それは、場所の達成感が必要かもしれない。
おはよう。こんにちは。こんばんわ。ダンサー・振付家のasamicro(アサミクロ)です。8月に入りましたね。いかがお過ごしでしょうか?
今日は、場所の達成感について、過去に私が経験してきた感覚をお話をしたいと思います。
その前に、このタイトル写真は両国シアターXにて、私のソロダンス作品「Wake up」の発表の時のもの。この作品にも“地を踏み込む”など、これまでの場所や風景の記憶がとても重要なキーワードとなっています。撮影は舞台芸術の記録をお願いしたらピカイチな心温かい素晴らしい写真家bozzoさんのものです。
そんな感じでダンス活動は行いつつも、このnoteではもう少し暮らしやこれまでの教育環境についてしっかりとお話ししてゆこうと思います。
少し、背伸びをしてしまう場所。あなたにとっては何処ですか?
私は今でこそ、それなりにフラフラと町を歩き、ダンサー活動では、まあまあ色々と出かけたり(振付シーズンになると結構ずっとスタジオに1人篭るのがお得意ですが)しますが、元々出歩くのが好きだった訳では決してありません。
noteでも何度かお話ししていますが、私は7歳〜15歳、小学校1年生〜中学3年生卒業まで9年間学校へ通うことが出来ませんでした。(ちゃんと授業を受けたのは高校生のサポート校が初めてでした。初めは怖くて緊張しすぎて涙を堪えながら授業を受けるレベルでした。紆余曲折あり‼︎)そういった環境の中で、中学生になっても1人で本屋さんにすら行くことが出来ませんでした。ドキドキしてしまい、何処に立ったらいいのか、どうやってレジで支払ったら普通なのか、どの本を手にしたら変じゃないのか。
いつも、一般的な正解の行動を気にしていたので、身動きが取れず、外に出ることが出来ませんでした。外食も出来ませんでした。
ここまでは大変極端ではありますが(^^;;、今日は上記の克服例を話たいのではなく、(また何処かでしっかりとnoteにかいて行きますね)
についてお話をしてゆきたいと思います。
この写真は、前回のnoteでも記載しましたが、私asamicroが企画・運営を行っている月曜日の朝の居場所、“堂々と1人を楽しもう”がコンセプトのイベントの様子です。この日は、学生さん〜大人の方々それぞれが本を読んだり、絵を書いたり、ご自身のデザイン作業をしたり、文章を書いたりと自由に自分の時間を過ごされていましたよ。少しだけ、このイベントの詳細も下記に載せておきますね。
イベント概要
1|月曜のはじまりを自分らしくスタートさせる準備時間
「月曜日だからこそ、少し立ち止まって、自分のペースで」
いつものルーティーンを少しだけ変えてみる。
小さな勇気と、少しの時間で見つめる景色は 思ったよりも豊かです。
“読みたかったけど溜まっていた本を読む”
“何か書きたくて買ったノートを使ってみる”
“何も持たずに、ただ少し違う環境へ冒険したい”
“ひとりになって、でも誰かと触れていたい”
もしかしたら、そんな想いを少しだけサポートできる空間かもしれません。
↓8月5日分の申込(当日飛び込みでもご対応できます)
↓8月19日分の申込(当日飛び込みでもご対応できます)
先日、このイベントにとても嬉しいお客様がいらっしゃいました。学校に行っていないけど、家ではなく、相談室や病院ではなく、この企画イベントに参加してくれた学生さんがいらっしゃいました。聞くとお母様が私を知り、ご予約してくださいました。来てくれた学生さんはひたすら絵を描かれていました。それがものすごく上手で繊細でとても驚きました!!様子を伺いながら、少し声をかけてみたらとっても楽しくお話ができました。色々な表現に興味があるみたいで、私も充実した時間を過ごせました。でもきっとすごくパワーも使ったかもしれない。疲れたかもしれない。気持ちが凄くわかります。でもでも!きっと腹の底に少し、力が入って、心の中が少し軽くなって、自信のカケラが生まれたと思う。私にはわかる。
緊張しすぎない緊張をつくること。
私がこのイベントを月2回開催しているのには、私自身の経験と想いが詰まっています。私は幼少期の学校教育の中で、そしてダンサー活動の現在においても自身の赴く場所を結構考えてきた。
超話をフラットにして…例えば!!あまり行き慣れていない美術館に行って、受付でチケットを買ってキャプションとか読んじゃったりなんかしている時って、ちょっとだけ姿勢が良くなっちゃったり、受付で声色変わっちゃったりしませんか?
または、少しだけお高いレストランを予約して綺麗なお洋服着てお友達とご飯食べる時。少し違った自分が生まれませんか?
または、少し勇気を出して参加したレッスンやセミナーの帰り道って(帰宅して靴を脱いだ時でもいい)なんか、ほんのちょっと、いやとってももう今日の自分は終了ー!休むぞー!って心から思えたりしませんか?
この感情が感覚が、これからの私をしっかりと大切に。そして、次の一歩を決めてくれると思っています。でも、上記の感覚は人それぞれ違うということです。美術家やアーティストが美術館に行っても上記の感覚とはまた違う感情が生まれると思うし、普段レストランに勤めている人からしたら、やめてくれ〜って人もいるかも。
だから、この場所があなたを成長させる!という特定の場所は存在しないと思っています。けれど、私は前回のnoteでも記載したように【守られることで失う自信】という感覚を大切にしたいのです。少しだけシャキッとするようなその時の場所で自身を動かすことは、達成感に必ずつながる。自分が好きになる。
この月曜日の朝の企画でも、もし、
「学校には通わないと私、俺は決めた!」
「もう結構家にも飽きてきた、学校や会社は嫌だけど何処かなら出れそう」
そんな風なモチベの方々にも、利用して欲しくて場所を作ってみた。私自身の経験として、教育機関が案内してくれた居場所や相談学級や精神科医や市が運営する多目的室など、段々と場所が合わなくなる時がある。例えばその空間で好きなことをしていても、好きな事が小さく見えてしまったりもする。情けない気持ちが生まれてしまう。本当は全然そんな事ないのに。
そういう時は場所を変えてみるんです。
そして、少し緊張して、背筋を伸ばして、いつも通りのことをするんです。それだけで、いつものことがすごくかっこよく感じたりするものです。そんな空間が必要な時の必要な人に、響いてくれたら嬉しくて、ちょっとだけ尖った空間のコワーキングスペース、アーティスト制作場所で開催したら、このコンセプトは実現すると思い企画しました。
この写真は川島小鳥さんの写真集『明星』より。昔この写真を雑誌で見かけてすごく好きで、切り抜いて手帳に入れていた。ちょっとだけ小さい頃の自分に似ている気がして、好きなことって本当にこんなに可愛くてやっぱり好きが溢れちゃうと思いだす写真でした。素晴らしい一枚だな。
この企画のもう一つの私の大切にしたい感覚があります。
他者の素敵を巻き込むこと。自分の好きで固めないこと。
写真に写っているのは ひらがめぐみ さんです。
今回、この企画の毎月の本のセレクションをご依頼しました。彼女は私の姉的な存在であり、大切な友人であり、これまでのダンサー活動も支えてきてくれた仲間です。元々、本に纏わるお仕事やイベント企画も沢山されてきたとても敏腕なかっこいい人です。
ちなみに、この写真も私の大切な友人のkumiさんが撮影されています。ぜひ一度彼女の活動もチェックいただきたいので、リンク貼っておきますね。
https://www.instagram.com/tsunagaru_photo_/?igsh=M2F3aGtvaW01YmNy
話はそれましたが、この企画では毎月、個性的な本も空間に用意しています。何したいかわからなかったり、ぼーっとするには理由が必要な人もいると思うので、少し手にとって読める本も用意してます。
今月8月も夏に相応しい本をいくつかセレクションしてくださいました。(写真以外にももちろんもっとありますよ)とても色彩がワクワクしますよ。字を読むのが苦手な人もきっと楽しめます。
この企画には他にもスタッフメンバーに珈琲をご依頼したり、友人のイラストレーターにメインビジュアルを依頼したり、一定の質やセンスにはこだわりたいです。でも、私asamicroの好きで走りきらないようにしています。想いが強いというのは素晴らしいことです。でも、それは時に小さな境界線を生み、空気が流動しなくなります。ここで行いたいのは、誰かの一瞬の寄り道であり、キッカケです。そして、出会っていない誰かの素敵なセンスに触れてもらいたい。そう思っています。(私がこだわりまくって強固な一線でも引いてやる精神で挑むのは踊りにします!!😛)
自分で取りに行く情報(ネット検索)には偏りが生じます。不登校や引きこもり、教育において悩みを抱える保護者の方々に、偉そうだけど、私が引っかかって欲しい。違う視点を持って、今のあなたの明日に、違うセンスや感覚、場所を伝えたい。
少し、緊張しながらも安心して、asamicroに出会って欲しいと、ビックマウスですが断言します。
asamicro
制作活動を行うにあたり、あなたの力をどうか貸してください!ご支援頂いたサポートは国内・国外で朝ごはんダンスの展示やパフォーマンスが出来るように使わせていただきます。