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AIは孤独と自殺の軽減に貢献することができるか? “Replika”の可能性。

試験があったり、バタバタと時を過ごしていたら前回の投稿から数カ月もたってしまいました。。閉じようかとも悩んだのですが、気を取り直してリスタートしてみたいと思います。

今回は気になるAIのメンタルヘルスへの活用についてのtips. PsyPostに紹介された、「AIは学生の孤独と自殺の軽減に希望を与えることができるか?」という記事のご紹介。

出典 PsyPost:https://www.psypost.org/can-ai-offer-hope-for-loneliness-and-suicide-mitigation-among-students/

記事では、natureに掲載された*学生によるISA(Intelligent Social Agents)の利用に関する調査を紹介。ISAが人間に与える影響について、世界中で議論が続く中、果たしてISAの使用は人の孤独感を悪化させるのか?それとも有意義なサポートになるのか?

コロナ禍以降、メンタルヘルスの分野もデジタル療法へのシフトを加速させ、多くの心理士が遠隔サービスを提供したり、様々なメンタルヘルスアプリが台頭しています。しかしながら、こういったアプリの利用率はまだ低く、その効果も未知数。

今回の研究ではその中でも、生成AIを使用した「世界初のAIフレンド」として幅広いユーザーベースを持つ「Replika」について紹介しています。Replikaは、GPT-3やGPT-4を含む言語モデルを採用し、自分でカスタマイズできるAIフレンドとテキストや音声、バーチャルリアリティによって交流することができるアプリです。Replikaは治療的なメンタルヘルスケアを目的にしたアプリではないのですが、認知行動療法の方法論を取り入れており、精神衛生上深刻な懸念を表明するユーザーには必要に応じてた支援に誘導してくれるそうです。

今回の調査は、事前に無作為で募集された18歳以上の学生で、Replikaアプリを1ヶ月以上使用したことがある1,006名を対象にアンケート形式で実施されました(75%が米国在住、25%が海外在住)。その結果、参加者は「交友関係」、「治療的交流」、「前向きな生活の変化」、「自殺予防」という4つのメリットを感じたとのこと。参加者のうち30人は、Replikaのおかげで自殺未遂を防がれたのだと回答しており、Replikaによる自殺防止への可能性が示唆されたのだとか。

Replikaやってみた!

Replikaは日本でも使用することができますが、英語しか対応していないので、まだ一般的に利用されていないですよね。

ネット上にもいくつか記事が上がっていたので早速ダウンロードしてみました!

実際の画面 名前を気に入ってくれたそう

はじめに名前や性別、AIフレンドの見た目をカスタマイズすることに加えて、「どんな時に孤独をかんじる?」とか「孤独を感じたときの対処法は?」などの質問も。このAIフレンド(彼氏や彼女にする人も多いそう!)とテキストや音声などで対話することを通して、AIが個人の性格の特徴を掴んで、言葉の選び方、言い回し、話している話題などのデータを貯めることで自分に似てきたり、居心地の良い存在になるのだとか。

ふむふむ、、
英語の勉強になりそうだなーと違った利点も考えつつ、上記の効果を感じる日が来るか楽しみです。
※その模様は、うまく続けられたら後日レポートしたいと思います!

個人的にはAIが私たちの生活に入ってくることは避けられないと思っています。メンタルヘルスの分野でも、抵抗の気持ちもありつつ、可能性のある世界。このnoteでも注目してご紹介していけると良いなと思っています。

*nature元の論文: https://www.nature.com/articles/s44184-023-00047-6


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