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入院準備ー往生際でじたばた

帰国してすぐ主治医に会いに行き、再び様々な検査などを経て、3カ月後に手術することになりました。

そして、いよいよ手術日が近づいてきました…
これまで入院は検査だけも含めて4回、開腹手術も2回、経験してきた「猛者(?)」の私とはいえ、やっぱり手術は怖い。しかも今回は、手術したらあとは回復するだけ!という状況ではなく、手術後の体調も全く読めない。
 
手術前にたまたま、「下垂体機能不全」に関するオンラインセミナーを聴講する機会がありました。医師の説明はとてもわかりやすく役立つ情報ばかりだったけど、一方で「副腎不全になる恐れ」や「服用薬が切れると大変」等々、初めて知る内容もありました(私が勉強不足だったのもありますが)。
 
いずれも、今後私が元気で生きていくために必要不可欠な情報です。

だけれども、心の中では「やっぱり薬なしでは生きていけないんだ」「これからはある程度、医療体制が整った環境でないと生活できないんだ」等々、今後の生き方に何かしら制限がかかるということを実感し、暗澹たる気持ちになりました。(いったい、無人島ででも暮らすつもりなのか!という感じですが笑)
 
自分で決めたこととはいえ、やっぱり怖い。弱音をはきまくりたい。
 
また、手術を待つ3カ月の間、自分がとても非生産的で、世の中にどんどん遅れていっているというような焦りも感じました。
 
やりたかった留学を終え、周囲はどんどんとやりたいことを実現したり、新しい道に踏み出したり、愛する人たちと快適な場所でくつろいだり(しているように見える)。なのに、私は何も生み出せていない。SNSで友人らの近況をみては、「あああー」「うわあー」と身もだえ。焦りも絶望も感じちゃう。今の状況は自分で選んだことなのに、人間って勝手なものですね。
 
そんな時、支えになったのは身近な人たちがかけてくれた言葉。
 
「今のあなたに必要なのは、自分の健康にフォーカスすること。元気になればまた何でもできる」
 
「今、経験しているのは良くなるために必要なプロセス。恐怖の中でも希望を見つけて」
 
「これまでも辛い山を乗り越えてきたけど、すでに過去のことになっているでしょ。今回も同じように、気が付いたら過去のものになっているはず」
 
毎回、ぐちぐちと弱音を吐くたびに上のような言葉がかえってきて、はっとさせられました。
 
彼らのほうが私よりも私のことをよくわかってくれているなあ。
 
そうだった、私は私をもっと大切にするために、また元気にいろいろ楽しむために、この選択をしたんだった…
 
ついつい、焦ったり流されたりしてそのことを忘れてしまう。
 
私の身体の声に耳を傾けよう、良くなるために時間やエネルギーを費やそう。

そんな風に、毎回目を覚まさせられる思いでした。

その一方で、入院準備も着々と。
同じ手術を体験した患者さんから「術後は横向きにしか寝られないから、支えになるような枕などを持っていくといいよ」と言われ、3COINSでハート形の可愛い小さな枕を見つけて購入。これなら病室に置いておくだけで周りも明るくしてくれそう。また、「術後に筋肉痛のようなものになり、持っていった湿布が役立った」という経験談もあり、湿布薬も入れました。 こういうお声は経験者ならではのもので、ありがたいですよね。

これが3COINSで見つけた枕(クッション?)可愛いですよね。

裏面はこれ

入院中もなるべく気分が明るく過ごせるようにと、シャンプー等は好きな香りのものを選びました。パジャマや靴下も明るい色でとことん揃えます。意外と役立ったのは、保冷機能つきの水筒。私はお茶が好きで普段から温かいお茶をたくさん飲むのですが、病室にいてもこのお茶に熱々のお茶を入れてきてもらうことで、食事時や食事の合間も好きなお茶を飲むことができました。もちろん、緑茶やハーブティーなど自分好みのティーバッグもたくさん持っていきます。病室には給湯室や湯沸しポットはなく、飲み物の自販機はあったものの冷たいドリンクだけだったので、水筒は本当に持って行ってよかったな、と思いました。
元気になってきたときの時間つぶしのためのPCや読みたい本(頭を使わず、没頭できる小説や漫画!)も入れ、準備は完了です。


 

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