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[ Symbol ] コンパスと定規

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 この象徴を見れば悪評と共に一つの団体がすぐさま思い浮かぶことでしょう。「コンパスと定規=悪の秘密結社」と刷り込まれておりますから。

 ですが、「悪の秘密結社だ」と声高に叫ぶ者達の中で、この象徴の説明を適切に出来る者が何人おりますでしょうか?きっと一人もいないと思いますよ。なぜなら、コンパスと定規の意味は「悪」とは真逆の意味ですので、この団体を「悪の結社」と言っているということは「見えていない」と言っているのと同義なのです。


Decode


 ではコンパスと定規の意味をきちんと学びましょう!その意味は人にとって大切なことを伝えています。

コンパス

 あらゆる測定を表し、「天空を測り尽くした」創造主の属性である理性、正しい行為、節制、知識、全ての測定科学、特に幾何学を表す

「イメージシンボル事典」

 フリーメイソンのロゴのコンパスは、上記の古い意味を用いて「人として」を説いております。分かりやすいようにもう一つ象徴画を追加しましょう。

Keep with in compass

 コンパスの内にとどまるべし。さすれば汝は確実に、他者の苦しむ多くの難儀をさけられん

「フリーメイスンのすべて」

 コンパスをクルッとすると円ができるでしょ?円ができると”範囲”が決まる。この範囲は”境界” ”制約” ”節制”を表し、人の持つ”欲”を理性で抑え、境界からはみ出すべからずということを示します。つまり、理性を使い円の内にとどまれば、他者が直面するような難しい出来事を避けられるのです。


定規


 直角定規は「道徳」を表します。道徳ではちょっとアバウトすぎて定規とつながらないかな?直角定規は四角形の意味も持ちます。イメージとしては「キッチリ」「品行方正」「四角四面」って感じ。

 そして、コンパスと定規を合わた象徴は、「理性」「道徳」を持って「境界内」にとどまるべしって意味になります。

 ただ、これだけでは真意が伝わりにくい為もう少し直角定規について掘り下げます。道徳というものがどれほど大切か理解できます。

 フリーメイソンの元は石工団体です。大聖堂や城、要塞を建築する技術者。それらを建築する際に重要なことは、初めに「真っ直ぐ垂直をとること」です。もし垂直をしっかりとらなければ建築が進むにつれ歪みが生じ、いずれ崩れてしまいます。故に最初にしっかりと「90度」にしなければなりません。ユークリッドの第47定理の象徴をよく見かけますでしょ?

 これを人間に置き換えて下さい。最初にしっかりとまっすぐな「道徳」を学ばなければ、歳をとればとるほどに歪みが生じ、いずれ崩れてしまいます。直角定規が示す道徳の大切さ、ご理解いただけましたか?

 キチンとしたフリーメイソンの書籍を読めば誰でも分かることですが、この団体の象徴の多くは人間の「道徳的規範」を「石工の道具」や「建築物」を用いて説いています。「階段の象徴画」「洞窟の比喩」の意味をもう一度思い出して下さい。何が大切なのかを忘れないで下さい。


G

 お気づきですか?本件で使用している「コンパスと定規」の象徴画には「G」がありませんよね?おかしいと思います?でもよく考えて下さい。

 例えば、Gの意味を「God」だっていう人がおりますが、フランス語だと神は「Dieu」ですからGですと意味が通らなくなってしまいます。

 世界共通のフリーメイソンのシンボルである四角とコンパスの中央に「G」の文字が描かれている地域がある。友人の8歳の娘に、「どうして真ん中にGがあるの」と聞かれたことがある。フリーメーソンならFでいいんじゃない?"と。という質問を受けた。答えは、本当はロゴではないのです。メーソンの儀式で説明されるロッジのシンボルでは、四角やコンパスは決してGの文字と結びつかない。Gの文字は、独自の説明のある独自のシンボルなのだ。
 多くの国では、2つの道具の間にGの字は全く出てこない。Gは、1850年頃からアメリカのメーソンで描かれるようになったが、それ以前からあった例もある。指輪やメダルを作っていた腕利きの宝石商がつけたのだろう。その起源は不明だが、南北戦争以降、北米ではこのマークが一般的になった。

「Freemasons for Dummies」

 「G」は入ってませんでしょ?

 このような歴史を知らなければ、おかしな解釈を刷り込まれても気づけません。ましてや現代は、何でもかんでもフリーメイソンのせいにし、人々を真実から遠ざけています。以下の文章を忘れないでください。

 フリーメイソンは屏風であり仮面

「シオン議定書」


情報のコントロール

「フリーメイスンのすべて」と「フリーメイソンの秘密」

 なぜこれほどに嘘が出回っているのでしょうか?

 これはひとえに情報コントロールによるものです。左の「フリーメイスンのすべて」には、歴史・象徴・位階制度などがしっかりと書かれております。別に秘密でも何でもありません。一方、右の「フリーメイソンの秘密」には、あからさまにバイアスのかかった曲がった情報が書かれております。

 ではなぜ「まともな左」の情報が広まらず、「バッタ物の右」の情報が一般的に広まっているのか?これ簡単です。左の本の現在の新品価格は50000円を越え、右の本は2円だからです。考えて下さい。フリーメイソンに興味が湧いた一般的な人が手にするのは、5万円と2円のどちらでしょう?

そして、この金額の差が意図的に作られているとしたら?

「シオン議定書」

 全ての印刷物の毎項に印紙税をかけ、これは保険金で間違いなく徴れる事にする。三百項以下の書籍はその印紙税を2倍にする。薄い刊行物は小冊子と名付ける。こうして最も有毒(あちらにとって)である雑誌の数を減らす事にし、また一方では著作家が厚い本を書かざるを得なくする。その代わりそういう本は退屈するのと高価なので人があまり読まなくなる。だが、我々自身の出版物は我々の思う方に世論を導くのであるから廉価でたちまち売り切れる。税の圧力で思想的作家は尻込みするだろうし、処罰の脅威で全作者が我々に降伏する。それにも関わらず我々を攻撃しようとする者があっても出版の引き受け手がいない。それは印刷に付する前に出版業、印刷業は官憲の許可を受ける必要があるからだ。

「新聞と出版物の将来」

 この議定書は古い本ですから現代の出版事情とは少々違いますが、概ね同じです。以前の記事『Re:Decodeについて』でも書きましたが、わたくしのような何のコネクションも持たない下々の者が出版をするという事はとても大変な事です。自費出版では販促物の出費すらも印税でまかなえず、出せば出すだけ赤字です。生活できるだけの印税を稼ごうと思ったら、一冊数千円から一万円にしなければ割りに合いません。

 もしあなたが作家だったなら、危険を冒し赤字になる本を出版しますか?

 そしてこれは今に始まったことではありません。ずっと昔からです。故に書き手の少ない「まともな本」は時代と共に難書で高額な希少本となり、現代では前述の「2円の本」のようなものが氾濫しております。あちらの思う方に世論を導くツールとして機能しているということ。結果的に資本は「2円の本」の方に流れますので、例え廉価であろうと莫大な富を生み出し、再度、民を惑わすツールに注がれる繰り返し。

 言わずもがな、まともな作家や大切な本はどんどん失われ、今に至るのです。わたくしだっていつまで続けられるか分かりませんからね。

 いつも言いますが、わたくしの智慧の源泉を考えてください。頻繁に引用するマンリー・P・ホールアレイスター・クロウリーもフリーメイソンです。彼らが智慧を本にし残してくれなかったら、"我々の層"は理や象徴について知ることは無かったでしょう。多くのメイソン系の結社は、下手に隠している宗教より、現代の我々にとって最もわかりやすい形で象徴を伝えると共に「道徳的規範」も教えてくれています。故に現実世界では「悪の結社」なのです。


まとめ

 「象徴は意味を知らねば見えぬ言語」。この言葉を痛感して頂けましたでしょうか?「人が正しく生きるための道徳的規範」を、悪の「秘密結社」が説くと思います?あちらが長きにわたり「貶めている」団体なのだから、逆に学ぶべきことが多いということ。

 また、フリーメイソンは秘密だらけと申しますが、普通の会社だってそうでしょ?社外に社内情報を出さないのが常。なぜ美容師が来年の流行りの色が分かるかとか、なぜ電化製品が一定の期間で壊れるかとか、なぜ生臭坊主が昭和まで無かった"一般人が戒名つけると言う行為"をさも昔からあった伝統のように語り高額請求をするのかとか、、、常識の中にも怪しい秘密がいっぱいあるじゃない。むしろメイソンの秘密よりこれらの方が"アレ"だと思いますけど。

 何にでも言えることですが色眼鏡をとって本質を見極めましょう。その為に必要なものは、智慧知識、そしてそれらを積み上げるための時間。ゆめゆめお忘れなきようお願いいたします。

 では本件はこれにて締めとさせて頂きます。あなた様の心の色眼鏡が外れましたなら引き続きお付き合いをお願いいたします。



魔女の本気


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