蒔葉

取るに足らない些細な出来事をたくさん書きたいです。

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バンドなんてやめればいいのに

深夜にスタジオで大きな音出して、 ライブして飲み会してまた深夜になって、 語り合って朝になって罪悪感でおかしくなって。 そんな罪悪感や将来への不安をまた深夜の爆音でかき消す。 そのうちに自律神経おかしくなって正常な感覚なんてなくなるんだ。 バンドってすごいんだよ。 バンドやっていればバンドのことしか考えなくていいんだから。 でも3年目くらいでね、パニック障害になるし突発性難聴になるし自律神経おかしくなって夜眠れなくなるし。 でもその頃には求められることも多くなっていて、自分

    • 心も洗濯中

      コインランドリーが好きだ。 コインランドリーで過ごす時間は、洗濯物を待つ時間だから。 いつも考えすぎて心を休めることができない自分が、何も考えずにぼんやり出来る数少ない場所だから。 何もしていない自分が、許されたような気がするから。 自分の洗濯物が泡と水に纏われて、くるくる、ふにゃふにゃ、柔らかく気持ちよさそうに回っているのを見つめ、あんな風に優しく洗われたいなあと思ったり、 他にも動いている数台の洗濯機のゴウンゴウンという音を聴き、決して穏やかな音ではないのに落ち着く

      • 流れ星に出会ってから

        生まれて初めて流れ星を見たのは、約5年前のことだった。 私はその年、四方を山に囲まれ、窮屈そうな空が見える地元から、どこまでも空が広がる土地に引っ越した。 夜風が心地よい初夏の日、山もビルもなく、街灯も少ないその街で、見ようとしなくても勝手に目に入る夜空を視界に入れながら、私はぼーっと自転車を漕いでいた。 次の瞬間、白く光るものが空を滑り落ちた。 流れ星は、流れるというより、夜空をなぞっているようだった。 それから私は、その街で何度も流れ星を見た。 流星群の日には贅沢な

        • 私の一瞬のためらいに気づいて背中をポンと押してくれたあの人が、今日も幸せでありますように!

        バンドなんてやめればいいのに

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          7本

        記事

          パジャマから柔軟剤の匂い

          なんとなくずっと眠れなかったけど、そういう感じもちょっと気に入ってる自分が痛々しくて恥ずかしい。 昨日は久しぶりに楽しいことがあって、交感神経が刺激されすぎていたから夜になってもずっと躁で、疲れたから早めに布団に入ったけど、やっぱりずっと眠れなかった。 こういう時って目を瞑っているだけでもいいんだよなって分かっていながら、でも躁だからそんな冷静な行動は取れなくて、電気つけてスマホ持ってきてハンターハンターの考察サイトを見漁っていた。 まだ頭の中が躁だから、このまま早朝散

          パジャマから柔軟剤の匂い

          誰にも選ばれない日々が続きすぎて、ドラッグストアで試供品おまけしてもらっただけで涙出てきた

          誰にも選ばれない日々が続きすぎて、ドラッグストアで試供品おまけしてもらっただけで涙出てきた

          妖怪恩着せ女

          今日は散歩をしていたら、蛇が道端で死んでいたので草むらに移動してあげた。 蛇さん、あの時あなたが車に轢かれないように、草むらに移動してあげたのは私ですよ。 はー。恩着せがましい。

          妖怪恩着せ女

          幸せを願います

          私と同じアパートに住む20代半ばくらいの男性は、アパートの玄関に散らばっている、ポストに入り損ねたチラシたちを拾っては、チラシ回収箱に入れるのであった。 ああどうかあの人が、報われたいと願ったときには、必ず報われる人生でありますように。

          幸せを願います

          あなたのそのどうしようもないところが

          今日の午前中は転職活動もそこそこに、友達と電話をし、音楽を聴いた。 特に何もしていないのにお腹だけは減るから、お昼はセブンのパスタをしっかり食べた。それでも満たされず、甘ったるいパンまで食べてしまった。あーあ。 午後は本を読んで、昔の日記を読み返していたら終わった。ちょっとだけ自傷行為もした。本当にどうしようもない。 人のどうしようもないところが大好きで、愛しくてたまらない。どうしようもないほど人間らしいと思う。 とるに足らない些細な出来事や、誰かが書く一見しょうもない

          あなたのそのどうしようもないところが

          「一緒に帰ろう」が言えない

          受験生の時は毎日、塾が閉まる時間まで自習をしていた。 自習が終わると、塾から徒歩10分くらいの駅に向かい、帰宅する。そんな毎日を送っていた。 同じように、毎日塾が閉まる時間まで自習をして駅に向かうA君がいた。 A君とは同じクラスで授業を受けることが多く、顔見知りではあったが言葉を交わすことはなかった。 毎日同じ時間に塾から出て、同じ駅に向かって歩くので当然鉢合わせるのだが、当時の私は男性と話すこと自体が恥ずかしくてしょうがなくて、挨拶すらも出来なかった。 挨拶したらそのま

          「一緒に帰ろう」が言えない

          純度0%

          私が頑張る動機はいつも不純なものだ。 特に学生時代の勉強に関しては、不純な動機のみに突き動かされていた。 高校では大好きな日本史の先生がいた。最初の授業で「縄文人がスマホを持っても、君たちと同じように使えるだろうね」と言った。 「過去の人はなんでそんなこともできなかったんだろう」という自文化中心主義的な認識を真っ向から否定してくれた。先生の行う授業からは、私たちを育てたいという熱意が伝わってきた。私はその熱意に惹かれていった。 そのため、授業中はいつも真面目にノートを取り、

          純度0%

          雨と低気圧がみんなに責められて泣いてしまいました

          眠い。だるい。やる気が出ない。イライラする。 どうして雨の日はこんなに体調が悪いのか。 毎月、生理前の1,2週間はなんだか調子が出ないし、それに加えて雨の日や気圧が低い日も体調が優れないので、サイコー!という日は恐らく月に数日しかない。 調子が悪い日も食欲だけはあるから困る。これ以上太りたくないのに。 こういう自分の体調ときっと一生付き合っていかなきゃいけないから、せめてこの状態を許せるようになりたい。

          雨と低気圧がみんなに責められて泣いてしまいました

          上書きして保存する

          今日も生産性のない1日だった。 大学生になる時にスマホを替えたので、高校時代に撮った写真のデータは昔のスマホに入ったままだった。 昨日の夜、その写真を今使っているスマホに取り込んだ。 高校時代に摂食障害になったせいで、高校時代は何も楽しくなかったと思っていたけど、写真に写る自分は結構楽しそうだった。 友達と遊びに行ってんじゃん、割とはしゃいでるけど楽しくなかったとか言ってた?(笑) と、自分に突っ込んでしまうほど素敵な写真ばかりだった。 高校時代に摂食障害になったことは

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          野良猫にも相手にされない

          最近、暇を持て余しすぎている。 毎日やることがなくて散歩ばかりしている。 今なら毎日外をうろついていた老人の気持ちがわかる。 朝ごはんを食べてやることを少しやったら散歩。昼ごはんを食べて散歩。散歩に疲れて少し休んだら夜ご飯。日記を書いて寝る。 ニートともフリーターとも社会人ともいえない微妙な立場に置かれ、何をするでもなく毎日何となく時間が過ぎている。 読みたかった本とか、描きたかった絵とか、やりたかったことも何もできない。 できないのは時間がないせいじゃなかったんだと実

          野良猫にも相手にされない

          ウォールフラワーで一番感激したセリフは、「人が僕に気づくなんて」です。 もう一回観たいな〜

          ウォールフラワーで一番感激したセリフは、「人が僕に気づくなんて」です。 もう一回観たいな〜

          些細な日常の記録1

          最近仲良くなった友達と初めてお出かけをした。 花柄のワンピースを着たその子は茶色くて長い髪をふわふわに巻いて、ピンク色のネイルをしていた。 隣に座った時、その子から甘い香りがした。香水をつけているらしい。 その子とお化粧品やアクセサリー、洋服の店を見て回った。 エスカレーターで一段下に乗ったその子は、私の目を上目遣いで見つめてきた。 その子が私の名前を「〇〇ちゃん」と呼ぶ度に、私はくすぐったい気持ちになって、胸がいっぱいになった。 その日のことを思い出すと、ピン

          些細な日常の記録1