伊藤七日|エッセイ

北海道出身・沖縄在住。北海道「あさひかわ新聞」で沖縄移住記を連載中。 日常の中の非日常…

伊藤七日|エッセイ

北海道出身・沖縄在住。北海道「あさひかわ新聞」で沖縄移住記を連載中。 日常の中の非日常を切りとって文章を書いています。 Kindleストア著者ページ→https://onl.la/1uj61Tz(Kindle Unlimited対象)

マガジン

  • 写真集を初めてひとりでつくる記録

    🌸このマガジンでは、エッセイ集のみを出版したことのあるアマチュア写真家が、自分の写真集を出版するまでのプロセスを公開します。Amazonのサービスを利用しますが、テクニカルなことよりも、写真集という「作品づくり」にスポットを当てて、アイデア段階から実現に至るまでの思考や葛藤を書いていきます🌸

  • 無期限くるま旅日記!

    2023/5/5にN-BOXをフェリーに積んで沖縄から車中泊旅がスタートしました。その模様を不定期で更新いたしまする *あさひかわ新聞 くるま旅日記「果報をたずねて」で連載中の記事も含まれます

  • 果報(カフー)をさがして ~北海道からの沖縄移住日記~

    【Kindle出版しました】 北海道旭川市の「あさひかわ新聞」に毎月連載している沖縄移住日記を、一部掲載しています。最初の36ヶ月分はKindle本で読めます(https://onl.tw/wEP8fGE)

  • 沖縄のお魚とあそぶ編

    毎日投稿している「毎日note by 伊藤七日」から、沖縄での釣りやお魚との出会いのことを書いた記事を抜粋しています。ほぼ陸っぱりルアー釣り。お魚は私にとって人生の先生です…!

  • OKINAWAN COLOR

    沖縄の濃密な香りと色彩を届けるフォトマガジン。日記ともエッセイとも妄想ともとれる言葉たちとともに。

最近の記事

  • 固定された記事

沖縄フォトブック『I wish you well』 が完成しました

私は普段、会社員をしながら、エッセイを書いています。 それはここ、noteに公開したり、Kindleペーパーバックとして出版してきました。 この度は、北海道から沖縄へ移住して撮りためてきた6年間、心を奪われてきた、愛しい光景の数々を、フォトブック(写真集)として出版致しました🌸 タイトルは、『I wish you well:沖縄フォトブック』です。 以下、Amazon商品ページの内容紹介です。 先に電子版を公開、数日中にはペーパーバック版も発売開始予定です。 *追記:

    • 【写真集作り】 vol.8 ペーパーバックの印刷の質に難アリ

      試行錯誤をくり返したけれど、8月はじめに写真集『I wish you well』の電子版とペーパーバック版をリリースしました! でも、これを完成させる前にはいろいろな問題が発生したし、なんなら今も解決していないまま、「販売中」にしている。 リリースできないレベルのトラブルではない(というか解決を待てない汗)けれど、vol.7でも書いた通り、Kindle Direct Publishing(KDP)を利用してペーパーバックの写真集を作るうえで障害となり得る、大きな問題だ。そ

      • フォトブック『I wish you well』のペーパーバック版が公開になりました!

        8月のはじめに、沖縄フォトブック『I wish you well』の電子版(Kindle)が販売開始されたことをご報告いたしました。 昨日8月7日(ナノカ!笑)、何かと試行錯誤はありましたが、なんとかペーパーバック版もリリースすることができました。 写真集はぜひとも、紙版を手にとって頂きたいという思いがあり、これまでのエッセイ本とは異なり判型も横長にこだわり、編集にはInDesignを使って写真のきれいさも可能な限りこだわりました。 沖縄が大好きでたまらない私が、目が離

        • お店に私の本が並んだ日。

          (最近新刊出しました!) ブックカフェに私の本が並んだ。 人生で初めて、「私の本を置いてもらえませんか」と、お店の人に話をした。いわゆる営業、売り込みってやつだ。 私はそういうことがとても苦手だ。営業マンや販売の仕事はぜったいしたくない。売りつけられることがキライだから、売りつけるのも悪いと思ってしまう(嫌がられる)と思ってしまうのだ。 けれどそのお店では、商業出版の新刊本・中古本だけでなく、個人が手作りで作った温かみのあるZINEや、あきらかに少部数だけ作ったのだろ

        • 固定された記事

        沖縄フォトブック『I wish you well』 が完成しました

        マガジン

        • 写真集を初めてひとりでつくる記録
          10本
        • 無期限くるま旅日記!
          14本
        • 果報(カフー)をさがして ~北海道からの沖縄移住日記~
          20本
        • 沖縄のお魚とあそぶ編
          30本
        • OKINAWAN COLOR
          8本
        • 自炊の記録 by 伊藤七日
          1本

        記事

          【写真集を作る】 vol.7 Kindle版はリリースできたけど、ペーパーバックに問題発生!

          2024年8月1日。 制作作業を続けていた電子書籍の写真集『I wish you well』をリリースした。 電子版に少し遅れて(校正刷りが届いて確認するのを待っていたため)、ペーパーバック版も出版開始する予定が、ちょっとすぐには発売するわけにいかなくなった。 これでこのマガジンも無事終了…かと思いきや、どうやらそうでもないようだ。 サムネイルの通り、校正刷り(出来栄えを確認するためのお試し刷り)の表紙が、あまりにも残念な仕上がりだったからだ。 う、うすい…色が全然出

          【写真集を作る】 vol.7 Kindle版はリリースできたけど、ペーパーバックに問題発生!

          【写真集を作る】vol.6 パワポで高画質な固定レイアウトKindleは、厳しいかもしれない話 → InDesignで作りました

          このマガジンでは、これまで、実作業の前段階である写真集のコンセプト決めの話や、決めた後の写真の選別と順序決めの話などをしてきました。 今回は、実際に写真を並べたファイルをPDFにする、という段階で、うまくいかなくて試行錯誤した、というお話です。 パワポでつくると? 前回にもちらっと書きましたが、当初私は写真をパワポ上に並べて、スライドを入れ替えたりして選別と順番決めをし、最終的にそれをPDFに変換してから、Kindle Comic CreatorでKindleの入稿フォ

          【写真集を作る】vol.6 パワポで高画質な固定レイアウトKindleは、厳しいかもしれない話 → InDesignで作りました

          【写真集を作る】 vol.5 写真集の構成を考えることは、音楽のプレイリストを作るのに似ている、でも少し違うのは。

          写真集作りの要の作業のひとつとなるのが、撮りためた写真の選別だ。うまく撮れた写真、お気に入りの写真などを全て写真集に掲載してしまっては、統一感もテーマもなく、ただの「思い出アルバム」になってしまう(「思い出アルバム」がテーマになることもあるとは思うけど)。 選別作業は簡単じゃない そうではなく、コンセプトのある「作品」を作りたいのなら、写真を選ぶ基準をしっかりと自分の中に持って、選別していく必要がある。これがかなり重労働だ。写真を眺めながら、あっちへ飛びこっちへ戻る記憶で

          【写真集を作る】 vol.5 写真集の構成を考えることは、音楽のプレイリストを作るのに似ている、でも少し違うのは。

          【写真集を作る】vol.4 写真集の作り方を学ぶ、情報源とは。

          写真集の作り方の本格的な手引書って、ないのかな?もしかして、誰も教えてくれない分野なのかもしれない。少なくとも、素人がやってみようとすると。だって写真集を出したことのあるフォトグラファーも知らないし、写真だけ見て評価してほしいと考える写真家なら、写真集に自分の思いなどを文章で掲載したりすることも少ないように思う。どのような意図で写真を選び、順番をつけ、レイアウトしたのか、わざわざ語ってくれる人は少ない。たぶん。 1.書籍から学ぶ と、途中まではけっこう困り果てていたのだ

          【写真集を作る】vol.4 写真集の作り方を学ぶ、情報源とは。

          【写真集を作る】 vol.3 作るために写真集を読む

          いざ自分で写真集をつくるとなったら、いったい世に出されている写真集はどんなふうな「つくり」なのか気になる。タイトルは。表紙は。構成は。1 ページ1ページのレイアウトは。キャプションやコラムのようなものは入れているのか。 写真が多い雑誌、ではなく、きちんとした(?)写真集というものを、たぶん人生で初めて購入もした。川島小鳥さんの「おはようもしもしあいしてる」だ。なんとなく、私がこれから作ろうとしているものと近いのではと思ったからだ。 ■読んだ写真集(一部) ・おはようもしも

          【写真集を作る】 vol.3 作るために写真集を読む

          【写真集を作る】 vol.2 コンセプトを決める

          コンセプトが、決まらない。写真集という作品を、どうやってつくっていくのか、どうやって写真を選んでいくのか、よくわからない。決まってしまえば、あとはひらすら作業するだけなのに、スタートが切れない。 それで、「つくろう!」と決めてからも2週間くらいは何も進まなかった。ひたすら図書館で写真集や写真の雑誌を読んでばかりいた。 当初、思いついたコンセプトの候補はこんな感じだ。 ・移住者の目線 ・ハイビスカス(いろんな場所の、色の、ハイビスカスの写真集) ・私のヒストリー(移住記の

          【写真集を作る】 vol.2 コンセプトを決める

          【写真集を作る】 vol.1 タブレットを購入する

          10年ほど前にASUSの安いタブレット、そしてAmazonのFireタブレットを買った後、どちらも動きが悪いわ古くなってアプリの更新ができなくなるわで手放して、それからしばらくはタブレットを持っていなかった(電子書籍で雑誌を読む時などにはほしいなあと思っていたけど、そこまでは贅沢だなあと購入には至らなかった)。 けれど、いざ、「読む」ではなく「見る」が主体となる写真集をKindleで作ろうと思った時、さすがにスマホの小さな画面で動作確認や画質の確認をするのは心もとないと思い

          【写真集を作る】 vol.1 タブレットを購入する

          【写真集を作る】 vol.0 素人が写真集をつくる道のりを記録します

          🌸このマガジンでは、エッセイ集のみを出版したことのあるアマチュア写真家が、自分の写真集を出版するまでのプロセスを公開します。Amazonのサービスを利用しますが、テクニカルなことよりも、写真集という「作品づくり」にスポットを当てて、アイデア段階から実現に至るまでの思考や葛藤を書いていきます🌸 ✦✦✦ Kindleをたくさん出したい。その理由は主に、自分の作品をたくさん持ちたい、Amazonにずらりと並べたい、という欲求と、もっと正直なところでは、わずかでも不労所得を得たい

          【写真集を作る】 vol.0 素人が写真集をつくる道のりを記録します

          だからハッピーエンドはきらい

          なんだか、誰かが私にきれいなハッピーエンドを押し付けようとしているように感じてしまう時がある。 運命の人と出会ったのね。もうすぐ結婚ね。互いの両親にも紹介したし、ゴールイン目前ね。 大きな企業に入れてよかったね。ここでコツコツがんばれば一生食べるには困らないよ。安定を手に入れたね。給料は高くないけど、とりあえず船には乗れたんだからなるべく揺らさないこと。 これでいいんだよ。もう安心だよ、って。 誰かに言い聞かされてる。 …ではなくて、自分で、自分を納得させようとしてる。

          だからハッピーエンドはきらい

          カフェラテの水滴

           涼しくもない、暑くもない。少し汗ばむくらいの気候のことを、沖縄の人は暑いとは言わない。  雨が降りそうだけど、朝早く活動を始められた土曜日、お気に入りのタフなサンダルをはいているし、いつもとても軽い折りたたみ傘を持ち歩いている私に、怖いものなどない。多少の蒸し暑さも味方にできるようになったころ、私の徒歩の冒険は圧倒的に楽しく自由になった。土曜の朝は、明日のことを気にしなくていい。濡れるほどの雨なら、どこかの軒先をお借りして雨宿りするくらいの心の余裕がある。  灰色と白の

          「たかだかニジュウマンかしたくらいで」

          何から話せばいいのだろうか。 これは懺悔であり、言い訳であり、自己嫌悪の吐露であり、反省であり、そして自分に対する諦めで、赦しだ。 前回、「結婚してもいいと思った時のこと」という記事を書いた。これは、「結婚してもいい」という気持ちが失われた経緯と理由の話でもある。 この人となら結婚生活も楽しそうだと思えた人への気持ちが失せてしまった原因は、とても陳腐でつまらないことに、「オカネ」だった。 私は元恋人に、数回にわけて、計20万円ほど貸した。 また、早くお金の問題が解決す

          「たかだかニジュウマンかしたくらいで」

          結婚してもいいと思った時のこと(現在独身、ふりかえり)

          いつも何よりも私を優先してくれる人と、私は、結婚の意思を確認し合っていた(合意していた)ことがあった。子どもはつくりたくない、ということも、彼は了承してくれていた。 そのようなことは、私の人生で他に起こったことがない。私の人生で初めて、結婚の二文字が浮上していた時だった。 今ならわかる。 そのとき本当は、この人の大きな愛情に応えるためには、たくさんの思いやりに報いるためには、「結婚して示すしかない」と思ったのだと。彼は冗談めかして、でもうれしそうに「いつ結婚したっていいん

          結婚してもいいと思った時のこと(現在独身、ふりかえり)