人は「思い出す」時に、「覚える」

たとえば
漢字



1年生2学期以降
小学校で毎日のように習って帰ってくる漢字


新しい漢字を習ってくると当然のように
漢字ドリル や 漢字ドリルノート に
書く」という宿題が課せられる。


子どもたちの宿題の様子を見ていても、
同じ漢字を何度も何度もドリルにノートに書き連ねている。

さも、修行僧かのごとく。。。



たくさん「書いた」んだから、
もちろん一度でばっちり「覚えて」いるんだろうな…


子を持つ親なら分かると思うが、




答えは


たくさん「書いた」から、一度でばっちり「覚える

なんて、

そんなことはないのである。





ただひたすらに
同じ漢字をたくさん「書く」こと、

同じことを何度も繰り返すことは、


作業」に過ぎない。




作業」を繰り返したとて、

得られるものは、
作業効率」の向上でしかない。




では、
漢字を一度でばっちり「覚える」には?


それは…


・授業を「思い出し」ながら宿題をすること。

・テスト形式で「思い出す」練習をすること。




国語の授業で
先生に教えてもらった

「”” は、
 長い髪を風になびかせている人を横から見た姿。
 昔は、長い髪を結ばずおろしたままでよかったのは、
 えらい老人だけだった。

 だから、”” には、
 「ながい」という意味の他に、
 ”長男” のように「年が一番上の」や、
 ”班長” のように「一番えらい」といった意味もある。」

字の成り立ち や その漢字がもつ意味
宿題の時間に「思い出し」ながら「書い」たり、




先生が黒板に
漢字を書く光景を見ながら、

「”” の書き順は、
がっちゃん、よこ、よこ、よこ、よこ、たて書いて、日ーー!』」 


自分の頭の中で創造し爆笑、反芻した 語呂合わせ
宿題の時間に「思い出し」ながら「書い」たりすれば、



漢字を一度でばっちり「覚える」確率は
ぐんと上がる。




また、
穴埋めのテスト形式で出題される問題を解くことは、

一度「覚えた」つもりの漢字を再度「思い出す
という行為である。





要するに
あるモノを「覚える」ためには、

一度 インプット した情報を

そのモノのまわりに転がる
先生の話、自分の妄想…

経験体験想像感情 等、

そのモノを取り巻く周辺情報とともに
アウトプット する、「思い出す」ことが大切となる。







子どもを賢くするには 語彙 が、

子どもの頭の中、脳内辞書
どれだけの語彙を掲載されているか?

がカギとなる。



大人から子ども
日々のを合わせた会話を通して注がれる

言葉のシャワー



せっかく注いだ言葉の数々も
使われることがなければ

子どもの脳内辞書から漏れ出てしまう。




「あれ覚えてる?」

と定期的に話題に挙げてみたり、


「あれ、何やっけ……、あの~、
 あれをあーしてあーするやつのこと…」

と大人が忘れる忘れたフリをする)ことで、



子どもに「思い出す」機会を与えてあげると、

一度仕入れた語彙を「覚えて」いられる、
脳内辞書に留めておける。




子どもとの会話のなかで
大人がアホになる瞬間も時には必要ってことかな

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