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結局、ひと晩限りの挫折。 【毎日note】#2

昨日、転職活動で初めて最終選考までいった会社から、不採用の通知がきたことを書いた。パート・アルバイト以外で不採用を食らったのは人生初で、私にとってぷち挫折と言えた。

しかし、そんな挫折感も、たったひと晩で終わってしまった。ばかだな、私。おめでたいな。


8/21日(土)。不採用通知の翌日。大潮、晴れ、台風接近で風強め。最干潮12:30。

沖縄は旧盆のタイミング。旧盆は、ご先祖様に連れて行かれるから海に近づいてはいけないという。

だからウェーディング(立ちこみ釣り)はオススメしないよ、とうちなんちゅに言われていたけど、だって、大潮で、晴れよ?休日よ?

(沖縄で死ぬならきっと海で死ぬと思っている私は、それならそれでいいと思っているふしもあり)

我慢できずに、意気揚々と潮のひいたリーフに出かけて行った。もちろんライフジャケットは着けている。2週間おきの大潮ではほぼ必ず、リーフフィッシングをしている。

釣りを始めて8か月。実は、というほどでもないけれど、リーフらしい魚と言えば、ミーバイ(イシミーバイとシロブチハタ)とダツ(リーフの嫌われもの)とエソ(同じく嫌われもの)しか釣っていない。

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↑リーフのアイドル・イシミーバイ(カンモンハタ)ちゃん

いい加減、初魚種を釣りたい……!

そう念じていた矢先、5ヶ月ぶりくらいに訪れたリーフで、その時はやってきた。

魚がかかった瞬間、イツメンのイシミーバイが頭に浮かんだけど、寄せてくると茶色くない。白っぽい!

目の前まで寄せたその魚は最初、「白いヤマトビー」と思った。

白いフエダイ?フエフキ?っぽい魚体に、ひとつの大きな黒星模様。

沖縄で釣れる魚を「ぎょ!ぎょ!釣り図鑑」(ハイサイ探偵団が釣った魚の写真にサインを書いていく、あの図鑑)であれだけ勉強しても、とっさに浮かばない魚の名前。

家に帰って図鑑を見て、たぶんだけど「マトフエフキ」だった。

出会いたかった初魚種!やったー!と思ったのも束の間。シンペン(ルアー)のフックが魚の口の皮一枚になんとかかかっているのがわかって、急いでフィッシュグリップでつかもうとしたその瞬間、魚が一度大きく暴れて、次の瞬間には、フックが外れ海へお帰りに…。

初めて釣った魚の魚体をじっくり観察するひまもなく、もちろん写真におさめるひまもなく、そのマトフエフキらしきお魚は私の記憶の中だけの幻となったのでした…

私はその後多分10回くらい、リーフを歩き回りながら「くやしー!」と小さく叫んでいた。

その悔しさは尋常じゃなかった。私はとっさに思った。応募先の企業に最終面接で落とされるより悔しいと。


あれ?


昨日の挫折感はどこへ。

面接で落とされても、その理由は推測でしかわからないし、運もあるし、反省しようと思っても、正直何が敗因か本当のところは分からない。

けれど、目の前まで寄せた魚に逃げられるのは、完全に自分の失態。

二度と同じ過ちを犯さないためにできることは、たぶんひとつ。


ランディングネット、買おう。笑


*2021/08/22追記。今日も昨日の体験を夢見て同じリーフへ。また同じ魚がかかった。マトフエフキらしき白い魚。しかし悪夢は繰り返す…魚が最後にひと暴れして、昨日よりも素早く針から逃れ、またまた幻となったのでした…。いつになったらちゃんとあなたを見られるの?泣

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