漫画の表紙に思う事
前回、漫画の背表紙について思う事を書いたのだが、今回は表紙の事について書こうと思う。
私は白泉社の少女漫画コミックスの表紙と背表紙の統一感がとても好きだった。
まず、表紙・背表紙のタイトルフォントが全作品統一されているところが良かった。
これを今も採用しているのは白泉社コミックスだけではないだろうか。講談社のヤングマガジンも昔は皆同じようなデザインだったが、今の既刊作品の中にはもう無いと思われる。
白泉社の連載漫画も、雑誌掲載時とか単行本内でのタイトルデザインはそれぞれの作品で違うとは思うが、単行本の表紙・背表紙になるとすべてが赤文字フォントで統一。何故そうなったのかは知らないが、それが良い。と思っていた。
次に、表紙絵のデザインに制限が設けられているところが良かった。
これは、実際に写真を見てもらえれば一目瞭然なのだが、上にタイトルがあって、その下に四角い枠がある。絵はその枠内で描かなければならない。という制限。
ただしこの制限に関しては、現時点で2回に分けて制限解除されている。
最初は上の画像のように枠内に絵が描かれていたのが、
一度目の制限解除では、このように枠からはみ出してもOKになり、
二度目の制限解除では、枠もタイトルフォントも自由になった。
となれば、全作品の表紙がそうなったのだろうか。という疑問がわいてくると思う。結論を言うと、未だに最初の制限を守っている作品もある。
私は少女漫画の知識があまりないので、既刊作品の中ではこの作品しか見つけられなかったが、他にもあるかもしれない。
ちなみに私は最初「ガラスの仮面」が思い浮かんだのだが、
意外にも一度目の制限解除を果たしていた。
表紙のデザイン変更については、背表紙の場合と違って私も特に気にはしないのだが、白泉社のようにすべての作品がほぼ同じ表紙で統一されていたものが突然自由になった。という現象を目の当たりにした際は流石に「えっ!?」と、二度見してしまった。
しかし背表紙に関しては昔の赤文字フォントのままで統一されていたので、すこし安心している。背表紙まで自由になってしまうと、もう白泉社のイメージがなくなってしまうので、背表紙だけはなんとか踏みとどまっていてもらいたいと願う。
と、思いきや背表紙も実は地味に変更していたりする。
・・・。
書き始める時に設定していた着地点に向かって書いてきたつもりだったのだが、思っていたよりもだいぶ遠ざかった所に着地してしまった。どうしよう。こういう時は質問を投げかけて考えさせてる間に退散するに限る。
「あなたが今まで見た中で、一番衝撃を受けた表紙はなんですか?」
私は「あひるの空」の35巻以降です。ではまた。
konna tokoro made yonde kurete arigatou. demo tokuni nanimo omoshiroi koto kaite naiyo.