために強烈な手段を選んでいる様子が赤裸々に描かれているということ。

“守りたい人がいれば(守りたいものがあれば)人は強くなれる!”というポジティブなメッセージというより、守りたい人やものへの偏愛や執着が人を狂わせてしまう様子が伝わってきた。

私は小説の “読者” だから、登場人物に対して “そんなにムキにならなくても、、” と冷静に言えるのだろうけど、私がもしも当事者だったら、、と考えると、こういう極端な行動に出てしまいそうな気もする。

自分の中にある倫理観も状況によって揺らぐものなんだなあと思うようになってきた。

小説の中では、いくつかの種類のSNSが出てきて、それを介して登場人物がやり取りするシーンがあります。それがすごく現代的で、今の時代とマッチしていると思います。この現実感が、小説の恐ろしさをより引き立てている気がします。一度読んだらクセになる感じがしました!!

どんな人におすすめ?

基本的に誰にでも進めたい小説です。

少々暴力的なシーンや残酷な場面があるので、そういった場面への恐怖心や抵抗感がある場合を除いて、読んでみてほしいです。

ミステリー小説を読んだことがない人にとってのデビュー作としてもいいと思います。

語彙や漢字が難しいですが、文章自体は明快で分かりやすい文体で、読書が苦手な人でも楽しめます。

おわりに

ミステリー小説は、文章内に伏線が張られていたり、クライマックスシーンに触れるとネタバレになったりしてしまうので、感想が書きづらいのが悔しいです。




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