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部分の中に全体、全体もまた部分
梅雨入り前というのに、暑い日が続いていますね。
こんなに暑かったっけ?と思わず口に出してしまうほどです。
と思ったら、突然の豪雨。
(ここは東南アジアですか?)
きっと、今年も「例年にない○○」という表現が使われるのでしょうね。
でも、考えてみたら、
ここ数年はずっとこんな感じなんですから、気象が異常なのはすでに「例年通り」なのかもしれません。
いやしかし、もっともっとも~っと長い目で見れば、これが当たり前なのかもしれませんよ、、、
とにかく、
だれもこの地球の「当たり前」は分からないわけです。
さてさて、
そんなこんなで色々と考え事をしていたら、また迷宮に入ってしまったので、思考を整理するためにnoteを書いていこうと思います。
いつも読んでくださっている皆さま、どうもありがとうございます。
今回も期待されるオチに辿り着けるか分かりませんが、ぜひ最後までお付き合いください(笑)
部分と全体の視点
以前に「部分と全体」というタイトルでnoteを書きました↓
このnoteでお伝えしたかったのは、物事を部分的に見るだけでなく、全体的に見る必要があるということです。
現代の生活は科学の影響を受けすぎている。
それは部分的な視点に偏ってしまう原因にもなっています。
本来、日本人は全体の視点を色濃くもっていたことが文化や歴史から読み取れます。
特に食や健康に関しては、もっと全体の視点で考えるべきであると訴えました。
もちろん、
それが正しいとは言っていません。
あくまでも一個人の意見です。
いや、意見というより結論ですね。
体調を崩して、
食と向き合って、
色々な健康法を調べて実践し、
そうして辿り着いた日本の食文化と食養。
そこにあったのは、全体の視点でした。
日本人は全体の視点を失っちゃいけない。
これは僕が出した僕自身の結論なのです。
しかしですね、
もう少し、その考えを先に伸ばしてみたんです。
で、結局のところ、
「中心」を持つ、ということが本当に大切なことではないかと思うようになったわけです。
村上教授が見つけたもの
遺伝子研究で著名な筑波大学名誉教授の村上和雄先生をご存じでしょうか。
村上先生は遺伝子研究の第一人者と呼ばれ、その研究は世界的にも評価されています。
いくつか本を出されているのですが、やはり『生命の暗号』(サンマーク出版)はおすすめです。科学とは無縁の僕でも、遺伝子のことが分かりやすく学べました↓
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実は1度だけ生で講演を聞いたことがあるのですが、それはもう面白くて、とてもタメになりました。
ガンに関するセミナーで、7~8人の著名な講師の方が順に講演をするという内容でした。
講師の方々もユーモアを交えながら、僕たちに分かりやすくモニターを使いながら色々と説明してくださるのですよ。
そんな中、講師陣で最高齢だった村上先生はステージの真ん中に椅子を置いて、マイク1本で座って話すというシンプルなスタイル。
でも、その話から誠実なお人柄が滲み出て、遺伝子のこと、研究のことを面白楽しく語ってくれたのです。
お客さんの反応はその日1番良かったですね。
今でも、あのときの講演を覚えています。
僕も仕事でセミナーをするのですが、
究極目指しているのは、村上先生のようなしゃべり一本ですね。
(とにかく魅力的な講演でした!)
すみません、話を戻しますね。
村上先生は、一般の人があまり知ることのない遺伝子という分野について、とても分かりやすく伝えてくれた人です。
残念なから2021年にお亡くなりになられました。
村上先生もまた数々の言葉を残しているのですが、その中でも有名なのが「遺伝子のスイッチ」と「サムシンググレート」です。
人間の細胞の中には遺伝子があり、そこには大量の遺伝子情報が書き込まれています。
細胞はその情報に従って、髪の細胞は髪をつくり、爪の細胞は爪をつくり、内臓の細胞は内臓をつくっているというのです。
しかし、実はその細胞の中には人間全体の遺伝子情報が書き込まれているとのこと。
どういうことかといいますと、
髪の細胞は髪だけじゃなくて、体全体の遺伝子情報も持っているのです。
だから、髪の細胞から全体を作り出すことも可能といわれています。
面白いのは、通常、髪の細胞は髪をつくること以外の遺伝子スイッチをオフにしているということ。
1つ1つの細胞は、全身の遺伝子情報を持っているのですが、通常はそれぞれの役割を全うするために、その部分のスイッチだけをオンにしていて、それ以外はオフにしているというのです。
それを「遺伝子のスイッチ」と表現しています。
つまり細胞は、全体を知っている上で部分に徹しているということです。
そうして調和が保たれている。
いや〜、
人間の身体って本当にすごいですよね。
そしてまた、
村上先生は遺伝子の暗号を読み説く研究の中で、あることに気付きました。
それは、この精密で膨大な暗号を誰が書いているのか?ということです。
人間はその暗号を解くことはできるが、それを書くことはできません。
それはもう神様の仕事としか思えない、というのです。
村上先生は科学者です。
研究者ですよ。
でも、それを認めなければ、先に進めないというのです。
村上先生はその存在を世界中の人に知らせるために「サムシング・グレート」と呼びました。
偉大なる何か。
とてもいい表現ですよね。
人種や宗教という壁を超えて、誰もが理解できる素晴らしい表現だと思います。
ちなみに、1つの細胞の中にある遺伝子情報は、なんと百科事典3200冊に相当するとのこと。
遺伝子研究で著名な村上和雄先生によると、人間の遺伝子には、1000文字×1000ページの百科事典約3200冊分の情報が入っているのこと。
— あるとむ|自然食の知恵 (@arutom1031) February 18, 2022
しかも、1ゲノムの重さはお米1粒の70億分の1に相当するそうです。
これはもう、人知を超えているというか、そういう分野を無視はできませんね。
こういうことを書くと、スピリチュアルとか宗教とかを連想する人もいるかもしれませんが、、、
でも、人体はまさにスピリチュアルですよ。
科学の分野の最先端で研究した人が、そう納得せざるを得なかった。
しかも、遺伝子という最も微小な「部分」を研究していた人が見つけたんですよ。
そこに大きな存在があった。
「全体」があったわけです。
僕は、ここにポイントがあると思うんです。
中心を捉える
光が強く当たれば、影が濃くなる。
何かを手に入れたら、何かを失う。
この世の中にはそうした真理というものがあります。
それは、
スポーツ選手や音楽家、芸術家、有名経営者など光が強く当たる人が体現してくれています。
古く東洋の思想にはこんな言葉があります。
陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず
火と水。
天と地。
太陽と月。
男と女。
この世の中は、相反する2つが調和して、物事が成り立っている。
それを知ること。
そこに「中心」があります。
中心をもつことで平均が取れる。
調和が保たれる。
陰がダメ、陽がイイというのではなく。
部分と全体、どちらが良いとかではなく。
なんかうまく表現できないのですが、
村上先生は部分の中に全体を見たわけです。
すると、思うのですが、
全体だけを見ることも部分になってしまうのでは。
部分と全体、
どちらの視点も持つことが中心を見れる。
中心を見たら、より良く生きれる感じがします。
結局、科学者もさまざまな研究者も、生きるとは何か、人間とは何か、自然とは何か、そんな真理に向かっているように思います。
僕は科学者ではありませんが、
誰しも「なんのために生きているんだろう?」って考えるときがあると思うんですよね。
欲望の先に、願望の先に何があるのか。
結局のところは、「どう生きたいのか」がテーマかと。
だから、こういう視点を学ぶことは、僕たちがより良く生きるのにきっと役立つと思うんですよね。
どうですかね。
期待するオチに辿り着きましたかね(笑)
あるとむ
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