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恥を知る

私は「人として恥ずべきこと」をよくよく理解して生きていきたいと思う。

「恥を知れ」という言葉はどうしても他人に向けて言うシーンを思い浮かべてしまうが、私はそれを自分に向けて言い続けていきたい。

今の世の中、体面など気にせず自分の権利と利益を大声で主張することが推奨されているような雰囲気を感じる。

自分の権利と利益を自ら守ることに関しては、そもそもそれを侵害してくる他者や社会という存在があるからなのだろう。元凶はきっと社会構造と社会を形成する私たちにある。


だが、ここでは一旦その元凶については置いておくとして

たまに、自分の権利や立場の主張と身勝手さを履き違えているのでは?と感じる場面に出くわすことがある。

例えば、カスタマーハラスメントなど。明らかに客として享受できる利益以上のことを要求している人を多々見かける。しかも、だいたいの場合そういった要求をする人は言葉や態度が乱暴だ。そして、サービスをする側もその度を越したサービスをむしろ『売り』として声高に宣伝していたりする。

思いやりや気遣いがサービスという商品になってしまっている。まだ明確に自分の中で言語化できていないが、そのことに漠然と違和感を感じる。個人的な肌感でしかないが、商品化されたことで日常生活に思いやりや気遣いを感じる機会が少なくなったように思う。(もし、私の育ってきた地域や環境が一般的に見てよっぽど廃れているのなら話は変わってくるけれど)


話が逸れてしまったが、こうした権利や利益の主張が変な風にねじ曲がってしまった場面に出くわす度に

品良く生きることが難しい時代なのだな、としみじみ感じる。

「人としての恥を知る」ことが難しい時代なのかもしれない。

良し悪しなどという簡単な物差しではきっと計れない。

私みたいな甘ちゃんな若造には、わかっていないことがたくさんある。

だけど、利益を追求して数字ばかり自己のことばかり、泥臭いこの世の中で

私は品性をもって生きていきたいのだ。

清く、美しく、



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