わたしたちのセイなる話 第3夜
昨今の社会ムーブメントの影響から、私たちを取り巻く"性"にまつわる環境は変わりつつある今日この頃。
１つ１つの事象やニュースを取り上げたらキリがないくらいなんだけど、大きく言うとセクシャルマイノリティの概念や女性のエンパワメントについて考えることから始まったのかなぁ。
そんな今回は、"わたし自身の性"について考えてみようと思う。「性はグラデーション」とはいうけれど、一体わたしは何色で、誰が好きで、自分とはちがう色な人に対してどうありたいんだろう。
もっともっとみんなが生きやすい世の中を目指して、まず私たち、改めて考えてみるの。お手柔らかにね
さあ
ミュージック、スターティン🍎第3夜
文：竹中杏菜
"性"
このテーマに1番悩まされてきた気がします。
もし性(セクシュアリティ)に色があるなら、わたしは無色です。
彼氏いるの？どんな人がタイプ？
こっちのほうが女の子っぽいから似合うよ、
女の子なのに、女の子なんだから。
女の子って何だろう。
交わされる言葉に違和感はあったけれど、男の子になりたい訳ではありません。ただ、女の子でいたい訳でもなかった。
わたしの見た目は女性だと判断できるし、長い髪やスカートをはくことは自ら選択したことです。
それなのに、昔から"女の子扱い"が本当に苦手でした。矛盾しているように見えますね。ですが、女性の格好は「好きだから」しています。
ダボダボのパーカーにスニーカーを履いて、背を丸くして歩く日があります。男の子みたいな格好をすることで、心のバランスを取るみたいに。
それと、わたしは未だに"誰が"好きなのか判断できません。
自分が完全な異性愛者であると断定はできませんが、同性愛者であるとも言えない。
もしくは、無性愛者かもしれません。既存にカテゴライズされたものでは、腑に落ちるものはありませんでした。
そんなわけで、わたしには"中性"という曖昧な立ち位置が1番心地よいと感じます。
女性よりの中性。赤色リトマス紙も青色リトマス紙にも反応しません。
さて、導入にも書いてある
"みんなが生きやすい社会"ってどんな社会でしょうか。
恋愛に生きてこなかった人に恋愛の話をするのはタブーなのでしょうか。でもそれでは"したい話ができない人"か出てきてしまう。あっちの引き出しを押すとこっちの引き出しが出てきてしまうような感じがします。
世の中には主義や思想や個性があって、集団や個人の単位で各々の"看板"を掲げています。野菜を食べる人、お肉を食べる人、地球の裏側には石を食べる人もいるみたいですね。
そんな凸凹でザラザラなみんなの表面をツルツルにして「平等」を作り出すのって、全員が不幸にはならないかもしれませんが、同時に全員が"幸福でもない状態"だとも思います。でも、誰かが傷付いてばかりの社会になるよりはずっとマシです。
いわゆる共産主義みたいな話になってますが、共産主義がうまくいかないのは実証済みですよね。マルクスもきっとどこかで頷いているはず。
いくらロジカルに正当な理論体系を持ってしても、国や地球規模の話となると途端に上手くいかなくなってしまう。
A村で成功したやり方をB村で試して失敗することがありますね。規模や環境などの条件を揃えることは現実的に不可能なので、"社会"という分野では理科みたいな対照実験ができません。
だから「これが正解だ！」みたいな最適解を導くのが難しい。
"みんなが生きやすい社会"に唯一の正解はないのかなあ、と思います。
でも規模が小さい集団においては、ローカルルールだけで充分に集団の構成員全員が幸せ
になれたりしますよね。
"いつめん"とか。(いつものメンバーを略した言葉らしいんですけど、語呂が適度に美味しそうでいいですね)
そういうのがとても大事だったりするのかな〜と思います。クラスの中での人間関係が上手くいかなくても、あの子がいるから明日も学校に来れるとか、あの先生と喋るために頑張れるとかってあったりしませんか？
"みんなが生きやすい社会"の"みんな"っていう言葉で想像するのは、私の場合"大切な人たちの顔"です。大切な人たちには辛い思いをして欲しくない、最大の幸福を享受して欲しいと思います。親しい人以外がどうでもいいということでは決してないけど、どうすればこの人の居心地がよくなるのかな〜って考えられるのは、結局この手の届く距離に限られちゃうなと思いました。
だから、自分の手の届く範囲の人を"想う"ことが、じわじわ小さい輪が大きくなるみたいに、社会とかいう実態のない箱全体を"良くする"のではないかねえと思ったりました。(そこからもあぶれてしまう人たちのことも問題ですがまず自分にできる第一歩として)
本当に要領を得ない文章で前置きが長すぎる上に理想論すぎましたし、しかも性の話ってより生きやすさの話になってごめんなさい。なんかいい波乗っちゃったのでつらつら書きました。
大事な人をちゃんと大事にしようと思います。独り善がりで自分の株を上げる為の優しさじゃなくて、ちゃんと人を想おうと思いました。自戒自戒
p.s.
金木犀の香りって青いスティックのりの匂いしませんか？手首に塗ってみたんですけど普通にカピカピになりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？