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2021年11月、12月に読んだ本

11月までそこそこ読んでたのに12月に入るとパッタリ止まってしまいました。1月まで読まない日々が続きます。

三千円の使いかた 原田ひ香

2話と3話のラストの読後感が凄く良かったです。しかも読んでるうちに節約もしたくなってくるというおまけ付き。お得な気分が味わえます。

節約だけに留まらず、お金に関わる人との付き合い方についても深く考えさせられる内容で、まさに帯の推薦文通り「自分を見失うたびに再び手に取る価値のある一冊」だと思いました。

今回私はこのような感想になりましたが、次に私が「自分を見失った時」に、この本を手に取ったらどう感じるのか。恐らく違った感想になるのではないかと思います。再読したらまたここで感想を書いて、その違いを確かめたいです。

肉体の悪魔 ラディゲ

富野由悠季さんの自伝に「ラディゲは『肉体と悪魔』を16歳で書いた。」という一文があって、その一文を読んだだけで気になってしまい、手に取りました。

私にとって初めてのフランス心理小説でした。いかに自分が今まで表面だけでしか活字を追っていなかったか、これでもかというくらい思い知らされました。

少年時代の思春期における複雑な心理描写を、年上との不倫に絡めてとても綿密に表現しきっている。という事だけは理解しました。今の私にはこれが精一杯です。

来るべき世界 手塚治虫

富野由悠季さんが最も影響を受けたSF作品という事で紹介していたので気になって読みましたが、読み終わった今でも信じられません、これが全2巻だということに。

目の肥えてしまった今だから、話が急に切り替わったりする部分が気になったりしますが、何もわかってない子どもの頃に読んだらどれだけ衝撃的だったか、容易に想像できます。

手塚先生曰く本当は1000ページあったのを泣く泣く削ったとのこと。その700ページ分を足した完全版が世に出ていたら良かったのですが、もう残っていないのが残念でなりません。

そして生活はつづく 星野源

昔の自分の妄想黒歴史を読んで「うわーっ!」ってなる感じがちょいちょいありました。もしかしたら星野源さんと私は思考が似ているのかもしれない・・・と、良い方向に解釈しつつ、サクッと読み終えました。

いい意味でくだらないお話ばかりなのですが、そんな中で割と真面目に書かれているおじいさんとのお話が一番印象に残りました。

小説の読み方~感想が語れる着眼点~ 平野啓一郎

「感想が語れる着眼点」という文に惹かれて読みました。

小説を色々な面から細かく分解してじっくり読み進めることで、作品の理解が深まり感想文も書けるようになる。

こういった読み方を「スローリーディング」と呼んで推奨しているそうで、私の場合はまずその「スローリーディング」についてもっと詳しく知る必要があるようだと、この本を読み終えて感じました。

あと、他の方も書かれていましたが、小説を書いている人も読んで損はない本だと思います。

齋藤孝の 一気読み! 日本近現代史 齋藤孝

戦前から戦後、その後の復興とバブル崩壊辺りまでの日本史が知りたくなったので読みました。とても読みやすくて、所々さらに詳しく知りたくなった箇所もあったので、メモして深く読み進めていけたらいいなと思います。

終わりに

11月、12月に読んだ本のまとめでした。年末年始が忙しすぎて全く本を読めてませんでした。2月に入ってようやくまた読むペースが増えてきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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