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【本から学ぶ】自分と他人の境界線が曖昧だと生きづらくなる【21-2】

前回、幸せに生きるためには「自分の歩んできた人生の物語に納得し、寄り添って歩んでいくこと」が必要だと学びました。自分の物語に納得して生きていくためには「他人や社会が決めた価値観やルール」から距離を置き、「自分の価値観やルール」を基準に自分らしい生き方をすることが大切です。
「他人や社会が決めた価値観やルール」と距離を置くには人間関係を見直すことが必要だと本書では述べられています。

人間関係を見直し、自分にとって好ましい人間関係を増やすためには、まず「自分と他人の境界線をきちんと意識し、守る」ことだそうです。
自分と他人の境界線の話は以前HSP関連の本を読んだ時にも学びました。

前回学んだ時から、心の境界線を引くように意識していますが、ふとした瞬間にその境界線があいまいになり、自分の領域に踏み込ませてしまったり、逆に他人の領域に踏み込んでしまうことがあります。

境界線は、外部から入ってくるおびただしい情報の中から、あなたの自己肯定感を損なうような言葉、あなたに対する勝手なジャッジ、あなたが自分らしく生きるのを妨げるルール、あなたに対する一方的で不公平な要求などをきちんと選別し、あなたの内部がそれらによって浸食されないよう守ってくれるものです。

そのため、境界線が正しく機能している人、他人によって境界線を侵害された(それを私は「ラインオーバー」と呼んでいます)ときに、きちんと対処できる人の心の中や生活、人生は、自然と、その人にとって「良いもの」「快いもの」を中心に構成されるようになります。

ところが、世の中には、境界線があいまいな人、境界線をひくのが苦手な人、ラインオーバーされても拒否できない人が少なくありません。
特に、過干渉やDV、ネグレクトなど、親との関係に何らかの問題があった人は、その傾向が強いようです。
自分の意見がいっさい通らず、親の要求だけを一方的に押しつけられ、ラインオーバーされ続けていると、守るべき自分の境界線がわからなくなってしまいやすいのです。

小さい頃から、親や周りの人の「お世話役」を引き受けざるを得ない環境で育った場合も、困っている誰かを放っておけず、相手の責任領域のものまで背負ってしまいがちです。

鈴木祐介『我慢をして生きるほど人生は長くない』,株式会社アスコム,2021,P37-38

自分の境界線があいまいだなぁという自覚はありましたが、それに親との関係が影響しているというのは驚きでした。が、同時にとても納得しました。我が家はDVやネグレクトはありませんでしたが、過干渉な部分があり、進みたい高校を反対され、親の望む学校へ行った過去もあります。1年前に精神的にダメになった時も、精神科の受診をした方がいいなと自分は思っていましたが、親に猛反対されて結局いきませんでした。いい歳の大人なんだから、親の反対など気にせず自分で受診すればよかったのですが、親に反抗することが出来ませんでした。
これは今までずっと親の要求に応え続けてきた結果、自分の守るべき境界線が分からなくなっている証拠です。

また、小さい頃から兄弟の世話をしていたため、困っている人を放っておけず、相手の領域にラインオーバーしてしまうのも、まさに私だ!と思いました。

やはり、境界線をはっきり引くことは難しく、私にはまだまだ出来ていないんだと改めて感じました。本書の続きを読んで、境界線をひく方法を再度学んでいきたいです。

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