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【開催レポート】水と緑の道アートウォーク「ガカの目 タカの目 クロコの目」

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11月23日、水と緑の道アートウォークプロジェクトが、初イベント「ガカの目 タカの目 クロコの目」を開催しました!

「水と緑の道アートウォークプロジェクト」とは、東京都郊外にある玉川上水流域でうまれた、地域のアート×自然×人をつなぐイベントや場作りを目標にスタートした企画。今回開催したのはその初イベントとなります。前日が大雨で、どうなることかとハラハラでしたが、当日は晴れやかな青空!総勢約20名の参加者さんにお集まりいただきました。

この日は、長ーーーーく伸びる玉川上水緑道のうち、小平市の鷹の台~一橋学園周辺のアートスポットを訪れました!どんな場所を訪れたか、この日のゲストの方々と紹介と共にレポートします!

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【ガカの目】ギャラリー&アートカフェ カミカワハウスで落書き!

最初の会場は「ギャラリー&アートカフェ カミカワハウス」!
ここを運営するのは、武蔵野美術大学卒で、自分もアーティストとしても活動する菅原瑞希さん。自分のアトリエとして借りていた一軒家を「アートを通じた地域のコミュニケーションの場」にすることをめざし今の形で運営するようになりました。玉川上水緑道沿いでもひときわ目を引く壁のペイントが特徴です。

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この日は、菅原さんの壁のペイントに負けないくらいの大きな絵を、店頭の黒板いっぱいに描こう!というミッションを掲げ、みんなでチャレンジ!

ミニゲームで自己紹介をしたあと、いざ黒板の前へ!
黒板サイズはかなり特大。最初は遠慮がちに描いていた子たちも、いつのまにか体をいっぱいに使ってどんどん大胆な絵を描きはじめました!

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最後は個性あふれる絵がいっぱい集まって、1つの作品に。
はじけるような色づかいの絵、黒板の高さをいっぱいに使った絵、とってもかわいいイラストタッチの絵、ほんものみたいなリアルな絵、黒板から地面まではみだした絵などなど、特大キャンパスをみんなの絵で思いっきり埋め尽くしてくれました!

【タカの目】まちあるきの達人・今尾恵介さんと玉川上水緑道を歩こう

絵が完成する頃、会場には次のゲストが登場。

次のゲストは、地図研究家でありまちあるきの達人でもある今尾恵介さん!玉川上水緑道(鷹の台から一橋学園まで)を、今尾さんが用意してくれた地図を片手に散策し、この町の地形や鉄道の歴史を教えてもらいます。

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秋の緑道は、木々が紅葉しはじめていてとっても色鮮やか!
途中で立ちよった小平中央公園では、「kodairaアートサイト2021」が開催されていて、屋外展示のアート作品も鑑賞することができました。

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さすがに今尾先生の話は鉄道ディープ情報が満載!
西武国分寺線はなんと1894年に敷設した元川越鉄道ということで、橋台がレンガ造りなのだそう。新堀用水にまたがる橋台も確かにレンガでした!

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散策の途中では、地図記号クイズも!
古い地図では鷹の台周辺に「Y」の字に似た地図記号がたくさん並んでるのですが、これが意味するのは「桑畑」。このあたりは蚕糸研究所があって、蚕に食べさせる桑を育てる畑がたくさんあったのだそうです。ところが今はがらりとまちの様子が変わり、日本地図で桑畑の地図記号が使われることもなくなってしまったそうです。地図記号も、時代によって入れ替わりがあるんですね!

【クロコの目】江戸時代からの歴史を持つ人形劇団が小金井に? 糸あやつり人形にチャレンジ

そのあとは一橋学園駅の近くの「糸あやつり人形劇団 一糸座」さんへ。

一糸座さんの劇場は、1Fがお寿司屋さんを改装したカフェ「オオワニ通り」になっています。たくさん歩いてお腹を空かせた一同、まずはそちらでランチをいただきました(特製スパイスカレーがおすすめです!)

「一糸座」は、なんと江戸時代からの歴史を引く一座。座長の結城一糸さんは5歳で初舞台を踏んでから70年を超える、まさに人形遣いの達人です!

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日本の古典作品はもちろん、現代の作家と創作する新作にも積極的に取り組んでいて、海外公演も多く行っています。特に人形劇やクレイアニメーションが盛んなチェコとは縁が深く、カフェ「オオワニ通り」の名前の由来も実はチェコのアニメーションだそうです。

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さあ、そんな一糸座の人形劇がいよいよスタート!
この日見せてもらった演目は「橋弁慶」。牛若丸と弁慶のお話です。

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上演が始まると、子供も大人も舞台を食い入るように見つめます。
なんてなめらかで自然な動き!

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糸をあやつる手がリズミカルで、とってもきれい!
まるで楽器を演奏しているかのような手捌きでした。

上演会のあとは、日本の糸あやつり人形の歴史を教えていただきました。
「日本の人形のルーツは、中東の傀儡族(くぐつぞく)。彼らが使った人形がシルクロードを通って日本に入ってきたんですよ」と、一糸さんが昔の人形をかかげると、子どもたちは目を丸くして「おすもうさん!?」と思わず驚きの声を上げました。

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さあ、今度はいよいよ自分で人形をあやつってみる時間です!

団員のみなさんに人形の持ち方・手足の動かし方を教えてもらって、イチニ、イチニ。思ったよりも重たくて、みんな最初は四苦八苦。でもだんだん慣れてきて「こんにちは〜」と客席に向かって手をふれるようにもなりました。ユニークな動きがかわいくて、思わずみんな笑顔がこぼれます。

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後半戦は大人も体験。
まるで助さん角さんのような見事なコンビプレイを見せてくれました!

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このあとも、舞台の奥からいろんな人形が出てきて、子供も大人も大はしゃぎ!(中には5mくらいの巨大なへびの人形も!)「小平にこんなおもしろい活動をしている一座がいたなんて知らなかった!」「また公演を見に来たい!」と目を輝かせる参加者続出でした。

最後にはみんなで記念撮影。楽しい時間はあっという間です。
なんだか名残惜しいねと一糸座さんの前で話していると、劇場からタヌキの人形が1体駆け出てきて、お見送りをしてくれました。今日は1日ありがとうございました!

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さて、第1回のイベントレポート、いかがでしたか?

水と緑の道アートウォークプロジェクトでは、これからも、玉川上水緑道の、自然や文化活動に取り組む人を訪ねるイベントを企画していきたいと思っています。一歩一歩少しずつですが、みなさんと一緒にこのまちの人や魅力を開拓していけたら嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いします!

そして当日ご参加くださった皆様、ありがとうございました!

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