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差が出るケアマネジャー~ケアマネジャーの選び方~

ケアマネジャーの選び方。

差が1番出るのが入院した時の対応。

ケアマネ歴10年近く。対応させて頂いた利用者は数百人。今の職場で働き出してからは職場柄、ガン末期の方も多く数日で終了というケースも多く、即対応が求められている。

「ケアマネ不要論」でも記事にしましたが。

あなたのケアマネジャーは、親のケアマネジャーは、あなたのご家族のケアマネジャーはどんなケアマネジャーさんですか?

そして、プランの提案はどのようにしてくれていますか?

1番対応が分かれるのは、やっぱり緊急事態が起きた時です。もし、骨折したら?もし病気が見つかり入院をしたら?今までと明らかに様子が変わった時、ケアマネジャーに連絡すると思いますが、その時、ケアマネジャーはどのように調整を図りますか?どんな支援方法を提案してくれますか?

この時のスピード感、調整力がとても大切です。

まず、日常的な緊急事態のリスク軽減はもちろん大切です。

起きるリスクをいかに減らせるか、そこの提案をするのってケアマネの大切な支援。ここは基本のキ。

その上でリスクが起きた時に最小限で止め、回復を図る、または、そこに合わせたプランニングを速攻で行えるか、これが出来るケアマネジャーでしょうか?

入院したら、すぐに退院後の生活を考えて提案してくれるケアマネジャーでしょうか?

今病院っていうのはほとんどが診断群別定額払い方式(DPC)ってやつで、簡単に言えば、ある病気で入院したら何日入院出来るかっていうのが決められてる。それを超えると病院としては赤字になるから急性期の病院っていうのは平均在院日数(入院の日数)が1週間っていうのがザラ。

だから入院したら退院後の生活をどうしていくか?どういう風に変化するのか?回復するのか?っていうのを見越して調整しないといけない。

なんの病気でどこの病院に入院したか?っていうのはすぐにケアマネジャーに連絡をしてください。そして、その時にケアマネジャーからこういわれたり聞かれたらそのケアマネジャーは動いてくれる人だと思って良いです。

①病院の相談室、病棟と連絡とってもよい?自宅での様子をまとめた書類のやり取りをしても良い?→入院前の家での様子、ケアプランの内容や介護保険の内容等を病院に伝えます。治療方針を決めるに当たっても家族状況だったり、介護状況だったり、住まい方だったりってとても大切な情報なんで病院に書面で情報提供するケアマネさんが多いと思います。【⠀入院時情報提供加算という加算がケアマネジャーには入ります⠀】

②どういう治療方針?入院の日数の見込みってどれ位?じゃあ退院に向けて病院に相談しましょうか?→入院時に多くの病院で入院計画がわたされ、そして退院目安を説明されると思います。これ、むちゃくちゃ大切です。介護保険を退院後初めて使うと言う方は要注意!!介護認定って申請から決定まで最低でも1ヶ月位かかる。我が市では40日を越えることもザラ。たとえば肺炎で入院したら一般的に2週間くらい。認定降りる前に退院なんて事もある。退院してからケアマネに来てもらってというのでは遅いんだなぁ。認定の見込みで動けるのか?自治体によって解釈ちがうから一概には言えんけど、暫定で動いたり、介護保険外での提案もしてくれたりするから、入院したらケアマネジャーを決めるっていうのはスピードが必要。すでに元々ケアマネジャーが関わっているなら入院した時点で退院後の相談をしておく必要がある。どんな風に医師や看護師さんから説明をうけてるのか、手術が必要で有れば、その後どんな事に留意が必要なのか、または医療処置が必要になったら誰がやるのか?いろんな想定が必要になります。なんで、入院した時点で退院後の話を詰めていく必要があります。病院には大概医療相談室があると思います。全ての患者さんの把握をされているわけではなく、病棟から退院調整が必要とオーダーが入った患者さんが対象のため、自宅に戻る事に不安がある時は相談室に相談して良いか、病院で確認してもらうとスムーズです。医療相談室の方とケアマネジャーがタッグを組んでくれればいろんな提案をしてくれると思います!

③病院で医師から話がある時にケアマネジャーや地域の先生や看護師さんも参加して良いか病院と調整しても良い?→退院後特に医療処置や医療的な管理が必要な場合(点滴、注射、経管栄養、酸素療法、吸引、バルーンカテーテル等)は誰がやるのか?出来るのか?通院するのか訪問診療に来てもらうのか?訪問看護に入ってもらうのか?ここの調整がうまくいかないと在宅で支えることが難しくなってしまうため、地域の医療関係者に繋ぐ事がとても大切です。【退院・退所支援加算】

①から③がスムーズに出来るケアマネジャーは動けるケアマネジャーです。

ケアマネジャーの基礎資格は介護福祉士が多く、介護の現場経験はしっかりとされているのですが、なにぶんこうした医療連携が苦手と言う人が正直多いです。地域で医師達と研修や事例検討した時もやっぱり医師や看護師達と話すことや連携する事が苦手ってケアマネさんたちが多いこと。ここは、正直知識と技術と、そしてケアマネジャーがプランニングのプロとして高めないといけないところだと思います。

在宅医療をやっている医師達、訪問看護師さん達は正直ケアマネジャーの必要性感じてくれています。病院も相談室の医療相談員さんや退院調整看護師さん達はどんどん連携をとってくれようとしてくれるし、正直この方達とうまく連携できれば、どんなケースでもどんとこい!ってなります。

多くのガン末期の方、難病の方、いろんな医療処置が必要な方、こういったケースを多く対応しているかケアマネジャーに聞いてみると良いと思います。

何度も言います。

介護保険上、ケアマネ事業所とは契約です!(あくまでも事業所との契約であってケアマネジャー個人との契約ではありません)

プランニングをいろいろ提案してくれるケアマネジャーでなければ事業所を変更するというのも、一つの選択肢であることを覚えておくと良いと思います!

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