見出し画像

【西洋医学とアーユルヴェーダの違いは?】


私たちが生まれた時からなじみのある西洋医学。

日本の病院は、ほぼこの西洋医学に基づいた理論で治療されています。

アーユルヴェーダは体系を持つ世界最古の医療。5千年前から内科、小児科など、8つの分野に分かれ治療してきました。

では、このふたつの医療法、どこが違うのでしょうか?

西洋医学は、病気になった状態から治療がはじまり、診る場所も病気になった部位だけです。

たとえば熱が出たら熱冷まし薬を処方し、腫瘍ができたらその部分を切り取る、といった治療です。

一方アーユルヴェーダは、健康的な身体の状態を基準とします。

健康な状態はどのように維持されているのか、どのような生活を行っていけば病気にならないのか、といった観点から考えられています。

ですから、診断は病気の箇所ではなく、まず”その人自身”を診るのです。

その人はどんな体質を持って生まれたのか、健康な状態を保つ体質へと変えるにはどうしていったらいいのか。

西洋医学では癌はその「進行状態」で対処し、アーユルヴェーダは「なぜこの人のこの部位に癌ができたのか」と診断するところから対処が始まります。

治療は病気の症状ではなくその人自体の状態によって変わり、時間をかけてでも、体質を根本から変えて治していくのです。

たとえばアトピーや骨の疾患などは、西洋医療では治すのが難しいとされ、症状を抑える対処が大半ですが、アーユルヴェーダは症状が出ない体質へと導く治療。じっくりと、でも確実に薬に頼らなくていい体質へと導いていきます。

「病気を治す」西洋医学に対して、「病気にならない状態をつくる」アーユルヴェーダの方法論は、東洋医学の「未病」という考え方にも大きく影響を与えています。

このアーユルヴェーダの治療院を、国の病院という機関として認められているのは、インドとスリランカだけ。

西洋医学の病院に限界を感じたらアーユルヴェーダの病院に行き、アーユルヴェーダの病院での効果に不満を感じたら西洋医学の病院に行く。

このシステム、とってもいいですよね。

保険適応にはなりませんが、日本にも数ヶ所、アーユルヴェーダの治療が受けられる病院があります。

たとえば日本で最初に治療を始めたハタイクリニック。

興味のある方は、ぜひどうぞ。http://www.hatai-clinic.com/ja/ayurveda

また、アーユルヴェーダは自分の体質を知ることがとても大切。

次回は体質についてお話ししますね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?