地頭の5要素 ⑤思考力
思考力 = 幹を太く・大きくする力
木は、
根っこから取り込まれた水・養分を糧にして、
幹を太く・大きくしていきます。
水・養分を
幹を太く・大きく成長させるための
エネルギーに変換する力
これが、
地頭のいい子を育むために必要な5つの要素
5つ目
思考力 です。
考える力 と言い換えてもよいでしょう。
「考える」とは?
ところで
そもそも「考える」とは
どういう行為のことを指すのか?
ここにA・B、2つの質問があります。
A:好きな中華料理は何ですか?
B:好きなジンバブエ料理は何ですか?
餃子、炒飯、麻婆豆腐、青椒肉絲、杏仁豆腐、ゴマ団子…
Aのほうはたくさんの料理名を挙げることができるでしょうか?
一方のBは?
模範解答は、
・サザ(ジンバブエではポピュラーな主食。
トウモロコシの粉から作った固い練り粥。)
・ムリオ(葉野菜のソテー。大根の葉の風味がする。)
・グルー(肉や内臓を煮込んだシチュー。)
・マドゥラ(体長4㎝ほどの大きなイモムシ。) 等
です。
いかがでしたでしょうか?
1つでも答えられた方には
ジンバブエマスター
の称号を差し上げます。
この質問から分かることは?
A. 中華料理 だと答えられるのに、
B. ジンバブエ料理 だと答えられない。
A. 中華料理 だといくつもの料理名が考えられるのに、
B. ジンバブエ料理 だと頭が全く働かず、考えることすらできない。
この違いは何でしょうか?
「考える」とは一体何なのでしょうか?
「考える」とは、一言で表すと、
「持っている知識の中から必要なものを選び出す」行為です。
私たち日本人にとって
中華料理は、
普段の食卓に並んだり
お店で食べたり
TVで見たり 等、
大変身近な存在です。
日常生活での経験を通して、
「肉と野菜を細かく刻んで混ぜ餡にしたものを、
小麦粉でできた皮で包んで焼いたり、蒸したり、揚げたりしたもの」
=「餃子」
のように、
たくさんの料理名を当たり前のように
知識として知っています。
対するジンバブエ料理は?
普段の食卓に並ぶことはまずない
お店もない
TVでも見たことがない
つまり多くの日本人にとって、
ジンバブエ料理というものが疎遠な存在であり、
ジンバブエ料理についての知識を
全くといっていいほど持っていないがために、
頭が全く働かず、
考えることすらできなかった
といえます。
もし仮に、
ジンバブエに旅行に行った経験があるならば、
TVでジンバブエ料理の特集を見た経験があるならば、
「アフリカ東南部の主食はとうもろこし」という情報を
知識として有していれば、
B.に答えられる可能性が出てきたかもしれません。
「考える」ための第一歩
「考える」ために
まず第一歩は、
知識を手に入れることです。
木は、水・養分を取り込み、
それをもとに幹を太く・大きく成長させる。
同じく
人間も、知識を授けられ、
その知識をもとに自らの頭で考え、自ら答えを導き出す。
こうした過程を繰り返すことで
人は 思考力(考える力) を養い、
自身を成長させることができるのです。
疑問・質問に対して
自ら興味を持ち、
自らの頭を働かせ、
正解・不正解によらず
自分なりの言葉で伝える
自分の頭で考えたことを
自分なりの言葉で表現できる子 は、
賢い子の特徴の1つといえるでしょう。