![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57251242/rectangle_large_type_2_69d2ba41585bb7b6b14241796c592a9d.png?width=1200)
誰もおじいさんを助けなかった話
こんにちは、ARUKASです:)
今日、お墓参りに行きました。もうほんとに暑すぎて「暑い!!」って叫ぶことだけに専念してました。クーラーの効いた部屋で四六時中過ごしている私にとって、1時間、いや30分以上外にいるのは意識が遠のきそうになるほど辛いです。いつも暑い中お仕事や部活を頑張っている方、本当にお疲れ様です。
さて、今日は私が1年半ほど前に遭遇した出来事について書きます。
街中で突然倒れたおじいさん
私と友人が、おしゃれなカフェに向かう途中で起こった話です。
私は友人と「お腹すいた~」とたわいもない会話をしながら、交差点の一番前に立って信号が青に変わるのを待っていました。
その時、急に後ろの方から「パーーーン!!!」という大きな音が聞こえ、何かが発砲したのかと思いました。
ゆっくり後ろを振り返り、私の後ろで立っている多くの人たちと同じように、視線が集まっている方向を見ました。
大勢の人達の隙間から、何かがまっすぐ横たわっているのがチラリと見え、友人に「え、あれ。おっきいマネキン?倒れてない?」と言いました。
そのあとすぐにマネキンではなく生身の人間だと気が付いたのですが、友人も私も動揺してしまい、少しの間ただ見ているだけの時間がありました。(たぶん5秒ほど)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57247393/picture_pc_277aa0cb3c496a3e9954c0a6845d06cd.png?width=1200)
その直後に、疑問が湧きました。
『なんで誰も声かけてないん?』
コロナ前の都会のど真ん中だったので、本当にたくさんの人がいました。しかし、みんな横目で「ん?」と思う程度で、足早に横断歩道を渡りだしたので、どういうこと?と思いました。
そしてすぐに、行かなきゃ!!!と思い、その人に駆け寄り、大丈夫ですかと声をかけました。
60代ぐらいの男性で、どうやら酔っぱらって真後ろに倒れたみたいでした。
「大丈夫、大丈夫~」と言いながらも、自力で起き上がれない様子だったので、手を貸して、ゆっくりと体を起こしました。(下手に動かして良いのか分からなかったが)
元気そうだったので少し安心したのですが、近くでティッシュ配りをしていたお兄さんが、男性の頭を指さして「血が・・・・!」と言うので、見てみると、後頭部から血が出ていました。。。
すぐにそのティッシュを貰って、止血しましたが、結構怖かったです。本人は、泥酔しているせいか痛みをあまり感じておらず、大丈夫と言い張っていましたが、心配だったので、すぐに救急車を呼び、救急隊員の方に対応を任せました。
(ああいう時って110か119か突然分からなくなるの何で?)
落ち着きを取り戻した後、よくよく考えてみると、こんな都会で大勢の人がいるのに、助ける人がいなかったということに怖くなりました。
今思えば、あれが傍観者効果だと理解できます。
傍観者効果って?
傍観者効果とは、ラタネが提唱した社会心理学における概念で、集団心理の一つです。
傍観者効果とは、自分以外に傍観者がいる場合、率先して行動を起こせなくなる心理。傍観者の人数が多ければ多いほど、よりこの心理が働く。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57246865/picture_pc_fded891ea395ee96a1df0d605f23be27.png?width=1200)
集団で生きている私たちは、きっとこの心理が働く瞬間を、一度は日常生活で気づかぬうちに経験しているはずです。
この心理は、1964年に起こったキティ・ジェノヴェーズ事件がきっかけで提唱されました。
ある深夜に、キティ・ジェノヴェ―ズという女性がニューヨーク住宅街で殺害される事件が起きました。彼女の叫び声を聞いて、付近の住民38人が現場を目撃していたにも関わらず、誰ひとりとして警察に通報しませんでした。結局、彼女が助かることはありませんでした。
なぜこのようなことが起こるのか??
ラタネは、以下の3つの考えにより、この心理が働くと言っています。
1.評価観念
『うまく助けることができなかったらどうしよう』
『大勢の前で、恥をかきたくない』
2.多元的無知
『誰も助けてないから、そんな大したことないか』
『大ごとなら、もっとたくさんの人が集まってるはず』
3.責任分散
『こんなに多くの人がいるんだから、誰かが助けるはずだ』
『わざわざ自分がする必要はない』
すべての人が『誰かがやる』と思っている
誰かを助けるという状況に限らず、いろんな状況で同じようなことが起こりがちですよね。
例えば、専門家が学校で講座を開いてくれ、最後に教師が全校生徒に向けて「質問がある人~?」と言ってきたとき。
『絶対誰かしらは質問するやろ。』と思っていたら、まさかの誰もしない。
何百人という生徒がいるのに。ほんとに誰も手を上げずに、気まずい空気だけが流れるあの苦痛の時間(笑)
正直集団の中で行動を起こすのは、なかなか勇気がいりますし、自分に責任があると感じろと言われても難しいです。
でも、「今ここにいる全員が誰かがやると思っている=誰もしない」ということを頭に入れておくことで、自分がやらなきゃという意識を少しでも持てると思います。
正直、人助けに遭遇するのは、人生の中で数回程度かもしれませんが、そのいざという時のために、日頃からイメトレしておきましょ~~
ここまで読んでくださった気の長い方には、自分の誕生日と同じ時間に、ふと時計を見る能力を与えます。
さらにスキしてくれた心優しい方には、それに加えて、誕生日とおなじ車のナンバーを見つけられる能力を与えます!!(誰得)
ありがとうございました☺
ARUKAS:)
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?