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不幸な自分に救われる

自分の日記を読み返すのが好きだ。

特に好きなのは、つらい時代の日記を読み返すこと。
例えばこういうの。

今日は学校サボって買い物した。もう誰にも会いたくない。誰も私のことを知らないところに行きたい。ご飯が本当に食べたくなくて、昼、泣きながら食べた。どうしよう、食べたいのに食べられない。残りはゴミ箱に捨てた。 

これは摂食障害になってどうしようもなくつらかった日々の日記の一部だ。

卒論がつらかった時期にはこんな日記を書いていた。

先生に卒論を見せに行ったら、片っ端から否定された。どうしてこの部分にあの論文を引用したか、その意図を話すことも許されなかった。
真っ当な意見を言われるなら分かるけど、明らかに先生の機嫌が悪かった。ただ八つ当たりされるために、あの時の自分は存在していたんだ。
トイレの中でちょっと泣いた。

こういうのを読み返すと救われた気持ちになって、勇気が出てくる。
単純に「この時よりはマシ」という心理状態だと思うのだけど、日常生活の中で人と比べて、「この人よりマシ」と思うよりだいぶ良いんじゃないかなと思う。全部自分で完結しているし。

今、会社を辞めて(辞めさせられて)無職になった。数年前の自分は、自分が無職になって実家でうだうだしているなんて想像もしていなかっただろう。ごめん、こんなんで。(笑)

今日も特に何もない1日だったけど、変わらず日記を書く。
現状に対する惨めな気持ちとか、やりきれなさとか、それでも楽しようとするだらしなさが書かれた今日の日記が、未来の自分を救うと思う。

未来の自分へ、こんな日々を読んで「あの頃よりマシ」と思ってください。

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