[ True History ] 槍振るうヘラクレス:後編
はじめに
本件は『槍振るうヘラクレス:前編』の続きとなります。前回はベーコンが欧州に放った魔法についてでした。今回はそんな大魔術師が新大陸にわたり、どのような影響を残したかについてです。その痕跡、象徴は現代でも残っておりますから、現実の仕組みを認識するにはもってこいです。また、聖都D.Cがなぜにあれほどマジカルなのかもご理解いただける事と思います。
前編をお読みになられて「危ねぇ〜な〜」ってお思いになりました?全然ですよ。本件の方がすんごいから。
海を越えて
お話は新大陸へ。ジェームズ国王お気に入りの哲学的な槍振るうヘラクレス・ベーコンは、この著書の表紙↑に現れているように、地中海↓を飛び出しアトランティック・シー(大西洋)をわたり、ニューアトランティス(アメリカ大陸)へと旅立ちました。
古き時代、地中海のジブラルタル海峡は「ヘラクレスの柱」と象徴されました。これは、ヘラクレスがアトラス山を叩き割って出来たものがジブラルタル海峡とされているからです。昔はここが世界の果てだと考えられており、ここを越えて大西洋に出航するなんてまさに「新世界への旅立ち」です。New World です。101です。Gateです。
どっかで聞いたことありますね〜
ヘラクレスの柱である海峡を越えると、そこは叩き割られたアトラスの名がついた海「アトランティックシー / 大西洋」です。
そして、アトランティックシーを超えた先が、ニュー・アトランティス(アメリカ大陸)と言うわけです。
哲学的なヘラクレスといわれたフランシス・ベーコンにぴったりの象徴だらけでしょ?
ヴァージニア会社
この会社は、アメリカの植民地化を目的とし、1606年4月10日にジェームス国王によって認可された英の貿易会社です。会社の名前はヴァージンクイーンと呼ばれたエリザベス1世にちなんでヴァージニア会社。この会社の名前がそのままつけられたのが現在のヴァージニア州です。ではベーコンはどんな立場だったでしょう?
創造
この"6"セント切手の肖像画の下のリボンには「ベーコン卿」「 植民地化計画の指導精神」と書かれています。ジェームス国王お気に入りのベーコンは、アメリカ植民地化の大いなる権限も与えられておりました。これは彼にとって千載一遇のチャンス。なぜなら、中世の魔術師にとって理想郷を一から作ることは夢のまた夢だったから。
欧州はずっと真っ赤だったのでそんな土地は残されておりません。ゆえに新大陸植民地計画は棚ぼたヒャッホイなのです。魔術師にとって植民地化計画とは、己の夢でもある「理想郷」の青写真を現実世界に作る絶好のチャンス。例えるならクリエイティブモードのマインクラフトを始めるようなもの。古い世代の方もわかるように申し上げれば神様モードのシムシティって感じ。
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