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ヒーロー映画への風当たり

おはようございます。

Twitterでロバート・ダウニー・Jrの記事を読んで、思うところを少し書こうと思います。

この言葉に何より説得力があるのは、彼がアイアンマン以前よりスターだったという事だよね。
数々の問題を起こしつつも、その演技力、存在感が俳優として余りにも稀有で逸材だった為、周囲からの後押しと本人の努力により克服し蘇ったスター中のスターだ。

ヒーロー映画への批判をしている事で話題に上っている監督は、タランティーノの他、マーティン・スコセッシやジェームス・キャメロン、フランシス・コッポラなど錚々たる顔ぶれ。
近年の映画史の中で、一時代を築いた監督たちと言えるだろう。
彼らは何故ヒーロー映画を目の敵にするのか。

私は子供の頃から洋画劇場を観まくった映画好きであるし、それなりの時代多くの映画も観てきている。
今しか知らない若い世代では無い。
でもマーベル作品が大好きだ。
アイアンマンもアベンジャーズもマイティ・ソーもキャプテン・アメリカも、ともかく関連作品は全て観ている。
だからこそ言おう。
マーベル作品は面白いと。
映画の話になると皆に薦めている程。
なので先述の批判には異議を唱えたい立場だ。

子供向けのエンターテイメントだと思ったら大間違いだ。
アイアンマンを監督したジョン・ファヴローは役者としても有名だが(ハッピー役で出演している)、クリエイターとして人としても尊敬できる好人物であると思っている。

ジョン・ファヴロー

一部の監督の発言は、多くのマーベル作品に関わっている彼をも批判しているように思えて、ファンである自分としては何とも遺憾である。

Disney+で舞台裏を是非観て欲しい。
どの様な葛藤があったか。
注いだ熱意や創意工夫、敬意を忘れない姿勢、その苦労を感じてから発言して欲しいと思う。
同じクリエイター同士なら尚更だ。

ハリウッド自体が時代の変化に飲み込まれている事は理解出来る。
各種動画配信の発展、コロナ禍により拍車をかけた映画館での上映の困難。
映画業界全体が大きな変化の中で、試行錯誤している最中であろう。
日本でも昔と違い、洋画は斜陽の時代だ。
だからこそ、ヒーロー映画への批判は前時代的と言うか、昔のハリウッドにしがみついて波に乗れないでいる焦りや、ともすれば妬みすら感じるのである。
ロバート・ダウニー・Jrの言うところの"自分を変革しようよ"という言葉は、新しい時代を受け入れて変わっていくしかない、他と比べて文句を言っていても仕方ないよと言っているように、私には思えるのだ。

ゴッドファーザーもタクシー・ドライバーもターミネーターもパルプ・フィクションも、時代を作った色褪せない名作であると思っている。
確かに素晴らしい映画を作ってきた監督たちが、芯を見ずに表面をなぞって共に映画界を支えているクリエイターを揶揄するのは得策ではないし残念だと、私は思う。

どんな映画にも役割が有り、ニーズもある。
こんな時代だからこそ、娯楽映画が必要だ。
ヒーローだって苦しむのだ。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観て欲しい。
ロバート・ダウニー・Jrを始め、「スターではない」という俳優たちが、どれだけ素晴らしい演技を披露しているか。
地球を、人類を守る為の死闘がどれだけ観客を感動させ、魅了したか。
しばらく席から立てずに、エンドロール後のエピソードが無い事に何人の人が声を上げたか。
映画館に観に行ったからこそ言わせてもらう。

心から観たいと思う映画は、人を呼ぶし映画館にも足を運ぶのだと。

決して軽んじるべきモノではないと、映画を愛する一観客として思うのである。


勿論個人の意見なので、異論はあって当然と思う。



貴方の優しさに感謝です✨🙏