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2021年10月に読んだ本

10月もそこそこ読んでたっぽいです。「バーナード嬢曰く」を読んだからか海外SFに手を出していますね。

medium 霊媒探偵城塚翡翠 相沢沙呼

表紙を見た私「気の強そうな美少女だなぁ」

本編を読み始めた私「えっあの絵でそんなキャラなの?」

と、こんな感じで絵から想像していたイメージとかけ離れていて、読んでいる間ずっと気になっていたのですが、最後にようやくスッキリしました。

犯人については、私の予想が珍しく当たっていて、思っていた通りの人だったので驚きはなかったです。"変則的なアナグラム"にも気付けたのは少し嬉しかったです。でも、読み慣れてる人はもっと早い段階でわかってたんだろうなぁと思います。続編も読みたいです。「mediumすら伏線」とかいう帯、気になりまくりです。

ボッコちゃん 星新一

学生の頃にショートショートと呼ばれてるものなら最後まで読み切れるかも…と思って読んでみたものの、数話読んだだけで満足してしまって最後まで読み切れなかったという苦い記憶が蘇ってきました。

今回もやはり数話読んだら満足してしまいましたが、時間をかけて少しずつ読み進めていきました。私はブラックなオチが好きなので「暑さ」「生活維持省」「人類愛」「ゆきとどいた生活」「愛用の時計」あたりの話が好きでした。

緋色の研究 コナン・ドイル

シャーロックホームズを読み始めるならやはり第一作目から読まねばなるまいと思い手にしたのですが、さらっと読めてしまうのではないかと思う程の本の薄さにまず驚きました。

しかし読み始めてからはそんな思いもすぐに吹っ飛び、第二部からは特に物語に没入していき、最後までもうあっという間でした。

ただ、第二部の過去の話の方に引き込まれすぎたせいか、ホームズ自身についての印象がちょっとマイナスイメージのまま終わってしまったので、これから二作目三作目と読み進めていきたいです。

【ネタバレ注意】モモ ミヒャエル・エンデ

大人になって初めて読みました。「時間」についてとても深く考えさせられる物語でした。「致死的退屈症」が身近に感じられて恐ろしかったです。と言いながら、気付いていないだけで、既にもう発症しているのかもしれません…。

出来るならば子どもの頃に戻って、この物語を読み返したいなと思いました。そのためにはまず、カシオペイアを探して「さかさま小路」まで案内してもらわないといけません…でもカシオペイアは私を見てきっとこう言うでしょう。

「オシャレザル!」と。

生命保険の「罠」 後田亨

2007年に出た本なので、今保険業界がどうなっているのかはわかりませんが、今回この本を読んでみて「貯金が間に合わない順に保険に入る」という考え方は今でも通用するような気がするので、覚えておきたいなと思いました。

探してるものはそう遠くはないのかもしれない 新井見枝香

書店員さんによる書店あるあるな内容のエッセイかと思いきや、ほとんど関係のない話ばかりで驚きました。(表紙の段階で気付くべきでしたが)

著者の名前でググってみると、書店員以外の経歴の方がすごくて、むしろそっちに関するエッセイを読みたくなりました。書店員という枠からはみ出しまくってる姿が、私にはとても輝いて見えました。この行動力、見習いたいくらいです。

ヲタクに恋は難しい ふじた

アニメ化、実写映画化のメディアミックスも順調に行われて、その後も中だるみすることなく、最後までラブコメとして高水準を保ったまま走りぬけた良作だったと思います。

通常版、特装版共に描きおろしでそれぞれのその後が描かれていますが、さらにあとがきで「その後の予想」が描かれています。通常版と特装版では内容が違うようですので「その後の予想」まで楽しみたい方は特装版の方を読む事をおすすめします。

夏への扉 ロバート・A・ハインライン

「コールドスリープするだけでもわくわくしたのに、タイムリープまでしちゃうなんて!」と、初めて読む海外SF作品に興奮しっぱなしでした。

タイムリープしてからの展開は、空いていた箇所にパズルピースが次々とハマっていくような感覚になり、読んでいて気持ちよかったです。

バーナード嬢曰くの神崎さんのおかげで、SF作品の扉を開く事が出来ました。訳者あとがきにあった「宇宙の眼」「鋼鉄都市」も読みたい本リストに即追加です。

だから僕は…―ガンダムへの道 富野由悠季

「ガンダムへの道」ですので、ガンダムについての話はほぼありませんでしたが、昔のアニメ制作についてのお話などは知らない事ばかりだったので面白く読めました。

私は「勇者ライディーン」を途中で降ろされてしまう辺りの話がすごく印象に残りました。もしも「勇者ライディーン」で富野氏が成功していたら…という「IFストーリー」を勝手に想像してしまったほどです。

自伝の読み方としては邪道かもしれませんが、たまにはこういう妄想をするのもいいなあと思いました。

ハローサマー、グッドバイ マイクル・コーニイ

出会うのが遅すぎたのか、読むタイミングが悪かったのか、主人公のキャラクターに最後まで入り込む事が出来ずに読み終わってしまいました。

でも、この作品が傑作だという意見に全く異論はありません。私も傑作だと思います。そうでなければ私は「ここの世界の人たち何でも『凍らせ』すぎw」みたいな感想を冒頭で書いていたことでしょう。この言葉を多用する意味を理解することなく…。

続編もあるとのことなので、記憶が新しいうちに読んでみたいと思います。

終わりに

以上、10月に読んだ本のまとめでした。海外SF(マイ)ブームは思ったより長続きしませんでした。ただ、開けた扉を再度閉じたわけではないので、間を空けて定期的に読んでいくと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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