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競馬場の廃人 中編

競馬場の廃人 前編

第1レースのルックを終えた我々4人は、喫煙所から戻ってきた長い夢と合流し、第2レースのパドックへと向かった。次の馬の様子を見に行くのだ。

平沢 「あさじんさんの今日の軍資金いくらなの?」

あさ 「あの・・・使えるお金は5000円くらいなんですが

森 「どういうこと?」

私 「5000円は自由に使えるけど、不自由に使えるお金が2万円くらいあるってことだと思う」

森 「あっそうなんすね。まあ当たるから関係ないよ。転がしてきましょ」

あさ 「はい。ところで、長い夢さんはさっきのレースを買ったんですか?

長い夢 「単勝が当たったけど、2番人気だから大してつかなかったよ。まずは当て癖ってことで」

そう言いながら単勝9番の当たり馬券を見せた。そう、この男も競馬は超純黒なのだ。
あっさじーんさんは「え!?まさか1レース目からもう当てるとは・・・!」と目を丸くしていた。彼の中の信頼度ゲージは3メモリくらいは上がっているだろう。


■第2レース


あさ 「ここは何をするところなんですか?

私 「パドックと言って、レース直前の馬の状態を見られるんすよ。汗をかきまくってたら少し疲れてる可能性があるとか、暴れてたら精神状態が悪いとか。要は、馬の体調と精神を見て、レースに悪影響がないかどうか見定めるんです」

あさ 「そういうことなら、僕は動物が好きだから大丈夫です

そう言い残し、あっさじーんはそそくさとパドック最前列へ歩を進めた。


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