沖縄の夏も過ぎゆく。【毎日note】#30
あと台風が何回か過ぎたら、ぐっと涼しくなるだろうな~と思っていたけれど、昨日から、風向きが変わって急に湿度が落ち着いた。夜に外を歩くと、肌にまとわりつくようなジメジメ感がなく、いつまでもお散歩していたくなるような心地よい空気だった。
釣りをしていてもわかる。いつも追い風だった場所が、向かい風になり、ルアーがとばない。
一方、マンビカー(シイラ)を狙う釣り人たちにとっては、腕が鳴る待ちに待った季節だ。北風に乗って、沖縄の西海岸側を青い群れが回遊してくる。
風が、変わる。常夏と思われている沖縄にも、しっかりと季節の変わり目を告げる変化が起こる。
風向きが変わって、空気の感触も匂いも変わるのを、私は沖縄で初めてきちんと認識した。北海道では、「秋の匂いだな」「冬の匂いだな」なんてぼんやりとしてしか、わかっていなかった。
これがわかったのは、たぶん釣りのおかげだ。この時期、この場所は、こっちから風が吹いている、そんなことを、私はこの1年でルアーを投げながら体で覚えてきた。
まだ風向きは南になったり北になったりクルクル変わるだろうし、夏のような日は続くだろうけれど、そういえば去年も、台風が過ぎるごとに遠ざかっていく真夏をさみしく思っていたのだった。季節も気持ちも、同じサイクルをくり返している。
*2021/10/15にKindle出版予定です~♪
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